スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

ホッチキス・マニアックス!

ついつい買っちゃうホッチキス類

 無駄遣いばかりしている筆者ですが、「これは我ながら無駄遣いだな~」と思える物と言えば、ステープラーです。いわゆるホッチキス。針で紙をパチンと綴じる道具。アレがですね~、好きなんですね~♪

ホッチキス・マニアックス! 左写真は一般的なステープラーですが、左から旧型、やや旧型、わりと新型の順に並んでいます。新旧比べると、使用感は驚くほど違います。右は拙宅最強のステープラーと世界最小針(たぶん)のステープラーです。
ホッチキス・マニアックス! 左写真は一般的なステープラーですが、左から旧型、やや旧型、わりと新型の順に並んでいます。新旧比べると、使用感は驚くほど違います。右は拙宅最強のステープラーと世界最小針(たぶん)のステープラーです。
左写真は一般的なステープラーですが、左から旧型、やや旧型、わりと新型の順に並んでいます。新旧比べると、使用感は驚くほど違います。右は拙宅最強のステープラーと世界最小針(たぶん)のステープラーです。

 上の左写真で、いちばん小さなものが新型にあたります。何となくオモチャっぽくて非力そうに見えますが、これが最も軽い力で使えつつ、針の刺さり方もパワフル&スムーズ。3製品を使い比べると「えらい違い」です。

 当然かもしれませんが、ステープラーも進化し続けていて、一昔前は考えられなかったほど高性能で使いやすいものが登場し続けています。ポツリポツリというペースではあるんですが、最新型ステープラーの多くは「あっ、なるほど、これ凄いかも」と思わせる使い勝手があったりします。

 そんなわけで、新しいステープラーを見つけると、つい買っちゃう筆者なんでした。でも実際、最近では紙を綴じるってことがあまりありません。たま~に使う程度。ステープラー1個でも持て余すくらいの使用頻度なんですけど、な~んか強い興味があり、ついつい購入。そして死蔵。結果、無駄遣い。

 ともあれ以降、筆者がおもしろがって買って使って、その機能性にちょっと驚いたりしたステープラーをご紹介したいと思います。何となく「つい買った」みたいな感じなので網羅的ではありませんが、普段はなかなか目にしない珍しいステープラーも含めてご紹介いたします。

No.10針を使う「普通のステープラー」

 ステープラーは多種多様ですが、まずは「No.10針」を使うタイプから。日本では最も普及している針サイズがこれだと思います。言うなれば「普通のステープラー」です。

ホッチキス・マニアックス! 「No.10針」を使うステープラー各種。一般的な針は鉄製ですが、色付き(鉄製)やステンレス製もあります。
ホッチキス・マニアックス! 「No.10針」を使うステープラー各種。一般的な針は鉄製ですが、色付き(鉄製)やステンレス製もあります。
「No.10針」を使うステープラー各種。一般的な針は鉄製ですが、色付き(鉄製)やステンレス製もあります。
ホッチキス・マニアックス! 「No.10針」を使う一般的なステープラーは5個ありました。右は10年くらい前に買ったステープラーで、マックス「HD-10DF II E」(公式ページ)と同等品だと思います。たぶん20枚綴じ。フラットクリンチ(留め裏が平らになって嵩張りにくい留め方)に惹かれて購入したという記憶があります。
ホッチキス・マニアックス! 「No.10針」を使う一般的なステープラーは5個ありました。右は10年くらい前に買ったステープラーで、マックス「HD-10DF II E」(公式ページ)と同等品だと思います。たぶん20枚綴じ。フラットクリンチ(留め裏が平らになって嵩張りにくい留め方)に惹かれて購入したという記憶があります。
「No.10針」を使う一般的なステープラーは5個ありました。右は10年くらい前に買ったステープラーで、マックス「HD-10DF II E」(公式ページ)と同等品だと思います。たぶん20枚綴じ。フラットクリンチ(留め裏が平らになって嵩張りにくい留め方)に惹かれて購入したという記憶があります。
ホッチキス・マニアックス! 左はマックス「パワーフラット HD-10DFL」(公式ページ)で、26枚綴じのフラットクリンチ。右はマックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」(公式ページ)で、32枚綴じのフラットクリンチ。コンパクトな実力派です。
ホッチキス・マニアックス! 左はマックス「パワーフラット HD-10DFL」(公式ページ)で、26枚綴じのフラットクリンチ。右はマックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」(公式ページ)で、32枚綴じのフラットクリンチ。コンパクトな実力派です。
左はマックス「パワーフラット HD-10DFL」(公式ページ)で、26枚綴じのフラットクリンチ。右はマックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」(公式ページ)で、32枚綴じのフラットクリンチ。コンパクトな実力派です。
ホッチキス・マニアックス! 左はプラス「フラットかるヒット」(公式ページ)で、32枚綴じのフラットクリンチです。人気があるシリーズのようです。右はマックス「ホッチくる」(公式ページ)。ちょっと変わり種で、普通のステープラーとして使えつつ、横向きにするとステープルを縦向きに留められます。小冊子の中綴じやペーパークラフトなどにも使えます。ただ、残念ながらフラットクリンチではありません。
ホッチキス・マニアックス! 左はプラス「フラットかるヒット」(公式ページ)で、32枚綴じのフラットクリンチです。人気があるシリーズのようです。右はマックス「ホッチくる」(公式ページ)。ちょっと変わり種で、普通のステープラーとして使えつつ、横向きにするとステープルを縦向きに留められます。小冊子の中綴じやペーパークラフトなどにも使えます。ただ、残念ながらフラットクリンチではありません。
左はプラス「フラットかるヒット」(公式ページ)で、32枚綴じのフラットクリンチです。人気があるシリーズのようです。右はマックス「ホッチくる」(公式ページ)。ちょっと変わり種で、普通のステープラーとして使えつつ、横向きにするとステープルを縦向きに留められます。小冊子の中綴じやペーパークラフトなどにも使えます。ただ、残念ながらフラットクリンチではありません。

