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au/日立製作所『W43H』、サイズ:50×106×23mm、140g。ミスティックバイオレット(写真)、メローホワイト、センシアルブルーをラインアップ
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MNPへ向けたauの2006年秋冬ラインアップにおいて、もっとも注目度が高いのが日立製端末「W43H」だ。今年2月に発売されたW41Hに続き、ワンセグに対応した期待の端末だ。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。
【この端末のチェックポイント】
- ワイド液晶で楽しめる録画対応ワンセグ
- 新サービス対応&ビジネス機能
- 基本機能をチェック
- こんなユーザーにおすすめ
■ ワイド液晶で楽しめる録画対応ワンセグ
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ワンセグ視聴画面。時計や電波状態を確認できる通常表示の画面。画面にサイドキーのガイドも表示される
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今年のケータイ業界における最大のトピックと言えば、10月24日に開始されたMNPということになるだろうが、サービスや技術という視点で見れば、「ワンセグ」がもっとも注目されたものと言えそうだ。ワンセグ機能を搭載したケータイとしては、昨年末にauがW33SAを発売し、2006年春モデルで日立製端末「W41H」を発売。NTTドコモがパナソニック製「P901iTV」、旧ボーダフォンがシャープ製「905SH」をリリースしたが、市場の反響を見ると、今年前半はW41Hが強く、その後、W41Hと905SHが激しい競争をくり広げたという格好のようだ。
今回、発売された日立製作所製端末「W43H」は、W41Hに続く、ワンセグ第2弾ということになる。今年、開始されたばかりのワンセグで、すでに2機種目を登場させたところに、日立ケータイのワンセグに対する強い意気込みが感じられる。
ワンセグについてはすでに何度も説明されていることなので、詳しくは触れないが、簡単に言ってしまえば、地上デジタル放送のケータイ版だ。ワンセグを搭載するデバイスはケータイだけでなく、パソコンやカーナビ、ポータブルAV機器など、すでに多くの製品が市場に投入されている。ワンセグ受信エリアもすでに東日本、中部、関西がカバーされており、中国、四国、九州についても12月中には視聴可能になる見込みだ。ただし、東京でも少し都心を離れると、ワンセグを視聴できず、地下鉄や地下街への再送信などの課題も残されている。とは言うものの、地上デジタル放送とほぼ同じ内容の番組をアナログテレビとは比較にならない高画質(ケータイで観るレベル)で視聴できるのは魅力の1つであり、「2007年以降はケータイの標準機能になる」とまで言われている。
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ワンセグ視聴画面。ワイド液晶をフルに活かした画面。写真はデジタルカメラで撮影したものなので、画質は実機で確認して欲しい
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「W43H」では、従来のW41Hと比べ、ボディデザインなども大きく変更されているが、ワンセグ周りの機能がいくつか強化されている。1つは連続視聴時間が約3時間45分から約4時間15分に伸びたこと、2つめは外部メモリカードへの録画対応、3つめは録画番組の時短再生だ。
連続視聴時間は主にヤマハの音源チップによる音声再生部分での省電力化が寄与したもので、電池パックの容量はW41Hと同じ870mAhとなっている(正確には電池パックは共通品)。外部メモリカードへの録画は電波産業会(ARIB)で標準化されたワンセグの録画規格である「SD-Video ISDB-T Mobile Video Profile」に準拠しており、512MBのmicroSDカードで約2時間40分の番組を録画できる。録画したデータは同規格に準拠した機器なら再生できるが、通常のSD-Videoとは別の規格なので、SD-Videoのみに対応した機器などでは再生ができない。パソコンへの取り込みも不可能だが、「CEATEC JAPAN 2006」で公開された、パナソニックの「SD-MobileImpact(仮称)」なども開発されており、今後はパソコンにワンセグデータをバックアップしたり、パソコン上で再生する環境が登場するかもしれない。
録画した番組はmicroSDメモリーカードの[SDビデオフォルダ]内の[EZテレビ]に保存され、ファイルを選択することで再生ができる。再生は通常速度の再生に加え、音声付きの番組を約1.3倍速で再生できる時短再生にも対応する。ニュース番組など、サッと観てしまう(聞いてしまう)ような番組の視聴には役立つ。ちなみに、W41Hでもサポートされていたタイムシフト再生にも対応する。ワンセグ視聴中に着信があったとき、放送内容を一時的にファイルに保存し、通話終了後に後追い再生を始め、本放送に追いつく機能のことだ。ワンセグ視聴を中断する通話時間は最長約2分間までとなっている。ワンセグの録画で機能で残念なのは、予約録画ができない点だろう。朝のニュースを録画して、通勤中の電車の中で観るといった使い方ができれば、もっとワンセグの活用も拡がりそうだ。
