スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

あら便利! と思えた3つの小道具

消しゴムの「消しカス」とオサラバ~

 今回は、今年に入って買った道具類で「あら便利!」と思えたものを3つご紹介したいと思います。ちょっとした道具なんですが、意外にツカエル、的な。

 まずは消しゴム関連。発端はクツワから発売された「磁ケシ」(公式ページ)という消しゴムです。鉄粉入りの消しゴムで、ケースに磁石を内蔵。消しゴムを使って消しカスが出たら、ケースの磁石で消しカスを集めて捨てられるという、かなり斬新な消しゴムです。

クツワの「磁ケシ」。ケース下部に内蔵されたネオジムマグネットにより、消しカスを吸着できるという消しゴムです。右画像のように、吸着した消しカスをワンタッチで捨てることができるあたりもナイス。消しゴムとして「よく消える部類」だと思います。メーカー税別価格280円。

 消しカスを集めやすい&捨てやすいので便利。ですが、完全に消しカスを吸着できるかと言うと、そうでもありません。紙などの表面に細かな消しカスがくっつく感じで、少し残ってしまいます。それを手でサラサラッと撫でて剥がし、そのあとに吸着すれば、まあだいたい全部吸着できます。

 なので、磁ケシについて、「これなら消しゴム単体で消しカス問題も解消できる!」と思い込んでいた筆者は若干不満足。それなら、これまで使っていた卓上掃除機を使ったほうが手っ取り早いなぁ、と。

現在愛用中のソニック「リビガク スージー 乾電池式卓上そうじ機」(公式ページ)。本連載バックナンバー「シャープペンシル熱、再び! そして消しカスに悩んだり……」でも紹介しました。単3形電池×2本で使える小型クリーナーで、机上やノート上の消しカスを吸引するのにピッタリ。消しカスの上を軽く撫でるように使えば、消しカスをだいたい完全に吸引できます。メーカー税別価格は1500円。

 この卓上掃除機、消しカス吸引にはちょうどよく、連日のように使っています。ただ、微妙に吸引力が弱め。また、単に消しカスを除去するには、微妙に大げさ。あと携帯にもイマイチ向きません。ついでにスライド式電源スイッチが硬くて操作しにくい。まあ便利なんですけどネ。

 ともあれ、この卓上掃除機よりもスマートに使える消しカス掃除グッズはないかな~とアレコレさがしていたんですが、ありました。けっこうイイのが。

 モノは、SEEDの「まめコロ」(公式ページ)です。歴史のある消しゴムメーカーがつくった消しカス掃除グッズ。

SEED(シード)の「まめコロ」。弱粘着のコロコロ式テープで、消しカスを粘着させて集めてしまうというグッズです。手のひらサイズで使用感もシンプル。メーカー税別価格は650円。

 この「まめコロ」、外見はオモチャっぽいんですが、かなりの実力派。消した直後にコレでコロコロッと転がせば、消しカスを超手軽に除去できます。消しカスの上を2~3回コロコロと往復させれば、大きなカスから小さなカスまで完璧に除去可能。

 ちなみに、粘着テープは消耗品で、1巻で36周分あります。説明書には「使った後に1周分テープを切って捨てる」っぽいことが書かれていますが、実際は「消しカスがくっつかなくなるまで使ったらテープを切って捨てる」という感じ。けっこう長く使えます。もちろん、テープのリフィルも売られていて、リフィルテープは2本入りでメーカー税別価格700円です。

 またコレ、当然ですが、消しカス以外にもイロイロ使用可能。消しカス以下程度のサイズなら、何かの削りカスとか、ザラザラ汚れとか、細かな繊維とか糸くずとか、そういうものもコロコロして掃除できます。

 難点としては、紙質によっては、紙にテープがくっつくことがある点。薄いツルツルした紙にはあまり向きません。でも、テープにある程度消しカスが付いた状態なら、薄いツルツルの紙をコロコロしても大丈夫だったりします。

 てな感じで、シンプルな消しカス除去グッズですが、なかなか便利。テープは消耗品なので、微妙にコスパ悪いかな~って感じもしますが、消しカスを手軽&完璧に除去できる気持ち良さはダントツ級です。

ホッチキス外しでキーリングが扱いやすくなる♪

 続いてご紹介するのは、ホッチキス外し(ステープルリムーバー)。紙を束ねて留めるホッチキスの、打ったあとの針を外すための道具です。当然ですが、ホッチキスの針を手軽に外すことができます。

