山根康宏の「言っチャイナよ」
ブルース・リーとコラボしたゲームスマホやトリプル高画質カメラフォンなどが登場
2021年5月7日 06:00
世界最大のスマートフォン市場であり、世界最大の5G加入者数を誇る中国。本連載「言っチャイナよ」は香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が中国で毎月発表される5Gスマートフォンを紹介する。今回は2021年4月に発表されたモデルをまとめた(一部3月末を含む)。ZTEが6400万画素カメラを3つ搭載するカメラフォンを投入、Xiaomiはブルース・リーモデルもある低価格なゲーミングスマートフォンを発表、Lenovoは空冷ファン内蔵のハイスペックなゲーミングモデルを発売した。
6000mAhの大型バッテリーを搭載、ZTE「S30 SE」
2021年3月に発表した新しいラインナップ「S30」シリーズのエントリーモデル。コストを抑えるためSoCはDimensity 700を採用、しかしバッテリーは長時間利用可能な6000mAhを搭載。価格に敏感な層をターゲットとする。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年3月30日 |
価格 | 1698元(約2万9000円) |
チップセット | MediaTek Dimensity 700 |
ディスプレイ | 6.67インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万広角+500万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 6GB+128GB |
バッテリー | 6000mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n28 / n41 / n78 |
サイズ | 165.8x77x9.6mm、210g |
高速充電、高速画面、お手頃価格と三拍子そろったZTE「S30」
ZTE S30シリーズ中核モデル。2000元前半の価格で90Hz駆動ディスプレイや30W高速充電、6400万画素カメラを含むクワッドカメラを搭載する。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年3月30日 |
価格 | 2198元(約3万7000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 720 |
ディスプレイ | 6.67インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万広角+800万超広角+500万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 4000mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n28 / n41 / n78 |
サイズ | 164.8x76.4x7.9mm、184g |
サイズにこだわったウルトラスリムなRealMe「realme X7 Pro Ultra」
本体厚みを7.8mmとしたウルトラスリムなスマートフォン。2020年9月発表の「realme X7 Pro」から、カメラを4つ→3つに減らし、ディスプレイもリフレッシュレートを最大120Hz→90Hzと落とすことで本体の厚みも8.5mmから0.7mmの薄型化に成功、受領も184g→170gと減量化させている。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月2日 |
価格 | 2299元(約3万9000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 1000+ |
ディスプレイ | 6.55インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万広角+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、12GB+256GB |
バッテリー | 4500mAh |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n41 / n78 / n79、NSA : n41 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 159.9x73.4x7.8mm、170g |
メディアテックの高速SoC搭載のツアイスカメラフォン、Vivo「X60t」
2020年12月発売の「X60」のSoCをExynos 1080からDimensity 1100に変更したモデル。ツアイスレンズや5軸手振れ補正カメラなどほかの機能は変わらない。また価格もX60と同等である。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月2日 |
価格 | 3498元(約5万9000円) |
チップセット | MediaTek Dimensity 1100 |
ディスプレイ | 6.56インチ2376x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+1300万超広角+1300万望遠 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 8GB+128GB |
バッテリー | 4300mAh |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n28A / n41 / n77 / n78 / n79、NSA : n41 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 159.63x75.01x7.36mm、174.5g |
ファーウェイロゴを外した中国電信「Maimang 9」
ファーウェイの「Maimang(麦芒)」シリーズは中国キャリア、中国電信向けのモデルとしてこれまで数機種がリリースされてきた。2020年7月には「Huawei Maimang 9」が発売されている。今回のモデルは本体背面からファーウェイロゴを外し、中国電信モデルの「Maimang 9」として改めて発売になった。スペックなどは変わっていないが、背面のロゴの位置が変わっている。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月、2021年4月5日発売 |
価格 | 2199元(約3万7000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 800 |
ディスプレイ | 6.8インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+800万超広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+128GB |
バッテリー | 4300mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n38 / n41 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 170x78.5x8.9mm、212g |
横持スタイルで18GBメモリを搭載、レノボのゲーミング端末「Legion Phone 2 Pro」
レノボのゲーミングデバイスブランド「Legion」のスマートフォン第二弾。フロン後カメラは本体を横向きにすると中央からポップアップする横持ちスタイルを標準とする。本体背面には強力な空冷ファンを内蔵、メモリは最大18GBを搭載。ディスプレイは144Hz駆動でバッテリーは90Wの急速充電対応、USB Type-C端子2つからの同時充電も可能だ。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月8日 |
価格 | 3699元(約6万2000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 888 |
ディスプレイ | 6.92インチ2460x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+1600万超広角 |
インカメラ画素数 | 4400万(ポップアップ) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、12GB+128GB、12GB+256GB、16GB+512GB、18GB+512GB |
バッテリー | 5500mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n28 / n41 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 176x78.5x10.32mm、262g |
OnePlusのミドルハイレンジモデル「OnePlus 9R 5G」
2021年に発表された「OnePlus 9 Pro」「OnePlus 9」の下位モデル。両モデルはハッセルブラッドとコラボしたカメラを搭載したが、本OnePlus 9Rはコラボは行われていない。ディスプレイはOnePlus 9と同等、チップセットをSnapdragon 870、カメラスペックも下げて価格を抑えた。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月15日 |
