みんなのケータイ
指紋センサーにナビゲーションキーを統合できるのは便利だが……
【HUAWEI P10 Plus】
2017年8月1日 06:00
個人的に、指紋センサーのベストポジションは“背面の上半分の真ん中あたり”だと思っている。なので、HUAWEI P10/P10 Plusを初めて見たときには、ちょっとがっかりした。HUAWEI P9では背面にあった指紋センサーが、ディスプレイの下に引っ越ししていたからだ。「そこが主流かもしれないが、僕好みではないんだよなぁ」と。「背面センサーをシャッターにしたり、なぞって通知パネルを表示したりできるのが便利だったのになぁ」と。
しかし、指紋センサーの位置変更には理由がある。P10/P10 Plusの指紋センサーには、ナビゲーションキー(戻る/ホーム/マルチタスク)の機能を統合できるのだ。つまり、通常は画面下に表示されるナビゲーションバーを非表示にして、指紋センサーをタップして一つ前の画面に戻したり、長押ししてホーム画面に戻したり、いわば、指紋センサーをホームボタンのように扱えるように設定できるのだ。
とはいえ、P10 Plusの指紋センサーは、そもそもカチッと押せる“ボタン”ではなく、なぞる“センサー”だ。最初は、物理ボタンの感覚で押してしまい、されど手応えがないといった感じで、違和感があった。しかし、慣れるもんですね。いまや“タップで戻る”は無意識でこなせて、指紋センサーをなぞってマルチタスク画面を出すといった操作もスムーズに行えるようになった。たまに、iPhoneや他のAndroidスマホを手にすると、操作を間違ってしまうほどだ。
ちなみに、Android 7.0には画面を2分割して、2つのアプリを同時に使う機能がある。標準のナビゲーションバーを表示している場合、マルチタスクボタンを長押しすると、画面分割モードに切り替わる。しかし、指紋センサーにナビゲーションキーを統合した場合は、その操作ができず、画面分割モードが利用できないようだ(筆者がやり方に気付いていないだけかもしれないが……)。しかし、個人的に画面分割を必要とする状況がほとんどないので、統合ナビゲーションキーを使い続けている。
だが、最近、統合ナビゲーションキーに、あらたな弱点を発見して、「やっぱり標準のナビゲーションバーに戻そうかなぁ」と、もやもやしている。なぜかといえば、ミスタッチで「Googleアシスタント」が起動してしまうことが多いのだ。
5月から随時提供開始となったGoogleアシスタントは、標準のナビゲーションバーでは、ホームボタンを長押しして起動する仕様になっている。HUAWEI P10 Plusで統合ナビゲーションキーを設定している場合は、画面下端から上方向にスワイプすることで起動できる。筆者は、日本語入力にはプリセットされていた「iWnn IME」ではなく「Google 日本語入力」を使っているのだが、フリック入力で「ん」や「?」を入力しようとした際に、Googleアシスタントが誤起動することが多いのだ。
でも、これも慣れなのかもしれませんね。画面の下のほうをタッチするときは、端に触れないように気をつけることにします。Googleアシスタントも非常に便利な機能ですからね。上手に併用したいと思います。