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録画した番組はmicroSDカードの[SDビデオフォルダ]-[EZテレビ]に保存される
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録画した番組はいつでも再生が可能。タイムシフト再生や時短再生にも対応する
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ワンセグ視聴中に着信があると、最長2分間まで蓄積して、タイムシフト再生が可能
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ビュースタイルではサイドキーが片方にまとまる。W41Hと違い、EZ・FMとの操作体系も統一された
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ワンセグ視聴の操作についてはW41Hを継承しているが、液晶ディスプレイを反転したビュースタイルでの操作が若干、変更され、液晶ディスプレイ側でチャンネル操作、ボタン部側で音量調節ができるようになっている。この操作体系はEZ・FMでも基本的に共通となっており、使いやすくなった印象だ。そのほか現在位置の視聴エリアから自動的にチャンネルを設定できる視聴オートエリア設定、最大5カ所までの視聴エリア登録、視聴中の番組に会わせた3種類のカラーマネージメント、字幕表示のON/OFFなどは、W41Hの環境を継承している。
ワンセグ機能そのものというわけではないが、W41Hで側面に装備されていたワンセグ用アンテナは本体に格納する伸縮式のものに変更され、ボディ周りがスッキリした印象だ。従来モデルではビュースタイルでのワンセグ視聴を考慮した横置きスタイルの卓上ホルダが付属していたが、W43Hではこれをさらに進化させ、端末をセットする部分が回転する「2スタイルチャージャー」を採用する。ワンセグやEZチャンネルプラスの視聴、コンテンツ閲覧、PCと接続してのLISMOなど、利用目的に応じて、端末を適した位置に動かせるのはなかなか便利だ。トウモロコシを原料とした植物由来樹脂「エコディア」を採用し、環境にやさしい卓上ホルダというのも気持ちのいい取り組みと言えるだろう。
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卓上ホルダにセットして、ワイド画面でワンセグを楽しむことができる
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卓上ホルダを回転させて、縦置きの状態でも利用可能
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■ 新サービス対応&ビジネス機能
W43Hはワンセグ対応端末のため、ワンセグ機能が注目されているが、auがこの秋から開始した新サービスに対応するほか、ビジネスに役立つ機能も継承されている。
まず、新サービス対応については、BCMCSを利用した「EZニュースフラッシュ」「EZチャンネルプラス」、自分専用のポータルページを作ることができる「au My Page」、HTMLメールが送信できる「デコレーションメール」などに対応する。EZニュースフラッシュとEZチャンネルプラスについては、基本的にW43CAと共通で、EZニュースフラッシュはニュースや天気予報、占いなどが無料(ユーザーが手動で更新した場合は有料)で配信され、画面にテロップとウィンドウ(アイコン)形式で表示されるものだ。対応機種なら、無料で利用できるのが魅力だが、今のところ、W43HのほかにはW43CAしか対応していない。ちなみに、EZニュースフラッシュ更新のお知らせをOFFにしていてもマナーモードに設定するとバイブレータが振動してしまうが、W43CAのレビューでも紹介したように、オリジナルマナーモードを活用するのがおすすめだ。
EZチャンネルプラスはCDMA 1X WINのサービス開始と同時に提供されていた「EZチャンネル」を拡張したもので、H.264による高画質な動画を含むコンテンツが配信される。月額315円の料金が掛かるが、複数の番組を登録して、視聴することもできる。
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「au My Page」は自分に合わせたコンテンツが表示されるポータルサイト。PCサイトとの連携も可能