価格 | 2999元(約5万円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 870 |
ディスプレイ | 6.55インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万超広角+500万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 4500mAh |
5G NR対応バンド | SA:n1 / n3 / n41 / n78 / n79、NSA : n41 / n78 / n79 |
サイズ | 161x74.1x8.4mm、189g |
デュアル6400万画素カメラのハイエンドフォン、ZTE「AXON 30 Pro」
Snapdragon 888を搭載するZTEのハイエンドモデル。4つのカメラのうち、メインと超広角はどちらも6400万画素カメラを搭載。ディスプレイのリフレッシュレートは120Hz、55Wの急速充電にも対応。背面には最近流行りのブランドロゴを大きく入れた。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月15日 |
価格 | 2998元(約5万円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 888 |
ディスプレイ | 6.67インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+6400万超広角+500万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 4200mAh |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n28 / n41 / n78、NSA : n41 / n78 |
サイズ | 163.6x75.3x7.9mm、186g |
世界初、6400万画素カメラを3つ搭載、1TB ROMモデルもあるZTE「AXON 30 Ultra」
メインカメラは26mmのソニーIMX686でレーザーフォーカス対応、35mmのポートレートカメラ、13mmの超広角カメラでいずれも6400万画素。それに加え800万画素ペリスコープ方式の光学5倍カメラも搭載する。ディスプレイは左右の側面を落としたエッジ計上で144Hz 駆動、10ビットカラー表示に対応。ストレージは最大1TBを内蔵、55Wの急速充電に対応。背面がビーガンレザーモデルも存在する。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月15日 |
価格 | 4698元(約7万9000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 888 |
ディスプレイ | 6.67インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+6400万超広角+6400万ポートレート+800万ペリスコープ光学5倍 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、16GB+1TB |
バッテリー | 4600mAh |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n28 / n41 / n78 / n79、NSA : n41 / n78 / n79 |
サイズ | 161.5x73x8mm、188g |
1000元を切る激安スマホ、RealMeの「realme Q3i 5G」
2020年10月に発表された、RealMeの低価格モデル「Q2」シリーズの後継機として、「Q3」シリーズ3機種が発表された。「realme Q3i 5G」はシリーズ最下位のエントリーモデルで999元(販売早期時割引価格)ながら90Hz駆動ディスプレイに4800万画素カメラを搭載する。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月22日 |
価格 | 999元(約1万7000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 700 |
ディスプレイ | 6.5インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+200万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 4GB+128GB、6GB+128GB |
バッテリー | 5000mAh |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n28 / n41 / n78、NSA : n41 / n78 |
サイズ | 162.5x74.8x8.5mm、185g |
低価格スマートフォン「Q3」シリーズ中核モデル、RealMe「realme Q3」
2020年10月に発表された、RealMeの低価格モデル「Q2」シリーズの後継機として、「Q3i」「Q3」「Q3 Pro」が発表された。realme Q3は前モデル「realme Q2」のチップセットをSnapdragon 750Gに変更したマイナーチェンジモデル。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月22日 |
価格 | 1299元(約2万2000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 750G |
ディスプレイ | 6.5インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+128GB |
バッテリー | 5000mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n28A / n41 / n78 |
サイズ | 162.5x74.8x8.8mm、189g |
ハイスペックSoCに高速ディスプレイ搭載の低価格モデル、RealMe「realme Q3 Proi」
2020年10月に発表された、RealMeの低価格モデル「Q2」シリーズの後継機として、「Q3i」「Q3」「Q3 Pro」が発表された。realme Q3 Proは2000元を切る価格ながら、メディアテックのハイエンドSoCを搭載、ディスプレイは120Hz駆動、6400万画素カメラを搭載する。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月22日 |
価格 | 1799元(約3万円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 1100 |
ディスプレイ | 6.43インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 4500mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n28A / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 158.5x73.3x8.4mm、179g |
ゲーミング用途も意識したスリムなモデル、OPPO「A95 5G」
3重の冷却機能を備えることでゲーミングにも対応しつつ、7.8mmの本体厚、173gの計量を実現。カメラ部分に「5G」表記するデザインはやや珍しい。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月23日 |
価格 | 1999元(約3万4000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 800U |
ディスプレイ | 6.43インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 4310mAh |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n28A / n41 / n78、NSA : n41 / n77 / n78 |
サイズ | 160.1x73.4x7.8mm、173g |
Redmiシリーズのゲーミング端末、ブルース・リーモデルもあるXiaomi「Redmi K40 Gaming Edition」
Redmiシリーズ初のゲーミングスマートフォン。メディアテックの最上位チップセットを採用し、ディスプレイは120Hz駆動、JBLのステレオスピーカー搭載、本体側面には150万回の使用に耐えるというゲーム用のA/Bボタン、11540平方ミリメートルという大型の冷却パネルを内蔵する。また限定4000台の「ブルース・リー特別モデル」も用意される。
主な仕様 | |
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発表日 | 2021年4月27日 |
価格 | 1999元(約3万4000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 1200 |
ディスプレイ | 6.67インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリRAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+128GB、12GB+256GB |
バッテリー | 5065mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 161.9x76.9x8.3mm、205g |