スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

ミニペンに萌えてしまう

小さなペンはいいゾ!

 昔から小さい筆記具が好きでして、現在も使いつつ、つい収集しちゃったりも。働き始めた頃から……だと思いますが、当時はライター兼エディターという仕事だったので、メモから原稿からラフレイアウトまで、非常に頻繁に「書くこと」をしていました。なので筆記具は必需品であり常時必携品。予備の筆記具も携行。コンパクトに携帯できる筆記具をいつも探していて、文具売り場とかに行くとつい、小さいペンや細いペンを買ってしまうんでした。

ミニサイズのペンをついつい買ってしまいます。10cm程度以下の、短くて細いペンを見ると、無性に入手したくなる。高いものでもないし、後述のように実用性も高いので、「しょっちゅう買ってしまって」いて、使い切れないほどたくさんあります。

 現在は「ペンで書くこと」は激減していますが、それでも相変わらず筆記具が好物。「小さい筆記具」となると、とりわけ好きです。ひとつの「萌え」の対象だとも感じています。

 また、そんな存在感とは別に、小さい筆記具はとても便利。外出時は必ずと言っていいほど携帯しています。「どこでも書ける」という安心感と、実際に「持っていて良かった」という実用性があります。

長さ10cmほどのシャープペンシル。メモ帳とセットにすると、嵩張らずに持ち歩けて、いつでもメモが取れて実用的です。
長さ8cmほどの細いボールペン。多くの一般的な財布に入ります。財布に名刺サイズのメッセージカードなどを入れておけば、「財布さえあればメモを書ける」ので便利。
長さ9cmほどのボールペンとシャーペン。極細なので、名刺サイズメモ帳と合わせて2本携帯しても嵩張りません。

 紙とペンはイイですね。電池切れやギガ不足などとは無縁ですし、扱うにおいてハードルも低いですし。より安心感が高いのは、ボールペンよりシャーペンでしょうか? まあシャーペンも故障するときは故障しますから、鉛筆とナイフ(か鉛筆削り)の組合せでしょうか。

 さておき、今回は筆者が使っているなかで「これは楽しい」「これはイイ」と思える小さい筆記具をご紹介。書き味については、まあ普通サイズの筆記具のほうが優れていることが多いので度外視ってコトで。どちらかと言えば「より萌える」という観点で、オススメの「小さな筆記具」を紹介してみたいと思います。

超極細! OHTO「ミニモ」シリーズ

 まずは極端に細いペン、OHTO(オート)「ミニモ(minimo)」シリーズから。「ミニモシャープ 」(公式ページ)と「ミニモボールペン」(公式ページ)がありますが、シャープのほうは軸径が3.3mmしかありません。ボールペンのほうは3.7mm。長さはどちらも91mm。極端なほど極細で、なんだかサバイバルツールの一種のような「卓越した携帯性」を備えています。

楊枝とか串とかに近い細さです。頑丈さはあまりなく、圧迫すると曲がるかもしれません。もちろん、ノックすれば芯やペン先が出ます。
極細なので、スマートフォンケースに装着できたりします。写真はアップル純正「iPhone Xレザーフォリオ」(公式ページ)ですが、ミニモを挿した状態でフラップを閉じることができます。フラップにメモ用紙を入れておくと実用的。

 極細なので、もちろん財布にも入ります。市場に出回っているミニモシリーズは、ペン単体のものと、ペン+メモ帳に差込んで使えるペンホルダーのセット品があります。

 極限まで細いので、書き味的にはイマイチで、長時間書くのにも向きません。とは言っても、ちょっとしたメモくらいなら問題なく書けます。慣れてくるとキレイな文字も書けますよ♪

 そして、やはり、この細さ! よくまあこの細いパイプのなかにシャーペンやボールペンをつくりこむなあ、と見るたびに楽しくなってきます。長さは91mmですが、これは名刺の長辺と同じ長さ。名刺入れに白紙のメッセージカードとミニモを入れて持ち歩くと、なぜだかミョーに書く気満々でワクワクしつつ萌えな気分になってきますので、ぜひお試しを。

細身でそこそこ頑丈、三宝「Walkie Pen」

 筆者は長財布にペンを入れています。あと付箋紙も。財布はだいたい持ち歩くので、そこに紙とペンが入っていれば、メモに困ることはまずありません。入れているペンは、三宝の「Walkie Pen(ウォーキーペン)」(公式ページ)。「財布、名刺入れ、手帳、パスポートケースなどに付けて使う」ことを前提につくられたペンです。

 長さや太さ違いで3種類あります。それぞれ、「REGULAR Ball Pen」が軸径5mm×長さ82mm、「BOLD Ball Pen」が軸径6mm×長さ83mm、「LONG Ball Pen」が軸径5mm×長さ110mm。

三宝の「Walkie Pen」。REGULAR、BOLD、LONGの3種類があります。どれもミニサイズ。
紙幣の短辺は約8cmほど。ですので、REGULARやBOLDなら写真のように長財布に入ります。細身なので財布が厚くなる感じもほとんどありません。クリップがペンの端になっているので、写真のように挿しても出っ張りができない点も実用的です。

 このシリーズ、どれもけっこう頑丈なのが好印象。圧迫しても曲がるという印象ではありません。色や質感もイイ感じで、そこそこの高級感もあります。軸を回してペンを出し入れして使いますが、その動作が軽快ではないのが少し残念かも。

