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arrows Beといっしょ。2017年鈴鹿8耐の取材スタイル
【arrows Be F-05J】
2017年8月2日 06:00
今年も鈴鹿8耐(2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会)を取材させていただいた。実際にはひたすら原稿を書くだけだし、フォトグラファーの方が走行写真を撮影してくれるのでコースサイドを歩き回ることもほとんどない。
というか、外にいるとレース状況がわからなくなるので、プレスの人たちが詰めるメディアセンターにだいたいこもりっぱなしである(走行シーン以外の風景や記者会見など、その他の必要な素材は自分で撮影するので席を離れることはある。あとトイレ)。なので、「8耐を満喫してるぜ」という気分になれないのが悲しいところだ。バイクに乗りたい。
そんなわけで、レース中はメディアセンターの長テーブルでPCと向かい合っていることが多いわけだけれど、今年でようやく鈴鹿8耐取材も3年目、なんとなく備えるべきものを事前に揃えられるようになり、自分なりの取材スタイルを決められつつある、気がする。今回用意した主なアイテムはノートPC、ポータブルラジオ、arrows Be F-05Jだ。
ざっくり言うと、メディアセンター内のモニターでレース映像とライブタイミングを見つつ、arrows Beでもストリーミング配信の映像を流し、ラジオで実況音声を聞きながら、PCで原稿を書く、というスタイルである。
なかでも、取材か観戦かにかかわらずおすすめしたいのが、MIL規格準拠で耐高温性能を備え、真夏の暑い鈴鹿でも安定して動作するarrows Be……と言いたいところだが、一番は持ち運びに適したポータブルラジオだ。予選や決勝レースは、ローカルのFMラジオ局「鈴鹿ヴォイスFM(78.3MHz)」で実況中継が行われる。
ラジオだとほぼタイムラグなしにレース状況を把握できるので、席を離れなければならない時もラジオを携帯していれば安心というわけ。観戦席でもメディアセンターでも同じ実況がスピーカーから流れていたりするが、聞こえにくい場合もある。いや、レース中の観戦席だとはっきりいって爆音で聞こえない。それに、メディアセンターでは微妙に音声に遅延があったりする。あちこち歩き回りながらでも常にレースの動きがわかるし、ラジオ(+イヤフォン)を持っているとなにげに便利なのだ。
一方、arrows Beでは、鈴鹿サーキットが公式Facebookページでライブ配信している映像を受信する。メディアセンターのモニターでもレース映像は常に確認できるが、ライブ配信についてはストリーミングならではの微妙な遅延が逆にありがたい。なぜなら、モニターで見逃したアクシデントの瞬間を、少し遅れるライブ配信で後追い確認できたりするから。PC画面では原稿執筆やメモの邪魔になるため、別画面のスマートフォンの方がなにかと都合がいい。1人分に割り当てられる座席スペースもそんなに広くはないので、スマートフォンくらいのサイズがちょうどいいというのもある。
以上のような機材セットで視聴すると、「FMラジオの音声」→「モニターのレース映像(これも意外に遅延がある)」→「arrows Beで見ているストリーミング配信」の順番に、微妙な時間差で目と耳に届く。目は原稿やメモのためにPCに張り付いていることが多いので、ラジオ音声で状況をリアルタイムに把握しながら作業し、アクシデントに気付いたらarrows Beを見て、余裕がある時はモニターを凝視する、という感じ。
というのを決勝前日のトップ10トライアルで実践し、なかなかいい感じに状況把握できたのだが、決勝当日になってストリーミング配信はライブタイミングの映像のみ、ということがわかり、ガックリ。とはいえ、ライブタイミングはメディアセンター内のモニターでも見られるものの遠くにあって少し見にくいこともあるので、手元のarrows Beで確認できると、これはこれではかどる。
エリアワンセグを使ってサーキット周辺限定でレース映像を配信していれば、それをarrows Beのワンセグ機能で受信できるのでは……なんてことを妄想したりもしたのだが、それはともかく、今年の鈴鹿8耐は、この取材スタイルのおかげで8時間集中して仕事ができたなあと思った。バイクに乗りたい。
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