スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」
ホッチキス・マニアックス!
2017年10月18日 06:00
ついつい買っちゃうホッチキス類
無駄遣いばかりしている筆者ですが、「これは我ながら無駄遣いだな~」と思える物と言えば、ステープラーです。いわゆるホッチキス。針で紙をパチンと綴じる道具。アレがですね~、好きなんですね~♪
上の左写真で、いちばん小さなものが新型にあたります。何となくオモチャっぽくて非力そうに見えますが、これが最も軽い力で使えつつ、針の刺さり方もパワフル&スムーズ。3製品を使い比べると「えらい違い」です。
当然かもしれませんが、ステープラーも進化し続けていて、一昔前は考えられなかったほど高性能で使いやすいものが登場し続けています。ポツリポツリというペースではあるんですが、最新型ステープラーの多くは「あっ、なるほど、これ凄いかも」と思わせる使い勝手があったりします。
そんなわけで、新しいステープラーを見つけると、つい買っちゃう筆者なんでした。でも実際、最近では紙を綴じるってことがあまりありません。たま~に使う程度。ステープラー1個でも持て余すくらいの使用頻度なんですけど、な~んか強い興味があり、ついつい購入。そして死蔵。結果、無駄遣い。
ともあれ以降、筆者がおもしろがって買って使って、その機能性にちょっと驚いたりしたステープラーをご紹介したいと思います。何となく「つい買った」みたいな感じなので網羅的ではありませんが、普段はなかなか目にしない珍しいステープラーも含めてご紹介いたします。
No.10針を使う「普通のステープラー」
ステープラーは多種多様ですが、まずは「No.10針」を使うタイプから。日本では最も普及している針サイズがこれだと思います。言うなれば「普通のステープラー」です。
このうち、普通のステープラーとして筆者イチオシは「サクリフラット32枚 HD-10FL3」。製品名どおり、最大32枚の紙を「サクリ」という感覚で綴じられます。実際に32枚の紙を綴じてみると、意外なほど軽い力で綴じられて驚きます。もちろん「フラットクリンチ」(綴じ裏の針が平らになる)。さらに針残量がよくわかる窓がありつつ予備針ポケットもあって、針リムーバーは針押さえ付き(針を抜いたときに針が落ちない)。非常に機能的なステープラーだと思います。
マックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」、小粒なのに凄いヤツです。無闇に紙を綴じたくなる。小気味良く使えますので、ぜひ試してみてください。
専用設計No.11針を使う「倍も」綴じられる「Vaimo11」
それから、より多くの紙を綴じられるように「専用の針を新開発」したことで知られるマックス「Vaimo11(バイモイレブン)」シリーズ(公式ページ)。No.10針を使う一般的なステープラーが20枚程度の紙を綴じられるのに対し、このシリーズは最大40枚綴じられます。針はNo.11針です。
40枚の紙をわりとアッサリと綴じられるわけですが、実際にそうしてみると「なんだホッチキスってけっこう枚数イケんじゃん」とか思い、前述の「サクリフラット32枚 HD-10FL3」(最大32枚)あたりで40枚にチャレンジしたくなります。で、試してみると、サクリフラットでは40枚綴じることができません。全然できません。できそうで……できません。改めて「Vaimo11」の凄さを知ったりするのでした。
ただ、このくらいの枚数になってくると、紙質が影響してくるようで、ちょっとしっかりした紙だと40枚を綴じられなかったりします。針が紙に負けて曲がり、貫通できません。普通のコピー用紙なら大丈夫ですが、たとえばインクが裏に染みにくい密度の高い紙などだと、最大綴じ枚数が少し少なくなるという印象です。
でもまあ、40枚は凄い。中綴じの豆本を自作できるレベル。薄手のメモ帳もつくれますネ。また、普段使いとしても軽快に綴じられ、綴じ裏もキレイ。ネット通販など使えば針の入手性も問題ありませんので、メインのステープラーとしても良いと思います。
プライヤー型~業務用のステープラー
その形状や力強さに惹かれるものがあり、プライヤー型や業務用のステープラーにも手を出しがちです。こういった機種は、「Vaimo11」シリーズや「サクリフラット32枚 HD-10FL3」のように一般向け製品としての突き詰めた利便性などはありませんが、シンプル&無骨でイイ感じだったり、堅牢だったり、パワフルだったり、なかなか楽しいです。
このうち、使ってみて「これは凄いなあ」と思ったのは、プライヤータイプはマックス「プライヤータイプ HP-50」。据え置きタイプはPLUS「フラットかるヒット60」です。どちらもパワフル。連続的に綴じ作業をするときの効率の良さもあります。
まずマックス「プライヤータイプ HP-50」ですが、握りが大きく力を込めやすく、「2115」という独特な形状の大型針を使うこともあり、30枚以上の紙をザクザクと綴じていくことができます。連続的に使っても疲れないあたり、なるほど業務用。
それからPLUS「フラットかるヒット60」。60枚までの紙を綴じられる卓上型ステープラーで、大型の針である「No.3U 10mm針」が推奨針(ほか3種の針を使用可能)。綴じ方は独自のフラットクリンチです。
使用感として、針の貫通力と失敗しにくさが特筆もの。60枚の紙を綴じられますが、体重をかけるように力を入れて綴じられるので、軽く容易に綴じられます。厚い対象を連続的に綴じても失敗しにくく、仕上がりも非常に良好。2枚綴じても40枚など多い枚数を綴じても、ステープルの表も裏も平らでキレイです。ページ数の多い保存用資料を作成するのはもちろん、メモパッドなどを自作するのにも向きます。
市販針では最も幅狭? No.111針を使うステープラー
ある必要に迫られて「なるべく幅狭で綴じられるステープル」を探していたことがありました。そのときに見つけたのが、「No.111」という針を使うステープラーです。具体的にはNOVUS(ノバス)の「B35A」というプライヤー型のもの。公式ページがありませんでしたが、「NOVUS B35A ステープラー」で検索すれば関連情報や販売店を探せると思います。
残念ながらNOVUS「B35A」もTIM HOLTZ「TINY ATTACHER」もフラットクリンチではなく、また前述の最新タイプのステープラーのような軽さやコンパクトさもありません。でも、ときとして針の小ささが役立つことも。NOVUS「B35A」のほうは本体も針もまずまずの入手性がありますので、興味のある方はぜひ。
針外し(リムーバー)はどれがいい?
最後に、留めたステープルを外す道具。リムーバーですね。針外し。ステープラー自体は趣味的に使い心地を検証したりして楽しんでいるわけですが、針外しはよく使います。綴じられた書類をバラしたり、ブリスターパックの凶悪なステープルを外したり。
筆者のお気に入りはNOVUS「B85」。この「B85」、単純明解に針がよく抜けますし、綴じた書類の針外しにも、ブリスターパックのゴツい針の除去にも、中綴じ雑誌をバラすのにも使えます。尖った部分を針の表側に当てて握るだけ。無骨でプリミティブな感じのリムーバーですが、手軽に使えて汎用性も高いので多用しています。
マックス「リムーバ RZ-3F」は、綴じた紙書類からステープルを除去するための専用リムーバーという印象です。紙書類を机上に置いてリムーバーを押し当てるようにして使いますが、とてもスムーズにステープルを抜くことができます。抜いた後の紙の穴もきれい。「No.10針」ならたいてい完璧に抜くことができます。
てな感じの筆者的ステープラーおよび関連品。消えそうで消えず、衰退してそうでじつは進化しているこの文房具、この先もまた期待しつつ緩く追いかけていきたいと思います。