みんなのケータイ

イエデンワも4Gの時代、COMPUTEX TAIPEIで見つけた4G固定電話

COMPUTEX TAIPEIにはイエデンワを展示するメーカーも多かった

 毎年6月はアジアの展示会ラッシュで忙しい日々が続きます。台北ではCOMPUTEX TAIPEI、上海ではCES AsiaにMWC上海、そしてシンガポールでCommunicAsiaと、身体がいくつあっても足りません。各展示会ではスマートフォンの新製品を見ることもできますが、面白い端末もいろいろと展示されています。

 COMPUTEX TAIPEIでは通信関連機器の展示ゾーンに固定電話型の携帯電話の展示がいくつもみられました。日本では“イエデンワ”と今でも呼ばれ固定ファンも多い製品ですが、元をたどれば中国の農村部などで固定電話回線の無いエリアに2G回線を使った電話機として登場したのが走り。スマートフォンメーカーとしていまやメジャーメーカーのファーウェイも過去に数多くの中国向け2G固定電話を出していました。

 COMPUTEXに展示されていたのは2Gのモデルではなく3G対応製品ばかり。そしていくつかのメーカーは4G対応の製品も出していました。4Gのフィーチャーフォンはノキアが8110 4Gを出したり、中国でも多くの製品が出てきています。しかし、固定電話タイプの製品はまだ中国でも出回っていません。台湾では2018年いっぱいで3Gが停波されるように、これからは固定電話型端末も4Gに対応した製品が求められるのでしょう。

SunCommの4G固定電話

 SunCommが出していた「SC-9049-4GP」は4インチ、128×64ピクセルのディスプレイを搭載した4G固定電話。チップセットはMediaTekのMTK6735Vで、中身はスマートフォン相応。Snapdragonなら410あたりの性能です。モバイルルーターになるのはもちろん、RJ45端子があるのでノートPCなどとLANケーブルで接続してのネットアクセスも可能。固定回線のない場所でいろいろな用途に使えそうです。

 また、AtlinksはAlcatelブランドの4G固定電話を展示。こちらはディスプレイがかなり大きくスマートフォン、いや小型タブレットを内蔵した製品といえる外観です。ディスプレイサイズは6インチ~7インチ。ビジネス向けということで残念ながら詳細な話を聞くことはできずでスペックも不明ですが、操作してみた感じでは一通りの動作はストレスなく動いていました。日本語の設定もありますが、日本での投入は代理店次第というところでしょう。

Atlinksの端末はAndroidそのもの
日本語設定もある

 日本ではエイビットのホムテル3Gが最新の固定電話タイプの携帯電話になります。ぜひ4G対応品も出してもらいたいもの。マニア的にはDSDS、VoLTE対応でクリアな音声通話ができる固定電話型端末をリリースしてほしいと思うところです。