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サービス開始が遅れていた「au My Page」は、10月24日にようやく正式にスタートした。サービス利用は登録が必要だが、基本的に無料で利用でき(パケット通信料は別)、ユーザーが登録した趣味などの情報をもとに、そのユーザーのためのポータルサイト(玄関サイト)が提供される。au My Pageのサービス内にはスケジュール管理ができる「Myスケジュール」(EZアプリ)、端末上のデータをサーバー上に保存できる「お預かりデータ」、お預かりデータで預けた画像などを利用した「Myアルバム」「Myブログ」など、いくつかのサービスが用意されている。いずれもパソコン向けサイト「DUOGATE」との連携が可能で、DUOGATEで設定を変更したり、データを編集するといったことも可能だ。将来的には、先日発表されたSNS「EZ GREE」との連動も予定されており、今後に期待がかかるサービスだ。
ただ、実際に使ってみると、気になる点も多い。たとえば、EZアプリで提供されるMyスケジュールはDUOGATEとの連携が可能だが、どちらで情報を入力しても端末側で情報更新を行なわなければならない。W43Hに本来、搭載されているカレンダー(スケジュール)機能に登録されているデータは一度、データフォルダに書き出し、Myスケジュールを起動して、データフォルダに保存されている情報を読み込まなければ、反映されない。まだ始まったばかりのサービスだが、将来的には端末上のスケジュール機能とEZアプリ、au My Pageのスケジュールをシームレスに連携できるようにして欲しいところだ。
ビジネスに役立つ機能としては、PCサイトビューアー、PCドキュメントビューアーが搭載されている。PCサイトビューアーはOpera製ブラウザをベースにしたものだが、W41HがVer.7.60をベースにしていたのに対し、W43HはVer.8.50となっている。起動やスクロールが高速化されただけでなく、PCサイトビューアーで閲覧中のWebページのURLをメール作成画面に貼り付けられるようにするなど、細かい部分での使い勝手も改良されている。PCドキュメントビューアーはオフィス文書やPDFファイルを読み込めるものだが、mHTML形式(mht)で保存したホームページのデータを読み込むこともできるため、応用範囲は広い。
端末としての路線は異なるが、「W42H」で搭載されたWシーン切替も継承されており、ビジネスシーンとプライベートシーンでの待受画面やアドレス帳、スケジュールなどを切り替えることができる。モバイル辞典も継承され、英和・和英・国語辞典に加え、「英会話とっさのひとこと」や「ビジネスキーワード」「サプリメント辞典」が搭載されている。液晶ディスプレイが大きいため、辞典で調べるときの一覧性に優れているのも見逃せないポイントだ。欲を言えば、次期モデルでは他の機能からの呼び出しなどにも対応して欲しいところだ。
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EZアプリ(BREW)で提供される「Myスケジュール」。au My Pageとシンクロが可能だが、逐次、情報を更新しなければならないのが面倒だ
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PCサイトビューアーのOPERAブラウザも新しいVer.8.50をベースにしたものを搭載
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PCドキュメントビューアーはオフィス文書やPDFファイルだけでなく、ホームページを一括保存するmht形式にも対応
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■ 基本機能
基本機能について、チェックしてみよう。KDDIへの供給元メーカーは異なるが、開発はカシオ日立モバイルコミュニケーションズが担当しているため、基本的な仕様は同時期に発売されたW43CAに近い。W43CAのレビューでも触れたが、W43Hは従来モデルとプラットフォームが異なるためか、細かい部分でW41HやW42Hと仕様が異なる。従来モデルから買い換えるユーザーはよく確認することをおすすめしたい。
【メニュー画面】
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標準となるメニュー画面。この他に3種類が用意されている
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スマートモードで表示されるアイコン形式のメニュー画面。表示項目が限定されている
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スマートモードで表示される一覧形式のメニュー画面。文字サイズも大きく、言葉も平易でわかりやすい