 このうち、普通のステープラーとして筆者イチオシは「サクリフラット32枚 HD-10FL3」。製品名どおり、最大32枚の紙を「サクリ」という感覚で綴じられます。実際に32枚の紙を綴じてみると、意外なほど軽い力で綴じられて驚きます。もちろん「フラットクリンチ」(綴じ裏の針が平らになる)。さらに針残量がよくわかる窓がありつつ予備針ポケットもあって、針リムーバーは針押さえ付き(針を抜いたときに針が落ちない)。非常に機能的なステープラーだと思います。

ホッチキス・マニアックス! マックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」。本体上面には50本組み針を2セット収納可能。下部の長さが8.3cm程度のコンパクトなステープラーです。
ホッチキス・マニアックス! マックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」。本体上面には50本組み針を2セット収納可能。下部の長さが8.3cm程度のコンパクトなステープラーです。
マックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」。本体上面には50本組み針を2セット収納可能。下部の長さが8.3cm程度のコンパクトなステープラーです。
ホッチキス・マニアックス! 綴じ裏はフラットクリンチ(左側)になり、一般的な「綴じ裏が弧を描く綴じ方」(右側)と比べると針による膨らみが少なくなり、書類などがあまり嵩張らずに済みます。本体裏面には簡易的なステープル・リムーバーがありますが、抜いた針が落ちずに保持されます。
ホッチキス・マニアックス! 綴じ裏はフラットクリンチ(左側)になり、一般的な「綴じ裏が弧を描く綴じ方」(右側)と比べると針による膨らみが少なくなり、書類などがあまり嵩張らずに済みます。本体裏面には簡易的なステープル・リムーバーがありますが、抜いた針が落ちずに保持されます。
綴じ裏はフラットクリンチ(左側)になり、一般的な「綴じ裏が弧を描く綴じ方」(右側)と比べると針による膨らみが少なくなり、書類などがあまり嵩張らずに済みます。本体裏面には簡易的なステープル・リムーバーがありますが、抜いた針が落ちずに保持されます。
ホッチキス・マニアックス! 実際に32枚の紙を綴じてみました。難なくカチャンと綴じることができました。32枚以上貫通できそうなパワーがありますが、針の長さが制約となって、これ以上の枚数は綴じるのが難しく思えます。この枚数を綴じると綴じ裏はフラットクリンチに見えませんが、綴じ枚数が少なくなるにつれフラットクリンチであることが明確にわかります。
ホッチキス・マニアックス! 実際に32枚の紙を綴じてみました。難なくカチャンと綴じることができました。32枚以上貫通できそうなパワーがありますが、針の長さが制約となって、これ以上の枚数は綴じるのが難しく思えます。この枚数を綴じると綴じ裏はフラットクリンチに見えませんが、綴じ枚数が少なくなるにつれフラットクリンチであることが明確にわかります。
実際に32枚の紙を綴じてみました。難なくカチャンと綴じることができました。32枚以上貫通できそうなパワーがありますが、針の長さが制約となって、これ以上の枚数は綴じるのが難しく思えます。この枚数を綴じると綴じ裏はフラットクリンチに見えませんが、綴じ枚数が少なくなるにつれフラットクリンチであることが明確にわかります。

