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HTC U11なら、LINEモバイルをSIMロック解除せず使える

【HTC U11】

 前回本コーナーで書いたとおり、メインで使っている「AQUOS R SHV39」の後継機選びに悩んでいたのだが、ここにきて、なにやら凄そうなスマートフォン「OPPO Find X」が海外で発表されていて、それに強く惹かれてしまった。カメラユニットがせり出す機構が“変態端末”好きの筆者には非常に面白そうに思えたのだが、OPPO Japanのツイートを見る限りでは、だいぶ先になりそうだ……。

ソフトバンクも最近のスマホはSIMロック解除不要でMVNOを使える

 そんなこんなで新たなメイン端末を選ぶ気力がすっかりそがれてしまったので、今回は新しいSIMカードを契約した話を書きたい。6月に開始された、LINEモバイルのソフトバンク回線版だ。

 ひと昔前のソフトバンクというと、スマートフォンが細かく区分分けされており、SIMカードの使い回しができない仕様だった。ところが最近はその制限が大きく緩和されているようだ。LINEモバイルの動作確認済み端末を確認すると、「2017年8月以降発売のAndroidスマートフォン」であれば、SIMロックを解除せずに利用できるという記載がある。そして、筆者がサブ機として使っている「HTC U11(601HT)」も(2017年7月発売ではあるが)SIMロック解除不要とされていた。

 それならば試してみようと軽い気持ちでLINEモバイルを契約した。本人確認書類の送信に若干手間取ったが、それ以外はスムーズに登録完了。2日程度でSIMカードが手元に到着した。

 MVNOを使うときのお決まりの手順、「APN」の設定はソフトバンク回線といえども同じ。説明書を参照しつつ、LINEモバイルのSIMカードを「HTC U11」に挿入して、モバイルネットワークの設定からAPN情報を入力する。特に変わったこともなく、ソフトバンク網の4G LTEが利用できる状況になった。

余談だが、このスマホは「Yahoo!携帯ショップ」のアウトレットセールで“機種変更一括0円”購入した。まさに破格の条件だった

 もともとカスタマイズが少なめなソフトバンクの端末だけに、使用感もソフトバンク本家のSIMカードを挿しているときとほぼ変わらない。注意点としては、端末側の仕様で、テザリング機能が利用できないこと。

 通信速度は混雑時以外は10Mbps後半程度はでており、おおむね快適に利用できる。通勤時間帯やお昼休み(12時台)には速度が落ち、1Mbpsに貼り付く程度になる。この時間帯は体感でも明らかに遅い。Twitterのタイムラインに流れてくる動画の再生も厳しいし、画像再生もワンテンポ遅れるといった具合だ。

 また、ソフトバンク網を利用するMVNOに共通する点だが、AXGP(Band 41)は利用できない。ソフトバンク本家より、都心部で若干電波が弱くなる可能性があるが、実感としては、それほど影響はないように思えた。

 HTC U11のソフトバンク版は、未使用品で4万円を切る程度と、発売時期の割にかなり安価な中古品が出回っている。これをLINEモバイルの「持込端末保証」と組み合わせれば、通信費を抑えつつ、通信・端末の品質をある程度確保できる。まさに“格安スマホ”らしい使い方ができそうだ。

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