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メニュー画面は12分割のアイコン表示、一覧形式が標準で用意されており、計4種類から選ぶことができる。日立の公式サイト「日立ケイタイFanサイト」でも追加のアイコンメニューが配布されている。このメニュー画面とは別に、ケータイにそれほど詳しくないユーザーやシニア層のユーザーにも便利なスマートモードのメニュー画面が2種類、用意されている。スマートモードでは一覧形式と9分割のアイコン形式のメニュー画面を選んで利用できる。スマートモードへの切替は設定メニューからもできるが、待受画面で方向キーの下を押して表示されるショートカットメニューから「モード設定」を選んで、切り替えるのがカンタンだ。
【テロップカスタマイズ】
W43HはEZニュースフラッシュに対応しているが、機能はEZアプリ(BREW)として提供されているため、基本的に共通仕様となっている。着せかえが3種類、用意されており、テロップ及びウィンドウ(アイコン)表示はON/OFFの切替ができる。テロップの表示速度やフォントサイズの変更などのカスタマイズ機能の充実に期待したい。
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EZニュースフラッシュはテロップとウィンドウの表示の有無を個別に設定できる
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EZニュースフラッシュはテロップとウィンドウを表示する位置を設定可能
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メールはフォルダによる管理が可能だが、自動振り分けの設定条件がメールアドレスとアドレス帳グループのみになってしまった
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【メール】
メールはW43CAのレビューでも触れたように、プラットフォームが変更されたためか、W41Hなどに比べると、レスポンスが低下している。特に、メールボタンを押してのEメールメニューとCメールメニューの切替は、従来モデルよりも一段、遅く感じられる。
メールはフォルダによる管理に対応するが、自動振り分けの条件がメールアドレスとアドレス帳グループに限られており、件名などでの振り分けには対応していない。
auが新たに提供を開始したデコレーションメールに対応し、端末にはテンプレートが3種類、プリインストールされている。ただ、手順を追って、メールが作成できる「メール作成ナビ」でデコレーションメールのメニューが用意されていないなど、まだサポートが足りない印象だ。
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ボタンはフレームレスキーだが、ボタン中央部分が盛り上がっていて、サイズも大きく、押しやすい
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【液晶ディスプレイ】
ディスプレイは240×400ドット表示が可能な2.6インチのワイドQVGA液晶を搭載する。横表示にしてのワンセグ視聴はもちろんだが、EZwebのコンテンツ閲覧、メール、PCサイトビューアー、EZナビウォークなどでも画面を広く利用できる。ちなみに、待受画面でEZニュースフラッシュのテロップ表示をするとき、縦画面で上段に表示できる点は他機種と同じだが、卓上ホルダに載せたときや充電中に待受画面とテロップ表示を自動的に横表示に切り替えることができる。
■ 【カメラ】
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カメラは207万画素CMOSイメージセンサーを採用。背面にはFeliCaも搭載する
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カメラは207万画素CMOSイメージセンサーを採用し、ボタン部背面側に内蔵する。オートフォーカスに対応し、高感度&高速シャッターによる手ブレ及び被写体ブレ軽減機能を搭載する。液晶ディスプレイを反転したビュースタイルでの撮影にも対応し、側面の[TV/カメラ]ボタンの半押しでフォーカスロック、押し切って撮影という使い方ができる。通常スタイルではダイヤルボタンの[0]キーを押せば、ガイドも表示される。その他の仕様はW42HおよびW43CAとほぼ共通となっている。
外部記録メディアはmicroSDカードを採用し、スロットが電池パック内側に備えられているため、メモリカードを抜き差しするたびに、電源を切ることになってしまう。W43CAのように、USBクレードル機能があれば、それでもかまわないが、メモリカードの抜き差しにはもう少し配慮が欲しかったところだ。
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UXGAサイズで撮影したサンプル画像。JEPG回転させている。リンク先は無加工。(モデル:篠崎ゆき/スーパーウイング所属)
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microSDカードスロットは電池パック装着部の内側にあるため、着脱には手間が掛かる
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ICカードロックはクイック解除での利用が便利だが、待受ショートカットにも登録しておくとさらに便利だ