 マックス「サクリフラット32枚 HD-10FL3」、小粒なのに凄いヤツです。無闇に紙を綴じたくなる。小気味良く使えますので、ぜひ試してみてください。

専用設計No.11針を使う「倍も」綴じられる「Vaimo11」

 それから、より多くの紙を綴じられるように「専用の針を新開発」したことで知られるマックス「Vaimo11(バイモイレブン)」シリーズ(公式ページ)。No.10針を使う一般的なステープラーが20枚程度の紙を綴じられるのに対し、このシリーズは最大40枚綴じられます。針はNo.11針です。

ホッチキス・マニアックス! マックス「Vaimo11」シリーズの「FLAT」(赤いほう)と「POLYGO」(グリーンのほう)を持っています。40枚までの紙を綴じられるステープラーで、針は専用の「No.11針」を使います。「No.11針」は「No.10針」の幅と高さを少し増した針です。
ホッチキス・マニアックス! マックス「Vaimo11」シリーズの「FLAT」(赤いほう)と「POLYGO」(グリーンのほう)を持っています。40枚までの紙を綴じられるステープラーで、針は専用の「No.11針」を使います。「No.11針」は「No.10針」の幅と高さを少し増した針です。
マックス「Vaimo11」シリーズの「FLAT」(赤いほう)と「POLYGO」(グリーンのほう)を持っています。40枚までの紙を綴じられるステープラーで、針は専用の「No.11針」を使います。「No.11針」は「No.10針」の幅と高さを少し増した針です。
ホッチキス・マニアックス! 40枚の紙を綴じてみると、こんな感じ。軽い力で綴じられます。綴じ方はフラットクリンチ。右写真は、紙40枚と紙2枚のそれぞれの綴じ裏です。
ホッチキス・マニアックス! 40枚の紙を綴じてみると、こんな感じ。軽い力で綴じられます。綴じ方はフラットクリンチ。右写真は、紙40枚と紙2枚のそれぞれの綴じ裏です。
40枚の紙を綴じてみると、こんな感じ。軽い力で綴じられます。綴じ方はフラットクリンチ。右写真は、紙40枚と紙2枚のそれぞれの綴じ裏です。

 40枚の紙をわりとアッサリと綴じられるわけですが、実際にそうしてみると「なんだホッチキスってけっこう枚数イケんじゃん」とか思い、前述の「サクリフラット32枚 HD-10FL3」(最大32枚)あたりで40枚にチャレンジしたくなります。で、試してみると、サクリフラットでは40枚綴じることができません。全然できません。できそうで……できません。改めて「Vaimo11」の凄さを知ったりするのでした。

 ただ、このくらいの枚数になってくると、紙質が影響してくるようで、ちょっとしっかりした紙だと40枚を綴じられなかったりします。針が紙に負けて曲がり、貫通できません。普通のコピー用紙なら大丈夫ですが、たとえばインクが裏に染みにくい密度の高い紙などだと、最大綴じ枚数が少し少なくなるという印象です。

 でもまあ、40枚は凄い。中綴じの豆本を自作できるレベル。薄手のメモ帳もつくれますネ。また、普段使いとしても軽快に綴じられ、綴じ裏もキレイ。ネット通販など使えば針の入手性も問題ありませんので、メインのステープラーとしても良いと思います。

プライヤー型~業務用のステープラー

 その形状や力強さに惹かれるものがあり、プライヤー型や業務用のステープラーにも手を出しがちです。こういった機種は、「Vaimo11」シリーズや「サクリフラット32枚 HD-10FL3」のように一般向け製品としての突き詰めた利便性などはありませんが、シンプル&無骨でイイ感じだったり、堅牢だったり、パワフルだったり、なかなか楽しいです。