1本2役のパイロット「バーディスイッチ」

 それからパイロットの「バーディスイッチ HSBN-50S」(公式ページ)。最大径5.6mmで長さ121mmの、いまひとつミニサイズという感じではないペンですが、1本のなかにシャーペンとボールペンが内蔵されているんです。長さと太さも少しあるので、そこそこ書きやすかったりもします。

パイロットの「バーディスイッチ HSBN-50S」。小さめ細めのペンという印象ですが……。
1本のなかにシャーペンとボールペンが入っています! クリップがある側にボールペンを内蔵。ボールペン使用時は、外したキャップをシャーペンの先に装着します。

 1本2役! これはステキ! 書き心地もそこそこイイですし、ミニなペンとしてもまあ許せるサイズ感。この細さでシャーペンもボールペンも使える筆記具というのは好印象ですね~。これでさらに短いタイプがあったりしたら、より魅力的だと思います。

縮めて携帯・伸ばして筆記、ゼブラ「SL-F1」シリーズ

 ゼブラの「SL-F1」シリーズ(公式ページ)は、小さいけれど書き味における実用性を重視したタイプです。軸が伸縮し、携帯時は短くなり、使用時は長くなります。細め短めの「SL-F1 mini」と太め長めの「SL-F1 ST」がありますが、どちらもまずまず握りやすいので、比較的に筆記しやすいです。

ゼブラ「SL-F1」シリーズ。シャンパンゴールドっぽい銀が細め短めの「SL-F1 mini」で、白が太め長めの「SL-F1 ST」です。どちらも伸ばすとボールペンが露出して筆記できる状態になり、縮めるとボールペンが格納されて携帯できる状態になります。

 実際に使ってみると、つくりがなかなか精密で、ガタツキなどがなくて扱いやすく、少々の高級感もあります。クリップ端がほぼ出っぱっていないあたりも、携帯性が重視されがちなカテゴリーのペンとしては実用的。「伸ばす」「縮める」のワンアクションでペン先が出入りする動作が小気味良いですし、これもまた実用的だと感じられます。シャーペンも欲しいところです。

ミニ鉛筆みたいで可愛らしい、スリップオン「木軸シャープペンS」

 個人的に非常に好きなのが、スリップオン(SLIP-ON)の「木軸シャープペンS」(メーカー直販ページ)。鉛筆のような六角の木軸に「SIERRA」のロゴがある、かなり有名と思われるペンです。ボールペンもあり、長いタイプも存在します。

スリップオンの「木軸シャープペンS」。軸径8mmで長さ107mmの、鉛筆を短くしたようなシャーペンです。ブロックロディアのNo.11にジャストマッチします。

 無条件で欲しくなっちゃう可愛らしさがあり、使うたびに「やっぱり全色コンプリートしよう!」と思っちゃいます。が、そうはしていません。

 この木軸ペンのシリーズ、短いのと長いのがあり、さらにシャーペンとボールペンがあり、さらにシャーペンのカラバリが7色で、ボールペンのカラバリが11色だけかと思ったら、シマシマ柄のカラバリまであるというんですから、コンプリートとか目指さないことにしております。でもシャーペンのSだけコンプリートしようかな?

 さておき、コレ、鉛筆と同じ太さで六角の軸なのでけっこう書きやすいです。クリップをずらせばクリップ側に出っ張りの少ないシャーペンにすることも可能(クリップを丁寧にずらさないと軸に傷が付きますので要注意)。広く流通していて価格も安め。入手性が良好なところもイイですね。

無印良品の「アルミ」シリーズ、在庫整理中?

 そして無印良品の「アルミ」シリーズ。「アルミ極細ボールペン」(公式ページ)「アルミ極細シャープペン」(公式ページ)「アルミポケットシャープペン」(公式ページ)「アルミポケットゲルインキボールペン」「アルミポケット万年筆」ですが、在庫一掃中なんでしょうか? 去年あたりから30%オフ価格で売られています。でも、どれもなかなかイイ感じです。

無印良品の「アルミ極細ボールペン」と「アルミ極細シャープペン」。OHTOの極細シャープペン・ボールペンと激似の細さです。ボールペンのほうはノック式ではなく、ペンをいったん引き抜いて逆向きに挿して使うタイプ。シャーペンはOHTOからのOEM供給品と思えるほど、OHTO「ミニモシャープ」に酷似しています。
こちらは「アルミポケットシャープペン」「アルミポケットゲルインキボールペン」「アルミポケット万年筆」。キャップを抜いてペンのお尻に装着すると、筆記具として実用的な長さになります。

 それぞれアルミの金属質感が「無印らしい」という風情で個性的。触り心地は良く、つくりも精密です。極細のものは、OHTOの極細シリーズとだ~いたい同じという印象ですが、アルミ質感だとまた別の魅力があります。アルミポケットシリーズ3種は、携帯時はコンパクトになり書きやすさもあって、どれも実用的ではありますが、キャップをすると「どれがシャーペンでどれが万年筆?」みたいなわかりにくさがあり、チョイ残念です。

 さておき、これらアルミのシリーズ、売れなかったのか新商品が出る(出た)のか、よく行く無印良品実店舗では、な~んとなくワゴンセールっぽい位置にて30%オフ価格で売られていたりします。また、これらのうちいくつかの製品は、既にボッタクリ価格で転売されていたりもしますので、購入時はご注意ください。ていうか、実店舗にまだ在庫がけっこーありますので、チェックしてみてください。

 といった感じの「小さい筆記具」各種。現在のところ、まだどれも入手性が良い製品です。財布やバッグにちょっと忍ばせておくと、きっと役立つ携帯性抜群の筆記具。ぜひ1本使ってみてください♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。