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【FeliCa及びセキュリティ】
ボタン部背面側にはFeliCaが搭載されており、EZ FeliCaサービスに対応する。JR東日本のモバイルSuicaにも対応済みで、クレジットカード用アプリ「QUICPay」がプリセットされる。ICカードロックなどのセキュリティ仕様は基本的に従来モデル及びW43CAなどと共通で、通常はロック状態で持ち歩き、ICカード利用時は方向キーの右を長押しして、一時的に解除する「クイック解除」で利用する。クイック解除でEZ FeliCaを利用後、[終了]ボタンを押せば、再びICカードロック状態に戻る。FeliCa対応アプリを操作するときなど、ICカードロックを連続的に解除したいときは、待受ショートカット(待受画面で方向キーの下を押して呼び出す)に登録しておくと便利だ。ちなみに、暗証番号は4~8桁対応となっている。
【音楽再生】
音楽再生は従来モデルに引き続き、auが提供するLISMO(au LISTEN MOBILE SERVICE)、SD-Audioに対応する。SD-Audioについてはパソコン上に保存されているMP3形式などの音楽データを取り込むこともできる。ただし、両規格のプレーヤーは別々のため、両方の音楽データが混在するプレイリストの作成はできない。音楽の連続再生時間は最長18時間まで延びたことで、安心して音楽再生を利用することが可能だ。ちなみに、パソコンから音楽データを転送するには付属のUSBケーブルを外部接続端子に接続するが、外部接続端子は左側面に装備されているため、卓上ホルダを回転させ、縦置き状態で利用する必要がある。前述のメモリカードスロットとも関係することだが、やはり、USBクレードル充電台が欲しいところだ。
■ ワンセグから音楽まで幅広く使いたいなら「買い」
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スリムなボディと質感の高いボディカラーも魅力。特にミスティックバイオレットは見る角度によって、色味が変わる面白さがある
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さて、最後にW43Hの「買い」のポイントについて考えてみよう。今年、サービスが開始されたワンセグ。日立は今年2月にいち早くW41Hをリリースし、好評を得たが、早くもワンセグ2機種目となるW43Hをリリースしてきた。W41Hで培われたノウハウを活かしつつ、ワンセグの録画に対応するなど、一段と機能充実を図っている。その一方で、EZニュースフラッシュやEZチャンネルプラスなどの新しいサービスに対応し、PCサイトビューアーやPCドキュメントビューアー、モバイル辞典、ビジネスショットによる撮影など、ビジネスにもプライベートにも役立つ機能が充実している。現在のauのラインアップの中でもかなりお買い得感の高い端末と言えるだろう。
これらのことを総合すると、W43Hを買いと言えるのは、ワンセグを視聴したいユーザー、auが提供するサービスを十分に活用したいユーザー、通常スタイルの端末でビジネスにも役立つ機能を求めるユーザー向けということになる。機能的にはワンセグが強調されてしまうが、実はカメラやFeliCa、ビジネス機能など、その他の機能がかなり充実しているうえ、EZニュースフラッシュやEZチャンネルプラスなどの新サービスにも対応しているため、そちらを重視して選ぶという視点もあるだろう。MNPで他事業者から移行してくるユーザーで、auのフラッグシップ的な端末が欲しいと考えているユーザーにもおすすめだ。ただ、好調な売れ行きを示している端末だけに、欲を言えば、もう一色、カラーバリエーションが欲しかった気もする。
また、本文中でも触れたように、メール機能周りのレスポンスやメモリカードスロットの位置など、次期モデルでの改善を期待したい部分も残されている。ワンセグをベースに、いろいろなメディアを楽しめるケータイへの進化も期待したい。
■ URL
ニュースリリース(KDDI)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0828/
ニュースリリース(日立製作所)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2006/08/0828.html
製品情報(au)
http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w43h/
製品情報(日立製作所)
http://www.hitachi.co.jp/Prod/vims/mobilephone/w43h/
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(法林岳之)
2006/11/14 11:48
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