ホッチキス・マニアックス! 左写真はプライヤータイプのステープラー各種。右写真は据え置き型のステープラー各種です。プライヤータイプで最小のもの以外は業務用だと思われます。
ホッチキス・マニアックス! 左写真はプライヤータイプのステープラー各種。右写真は据え置き型のステープラー各種です。プライヤータイプで最小のもの以外は業務用だと思われます。
左写真はプライヤータイプのステープラー各種。右写真は据え置き型のステープラー各種です。プライヤータイプで最小のもの以外は業務用だと思われます。
ホッチキス・マニアックス! DULTON「BONOX STAPLER(ボノックスステープラー)」(公式ページ)。一般的なサイズのステープラーで、案外小型。使う針は「No.10針」。業務用的な外観ですが、一般向けの製品です。
ホッチキス・マニアックス! DULTON「BONOX STAPLER(ボノックスステープラー)」(公式ページ)。一般的なサイズのステープラーで、案外小型。使う針は「No.10針」。業務用的な外観ですが、一般向けの製品です。
DULTON「BONOX STAPLER(ボノックスステープラー)」(公式ページ)。一般的なサイズのステープラーで、案外小型。使う針は「No.10針」。業務用的な外観ですが、一般向けの製品です。
ホッチキス・マニアックス! マックス「プライヤータイプ HP-10」(公式ページ)とマックス「プライヤータイプ HP-50」(公式ページ)。大きいほうが「HP-50」。
ホッチキス・マニアックス! マックス「プライヤータイプ HP-10」(公式ページ)とマックス「プライヤータイプ HP-50」(公式ページ)。大きいほうが「HP-50」。
マックス「プライヤータイプ HP-10」(公式ページ)とマックス「プライヤータイプ HP-50」(公式ページ)。大きいほうが「HP-50」。
ホッチキス・マニアックス! 据え置きタイプのPLUS「フラットかるヒット60・30」(公式ページ)。小さいのが「30」、大きいのが「60」。「30」は手に持った状態でも使えます。
ホッチキス・マニアックス! 据え置きタイプのPLUS「フラットかるヒット60・30」(公式ページ)。小さいのが「30」、大きいのが「60」。「30」は手に持った状態でも使えます。
据え置きタイプのPLUS「フラットかるヒット60・30」(公式ページ)。小さいのが「30」、大きいのが「60」。「30」は手に持った状態でも使えます。

 このうち、使ってみて「これは凄いなあ」と思ったのは、プライヤータイプはマックス「プライヤータイプ HP-50」。据え置きタイプはPLUS「フラットかるヒット60」です。どちらもパワフル。連続的に綴じ作業をするときの効率の良さもあります。

 まずマックス「プライヤータイプ HP-50」ですが、握りが大きく力を込めやすく、「2115」という独特な形状の大型針を使うこともあり、30枚以上の紙をザクザクと綴じていくことができます。連続的に使っても疲れないあたり、なるほど業務用。

ホッチキス・マニアックス! 手のひら全体で握って使う大きな「プライヤータイプ HP-50」と、特殊な形状の2115針。残念ながらフラットクリンチではありませんが、厚い対象を効率良く綴じたり留めたりできます。ブリスターパックの端を留めている超外れにくい凶悪なステープルは、このステープラーによって留められたもの……のような気がします。
ホッチキス・マニアックス! 手のひら全体で握って使う大きな「プライヤータイプ HP-50」と、特殊な形状の2115針。残念ながらフラットクリンチではありませんが、厚い対象を効率良く綴じたり留めたりできます。ブリスターパックの端を留めている超外れにくい凶悪なステープルは、このステープラーによって留められたもの……のような気がします。
手のひら全体で握って使う大きな「プライヤータイプ HP-50」と、特殊な形状の2115針。残念ながらフラットクリンチではありませんが、厚い対象を効率良く綴じたり留めたりできます。ブリスターパックの端を留めている超外れにくい凶悪なステープルは、このステープラーによって留められたもの……のような気がします。

 それからPLUS「フラットかるヒット60」。60枚までの紙を綴じられる卓上型ステープラーで、大型の針である「No.3U 10mm針」が推奨針(ほか3種の針を使用可能)。綴じ方は独自のフラットクリンチです。