ホッチキス外し各種。左はNOVUS「B85」(公式ページ)で、右はAmazonで買った安い品(Amazon.co.jpへのリンク)。Amazonのは、もっと安い(けど中国から発送されるとかの)品もあります。

 ホッチキス外しとしての性能は、写真左のNOVUS製だとホッチキスの針をしっかり抜いてくれつつ、抜いた針をそのまま保持してくれるので、ヒッジョーに使いやすいです。写真右のものは、手持ちのホッチキス外しのなかでは最低と言える部類の使い勝手。なので死蔵していました。

 しかし、別の用途だと、死蔵していたホッチキス外しがダントツで使いやすいツールになります。その用途とは「キーリングを広げる」ということです。

 鍵などを束ねるのに使う、二重の金属リングことキーリング。鍵などを付け外しするとき、あの二重リングを広げるのにちょっと苦労したり、爪を痛めたりしがちですが、上のようなホッチキス外しを使うと激簡単に広げられます。

NOVUS「B85」でキーリングを広げた様子。片手でアッサリとキーリングを広げられます。ただし、先端が大きめなので、あまり小さなキーリングを広げるのには向きません。
Amazonで買った安いイマイチ品でキーリングを広げた様子。こちらも片手でアッサリとキーリングを広げられます。また指先で扱えるので、作業性がより良好。さらに、ホッチキス外し先端の片側だけ使えば、小さなキーリングでもスムーズに広げられます。

 ホッチキスマニアなので、ほかにもいろいろホッチキス外しを持っていますが、キーリングを広げるために好都合なのは上の2品。とくに、ホッチキス外しとしてはサイテーな使用感であるAmazonの安いヤツは、キーリングを広げるツールとしてサイコーに便利です。キーリングを広げるのに難儀している方にはスゲくオススメです!

 余談ですが、これらホッチキス外しは、釣りのルアーとフックを接続する極小の二重リングを広げるのには向きません。先端が大きすぎるんですね。そういう極小リングを広げるツールは、釣具屋さんで売られています。

結束バンドを再利用できるツール

 キュッと締めればカッチリとまる結束バンド。インシュロックとかタイラップとかですけど、一般的な普通のタイプの結束バンドって、一度締めちゃうと、締めた位置でロックされてしまい、外せない。元には戻りませんよね。

 でも、結束バンドの構造を知っていれば、マイナスの精密ドライバーや細めの針のようなものを使って外すことができます。うまく外せば再利用も可能です。

ヘラマンタイトン(Hellermann Tyton)のインシュロック。左の写真のような状態にすると、輪を小さくする方向には動きますが、その逆方向にはロックがかかっていて動きません。一度締めちゃうと外せないってわけですね。
しかし、ロック機構部(特定箇所)に細めの針状のものや精密マイナスドライバー先端を入れ、ロックを開けば、わりとアッサリと元に戻すことができます。写真の道具は裁縫で使う小型の「糸切り(リッパー)」です。安全ピンの先端なんかを使っても外せます。

 てな感じで外すことができます。が、ちょっとコツが要るのと、針状のものだとロック機構を傷付けて、結束バンドが再利用できなくなることもあります。

 そんなところで見つけたのが、メカランドの「テイクメカバンド」(Amazon.co.jpへのリンク)。結束バンドを外すための専用工具です。

メカランドの「テイクメカバンド」。使用方法も簡単です。
実際に使っている様子。結束バンドはインシュロックですが、この場合、テイクメカバンドを特定箇所に当て、軽くつまむ程度で、結束バンドが自ら解けていく感じで開きました。非常に手軽に結束バンドを緩めたり外したりできる工具です。

 いろいろな結束バンドでテイクメカバンドを使ってみましたが、どれも手軽にロックを外すことができました。このテイクメカバンド、結束バンドを多用する作業のときにイイですね。「あっココにバンドを通すんじゃないんだった!」みたいなミスをリカバリー可能。

 ただ、隙間無く締めてしまった結束バンドを外すのは、この道具を使ってもちょっと無理な感じ。テイクメカバンドは結束バンドのリングの内側から使うツールなので、テイクメカバンドの先端が入り込む余地がなくなってしまうんですね。

 隙間無く締めた結束バンドを緩めたい場合、針状のものなら可能なことがあります。針状のものをロック機構の外側特定箇所に入れると、ロックが外せたりします。ただ、ちょっと繊細な作業になりがち。切って新しい結束バンドを使ったほうが手っ取り早いですネ。

 非常に手軽に使えるテイクメカバンドと、結束バンドを締めきったときにでも役立つかもしれない針状のもの。結束バンドを多用するなら、両方揃えておくといいかも、です。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。