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ドコモ、TV電話対応のカード型端末を含む新FOMA端末3機種

新端末のデモンストレーションは、イベントブースのような賑やかなものとなった
 NTTドコモは、折りたたみ型のFOMA端末「F2102V」「N2102V」の2機種と、TV電話機能などに対応したPCカード型のFOMA端末「F2402」を開発したと発表した。いずれの製品も発売時期などは未定となっている。これに伴ない16日、都内で記者発表会およびデモンストレーションが行なわれた。


TV電話機能にクローズアップした演出でN2102Vをアピール F2102VもTV電話機能を強調するものとなった

F2102V

F2102V。ボディカラーはブラック、シルバー、レッドの3色が用意される
 F2102Vは、背面に33万画素、端末を開いたディスプレイ上部に11万画素のCCDカメラを搭載した富士通製のFOMA端末。TV電話機能に対応している。ディスプレイには2.2インチ、65,536色の半透過TFT液晶が採用されており、miniSDカードスロットも装備している。また、フロントとリアにデュアルサウンドスピーカーを採用している。

 このほか、クレイドル型の充電器に乗せることで、携帯電話のPIMデータをパソコンと同期できる機能「スケジューラシンクロ機能」も利用できる。連続待受時間は移動時で約240時間、静止時約310時間。連続通話時間は約130分で、テレビ電話機能を利用する時は約90分となる。大きさは大きさは101×50×26mm、重さは115g。ボディカラーはブラック、シルバー、レッドの3色が用意される。


F2102V。端末を閉じた状態 F2102V。端末を開いた状態。操作キーの上部にスピーカーがある

ボタン配置。数字キーと操作キーは材質が違った 側面部にminiSDカードのスロット

F2102Vの側面部 ヒンジ部などもF2051とは異なったデザイン

背面カメラとフォトライト 自分撮りの場合でもフォトライトが点灯

メニュー画面 F2051ではiアプリの起動が鈍い印象があったが、F2102Vではもたつきは感じなかった

数字キー下部のタスクキーでマルチタスク機能が利用できる F2102Vの主なスペック

N2102V

N2102V。ボディカラーはシルバー/ブラックのツートンカラーのほか、ライトシルバー、ブルーの合計3色
 N2102Vは、TV電話機能に対応し、現行のFOMA端末ラインナップで最小サイズを実現したNEC製端末。背面に32万画素、端末の内側に11万画素のCMOSカメラが搭載される。端末の外観は、6月11日に発売されたPDCとFOMAのデュアル端末「N2701」と似ているが、背面部に65,536色表示が可能な約1インチTFTカラー液晶が搭載される。なお、メインディスプレイには約2.2インチ、65,536色の全透過TFTカラー液晶を装備している。

 また、静止画撮影した画像に、後から音声メッセージを録音することで、画像と音声メッセージを合わせて送信できる機能「ピクチャボイス機能」も利用可能。静止画に音声を付加することで、iモーションメールとして送信できる。加えて、通話中に撮影した画像を通話しているユーザーに送信できる機能「スピードフォトメール機能」や、メールアドレスやURLをカメラで読み取ることができる「アクセスリーダー機能」も搭載される。

 連続待受時間は、移動時で約200時間、静止時で約270時間。連続通話時間は約130分で、テレビ電話の場合は約90分となる。大きさは104×50×25mm、重さは109g。ボディカラーはシルバー/ブラックのツートンカラーのほか、ライトシルバー、ブルーの合計3色が用意される。


N2102V。端末を閉じたところ 端末を開いたところ。TV電話対応端末としては小さい印象

ボタン配置。ニューロポインターも利用可能で、N2051よりも操作しやすくなった印象だ 側面部。N2102VにはminiSDスロットはない

背面のカメラ ディスプレイ上部に自分撮り用のカメラ

端末上部に赤外線機能 P2102V(右)とメニュー画面を比べてみた。インターフェースは同じだ

撮影済みの4枚の画像を1枚に合成できる「4枚画像合成」機能 4枚の画像が4分割の1枚の画像に合成できる。画像は異なるサイズでも合成できた

アクセスリーダー機能 N2102Vの主なスペック

F2402

F2402
 F2402は、イヤホンマイクやUSBカメラなどを利用することで、パソコン上でFOMA端末とTV電話が行なえる富士通製のPCカード型FOMA端末。音声通話のみでも利用できるほか、パケット通信を利用しながら音声通話が利用可能なマルチアクセス対応となっている。