ホッチキス・マニアックス! PLUSの「フラットかるヒット60」は卓上ステープラー。普通サイズと比べると……でかっ! メーカー推奨の「No.3U 10mm針」は建築用途向けのガンタッター針に近い大きさです。この針と「フラットかるヒット60」の組合せで60枚まで綴じられます。
ホッチキス・マニアックス! PLUSの「フラットかるヒット60」は卓上ステープラー。普通サイズと比べると……でかっ! メーカー推奨の「No.3U 10mm針」は建築用途向けのガンタッター針に近い大きさです。この針と「フラットかるヒット60」の組合せで60枚まで綴じられます。
PLUSの「フラットかるヒット60」は卓上ステープラー。普通サイズと比べると……でかっ! メーカー推奨の「No.3U 10mm針」は建築用途向けのガンタッター針に近い大きさです。この針と「フラットかるヒット60」の組合せで60枚まで綴じられます。
ホッチキス・マニアックス! 綴じ方はフラットクリンチですが、綴じ裏の針が互い違いになり重ならない独自の「バイパス形状フラットとじ」です。このため、少ない枚数(左)でも多い枚数(右)でも、綴じた部分が同様に薄くなり嵩張りにくく、紙の枚数に応じて針交換する手間もありません。また、少ない枚数を綴じた場合、綴じ裏のステープルが並ぶために綴じ部がより強固になるようです。
ホッチキス・マニアックス! 綴じ方はフラットクリンチですが、綴じ裏の針が互い違いになり重ならない独自の「バイパス形状フラットとじ」です。このため、少ない枚数(左)でも多い枚数(右)でも、綴じた部分が同様に薄くなり嵩張りにくく、紙の枚数に応じて針交換する手間もありません。また、少ない枚数を綴じた場合、綴じ裏のステープルが並ぶために綴じ部がより強固になるようです。
綴じ方はフラットクリンチですが、綴じ裏の針が互い違いになり重ならない独自の「バイパス形状フラットとじ」です。このため、少ない枚数(左)でも多い枚数(右)でも、綴じた部分が同様に薄くなり嵩張りにくく、紙の枚数に応じて針交換する手間もありません。また、少ない枚数を綴じた場合、綴じ裏のステープルが並ぶために綴じ部がより強固になるようです。

 使用感として、針の貫通力と失敗しにくさが特筆もの。60枚の紙を綴じられますが、体重をかけるように力を入れて綴じられるので、軽く容易に綴じられます。厚い対象を連続的に綴じても失敗しにくく、仕上がりも非常に良好。2枚綴じても40枚など多い枚数を綴じても、ステープルの表も裏も平らでキレイです。ページ数の多い保存用資料を作成するのはもちろん、メモパッドなどを自作するのにも向きます。

市販針では最も幅狭? No.111針を使うステープラー

 ある必要に迫られて「なるべく幅狭で綴じられるステープル」を探していたことがありました。そのときに見つけたのが、「No.111」という針を使うステープラーです。具体的にはNOVUS(ノバス)の「B35A」というプライヤー型のもの。公式ページがありませんでしたが、「NOVUS B35A ステープラー」で検索すれば関連情報や販売店を探せると思います。

ホッチキス・マニアックス! 筆者が知るなかで「市販品として最も幅狭のステープルを使えるステープラー」がこれ。NOVUS「B35A」です。「No.111」という針を使います。
ホッチキス・マニアックス! 筆者が知るなかで「市販品として最も幅狭のステープルを使えるステープラー」がこれ。NOVUS「B35A」です。「No.111」という針を使います。
筆者が知るなかで「市販品として最も幅狭のステープルを使えるステープラー」がこれ。NOVUS「B35A」です。「No.111」という針を使います。
ホッチキス・マニアックス! 一般的に使われているNo.10針と、より小さなNo.111針を比べた様子。No.10針の幅は約9mmですが、No.111針の幅は約7mmです。B35Aステープラーを使った場合、15枚程度まで綴じられます。
ホッチキス・マニアックス! 一般的に使われているNo.10針と、より小さなNo.111針を比べた様子。No.10針の幅は約9mmですが、No.111針の幅は約7mmです。B35Aステープラーを使った場合、15枚程度まで綴じられます。
一般的に使われているNo.10針と、より小さなNo.111針を比べた様子。No.10針の幅は約9mmですが、No.111針の幅は約7mmです。B35Aステープラーを使った場合、15枚程度まで綴じられます。
ホッチキス・マニアックス! こちらはTIM HOLTZの「TINY ATTACHER」とその針。針はNo.111とほとんど同じサイズのようです。このステープラーおよび針は、スクラップブッキング(写真に飾り付けをするペーパークラフト)界隈でよく目にするもの。「針が小さく目立たない・かわいい」ということでスクラップブッキングでも使われているようです。
ホッチキス・マニアックス! こちらはTIM HOLTZの「TINY ATTACHER」とその針。針はNo.111とほとんど同じサイズのようです。このステープラーおよび針は、スクラップブッキング(写真に飾り付けをするペーパークラフト)界隈でよく目にするもの。「針が小さく目立たない・かわいい」ということでスクラップブッキングでも使われているようです。
こちらはTIM HOLTZの「TINY ATTACHER」とその針。針はNo.111とほとんど同じサイズのようです。このステープラーおよび針は、スクラップブッキング(写真に飾り付けをするペーパークラフト)界隈でよく目にするもの。「針が小さく目立たない・かわいい」ということでスクラップブッキングでも使われているようです。

