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VAIO A12 LTEモデル付属のプリペイドSIMを使ってみた

VAIO A12

 昨年12月、仕事用のノートPCを新調しました。モデルはVAIO A12。タブレット部とキーボードが分離できる2in1タイプの製品です。買うかどうかは相当迷ったのですが、同じ仕事用PCを5年近く使い続けてきてサポートなどにやや不安が出てきたことに加え、コード決済サービス「PayPay」がちょうど「100億円あげちゃうキャンペーン」を仕掛けてきたタイミングだったので、貯金を取り崩して買っちゃいました。

 タイトルにも書きましたが、仕様のカスタマイズにあたってはLTE内蔵モデルを選択しました。VAIO A12では国内3大キャリアのネットワークとの相互接続性能試験(IOT)を実施しているとのこと。海外メーカー製品と比べて大きなアドバンテージと言えましょう。

 LTEを一番お得に使うとなれば、データ通信専用の格安SIMを契約したいところですが、ちとVAIO A12本体にお金をかけすぎてしまったので、ちょっと様子見中です。手元に一応、楽天モバイルのSIMカードはあるのですが、あいにく形状がナノSIM。マイクロSIMのVAIO A12にアダプターをかませて挿す手もありますが、脱落トラブルが怖くて踏ん切りが付きません(なにより説明書で『アダプターを使うな』としきりに注意書きされていまして)。

 そこで試したのが、本体付属のプリペイドSIMです。フランスのTransatel社が手がける「Ubigi」用のマイクロSIMカードが同梱されているので、これをA12に装着すれば容量1GB/最大有効期間30日のプランがお試しで使えます。お試しだけならクレジットカード登録も不要です。

SIMカードスロットはタブレット部の側面にあります。トレー式で、取り出しにはピンが必要
本体付属の「Ubigi」用SIMカードキット

 使い方は、SIMカードを装着して、Windows 10のネットワーク設定画面から「Cellular Data」を選択するだけ。ちなみに「Cellular Data」とは、「Ubigi」ブランドの旧称です。ブランド変更が行われたのが2018年7月なので、こういった設定値などが古いまま残っているようです。

 このように、基本は「挿すだけ」「選択するだけ」なのですが、電源を完全に切った状態でSIMカードを装着しないといけなかったり、注意すべきポイントは幾つかあるようです。正直判然としませんが、「再起動」「シャットダウン→十数秒後に電源オン」などを何度か試したところ、改善しました。あと「日本国内の接続であってもローミング扱い」ということも覚えておいたほうがいいかも?

 接続が完了すると、ネットワーク設定メニューに残データ容量と有効期限がわかりやすく表示されていて、思わず「おー」と声を漏らしてしまいました。

 さて、気になるのは通信料金です。日本で利用するためのプリペイドチャージ料金は500MB/1日で4ドル、3GB/30日で19ドルでした。毎月自動更新ではないせいか、流石に高めですね。ただ、Ubigiはグローバルサービス。海外旅行時などに特に効果を発揮するでしょう。例えばアメリカなら3GB/30日で29ドルでした。最近は、なんでもスマホ(のローミング通信)に集約できそうですが、現地でテザリングするとなると色々話は変わってきます。UbigiのSIMカードが1枚あれば、何かと安心できそうです。

接続が完了した状態。残容量や残り期限を簡単に確認できます
料金プランの一例