 また、従来の端末では下り384kbps、上り64kbpsとなっていたパケット通信が、F2402では上下とも最大384kbpsの通信が可能。64kbpsの回線交換方式による通信を行なうこともできる。発表会の席ではターゲットは「自分から大容量のデータを送るような人」、と報道陣に対して利便性をアピールする場面も見られた。

 対応OSは、Windows 98/Me/2000/XPとなるが、テレビ電話機能はWindows 2000/XPのみ対応している。テレビ電話用のソフトウェアはパッケージに同梱され、今後のアップデートなどもWebサイトで対応するとのこと。大きさは約121×54×13mmで、重さが約50g。


会場の外のスタッフとTV電話機能をデモ ソフトウェアはパッケージに同梱される

iモーションの音声品質が向上

 なお、今回発表された「F2102V」「N2102V」では、iモーションの音声が機能が向上している。従来、音声コーデックにはAMRが採用されていたが、新たにAACが追加される。端末での通常撮影などは、従来通りのAMR形式によるものとなるが、コンテンツプロバイダーなどが提供する動画データなどはAAC形式での提供が可能となる。ただし、AAC形式の音声は、AMR形式に比べて容量が2倍になるという。なお、従来のFOMA端末などAAC形式をサポートしない端末では、音声なしで動画が再生される。

 また発表会の席では、6月3日に発表されたメディアプレーヤー「QuickTime 6.3」なども紹介。パソコン上でiモーションコンンテンツを再生できるほか、QuickTimeのオーサリングソフトを利用することで自分でiモーション用の動画を作成できる点をアピールしていた。

 このほか、F2102VおよびN2102V以降のFOMA端末には「クライアント認証機能」が標準搭載されることが明らかにされた。ドコモでは、同機能を利用すれば、会員制のショピングサイトやオークションサイトのほか、社内のイントラネットなどにセキュアにアクセスできるとしている。ドコモが証明書を発行する認証局となり、発行された証明書はUSIMに記録され、その情報を基にクライアント認証サービスを利用するサーバーをスルーする仕組みが採用されるとのこと。サーバー側に証明機能を持たせるのではなく、端末側に証明書を格納するのが特長だという。


ドコモ島崎氏、3機種は今夏発売

NTTドコモの営業本部販売部販売担当部長の島崎敦氏
 発表会で説明を行なったNTTドコモの営業本部販売部販売担当部長の島崎敦氏は、今回発表された端末は、「従来のテレビ電話機能を搭載した端末と同程度の価格で発売される」と述べた。気になる発売日に関しては明言を避けたが、夏頃の発売を匂わせており、F2102V、N2102V、F2402の順番に発売されることなどが語られた。

 また、今回の端末よりテレビ電話機能機能が処理方法が変更される。島崎氏は、「従来ハードウェア側で行なっていた処理をソフトウェアで行なうようにした。コストも抑えられる」と説明している。

 同社では、FOMAの人口カバー率を着々と拡大しており、今年3月時点で約2,200局あった基地局は6月には約2,500局までに増やされた。FOMAの弱点とされている屋内に関しても、屋内基地局「IMCS(インクス)」を増設するなどのサービスの拡充を行なっている。

 島崎氏は、「FOMAは、PDCより4年ぐらい早いペースでエリア整備を行なっている」と語り、6月15日でFOMAの契約数が50万を突破したことが発表された。50万という数字は現在のPDCと比較すると決して順調な数字とは言いがたいが、同氏は、「PDCの方が現行ではプライオリティが高いため、並行してやっていく。FOMAとPDCを利用形態によって選択するようになる」との見解を示した。また、「屋外は今年中にPDCに追いつく。屋内がそれから1年ぐらいで追いつくだろう」とFOMAのサービスエリアを今後も順次拡充していくことなどが語られた。


FOMAのエリア拡大 クライアント認証サービス


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0616.html

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(湯野 康隆, 津田 啓夢)
2003/06/16 14:41

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