 残念ながらNOVUS「B35A」もTIM HOLTZ「TINY ATTACHER」もフラットクリンチではなく、また前述の最新タイプのステープラーのような軽さやコンパクトさもありません。でも、ときとして針の小ささが役立つことも。NOVUS「B35A」のほうは本体も針もまずまずの入手性がありますので、興味のある方はぜひ。

針外し(リムーバー)はどれがいい?

 最後に、留めたステープルを外す道具。リムーバーですね。針外し。ステープラー自体は趣味的に使い心地を検証したりして楽しんでいるわけですが、針外しはよく使います。綴じられた書類をバラしたり、ブリスターパックの凶悪なステープルを外したり。

ホッチキス・マニアックス! 左写真の4種のリムーバーは、左側から、マックス「リムーバ RZ-A」(公式ページ)、マックス「リムーバ RZ-3F」(公式ページ)、サンスター「はりトル PRO」(公式ページ)、NOVUS「B85」(公式ページ)です。筆者的好みでは、NOVUS「B85」(中央)が最も汎用的に使えて、綴じた紙書類からステープルを抜くのならマックス「リムーバ RZ-3F」(右)が最も実用的と感じられます。
ホッチキス・マニアックス! 左写真の4種のリムーバーは、左側から、マックス「リムーバ RZ-A」(公式ページ)、マックス「リムーバ RZ-3F」(公式ページ)、サンスター「はりトル PRO」(公式ページ)、NOVUS「B85」(公式ページ)です。筆者的好みでは、NOVUS「B85」(中央)が最も汎用的に使えて、綴じた紙書類からステープルを抜くのならマックス「リムーバ RZ-3F」(右)が最も実用的と感じられます。
ホッチキス・マニアックス! 左写真の4種のリムーバーは、左側から、マックス「リムーバ RZ-A」(公式ページ)、マックス「リムーバ RZ-3F」(公式ページ)、サンスター「はりトル PRO」(公式ページ)、NOVUS「B85」(公式ページ)です。筆者的好みでは、NOVUS「B85」(中央)が最も汎用的に使えて、綴じた紙書類からステープルを抜くのならマックス「リムーバ RZ-3F」(右)が最も実用的と感じられます。
左写真の4種のリムーバーは、左側から、マックス「リムーバ RZ-A」(公式ページ)、マックス「リムーバ RZ-3F」(公式ページ)、サンスター「はりトル PRO」(公式ページ)、NOVUS「B85」(公式ページ)です。筆者的好みでは、NOVUS「B85」(中央)が最も汎用的に使えて、綴じた紙書類からステープルを抜くのならマックス「リムーバ RZ-3F」(右)が最も実用的と感じられます。

 筆者のお気に入りはNOVUS「B85」。この「B85」、単純明解に針がよく抜けますし、綴じた書類の針外しにも、ブリスターパックのゴツい針の除去にも、中綴じ雑誌をバラすのにも使えます。尖った部分を針の表側に当てて握るだけ。無骨でプリミティブな感じのリムーバーですが、手軽に使えて汎用性も高いので多用しています。

 マックス「リムーバ RZ-3F」は、綴じた紙書類からステープルを除去するための専用リムーバーという印象です。紙書類を机上に置いてリムーバーを押し当てるようにして使いますが、とてもスムーズにステープルを抜くことができます。抜いた後の紙の穴もきれい。「No.10針」ならたいてい完璧に抜くことができます。

 てな感じの筆者的ステープラーおよび関連品。消えそうで消えず、衰退してそうでじつは進化しているこの文房具、この先もまた期待しつつ緩く追いかけていきたいと思います。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。