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指紋センサーであなたのプライバシーを守る「F505i」
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■ 国内初の指紋センサー搭載端末
5月から順次、販売が開始されているNTTドコモの505iシリーズはメガピクセル級のカメラ付きケータイが話題となっているが、中でも指紋センサーという今までのケータイにはない新しい機能を搭載しているのが「F505i」だ。筆者も機種変更で実機を購入したので、レポートを送りしよう。
■ プライバシーを守るということ
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NTTドコモ/富士通『F505i』。サイズ:48×98×21mm(折りたたみ時)、105g。フューチャーブラック(写真)、ノースシルバー、クリスタルロゼをラインアップ
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私たちのケータイには、さまざまな情報が保存されている。ひと昔前は電話帳くらいだったが、今やメールからコンテンツのブックマーク、カメラ付きケータイには撮影した画像も保存されている。新しい端末を友だちに自慢したくても「ちょっとそれ見せてよ」と言われたら、気軽に見せられるかどうか……。やましいことがなかったとしてもやはり、あまり気分良く見せられるものではないだろう。
また、現在のケータイは着信メロディやアプリケーション、待受画面など、さまざまなコンテンツを購入することができる。こうしたコンテンツが契約した端末でしか利用できないのなら問題ないが、最近では一部の着信メロディサービスなどで、友だちに着信メロディをプレゼントするサービスなども提供されている。お昼休みにケータイをデスクに放置しておいたら、知らない間に契約しているコンテンツサービスを使われてしまったということも考えられる(もっともそんな会社はやめるべきかもしれないが……)。
さらに、最近ではケータイによるオンラインショッピングも普及し始めており、クレジットカード機能を搭載した端末による試験サービスも行なわれている。将来的にケータイで買い物が当たり前になるかもしれないことを考えると、ますますケータイをなくしたり、落としたりできなくなってくる。つまり、これからのケータイにはセキュリティとプライバシー保護が欠かせない機能になってくるわけだ。
今回紹介する富士通製iモード端末「F505i」は、国内では初めて指紋センサーを搭載した端末だ。富士通は従来からプライバシーモードを搭載するなど、セキュリティやプライバシー保護には配慮してきたメーカーだが、F505iでは指紋センサーを搭載することで、より安心して利用できる端末を目指している。指紋センサーはその名の通り、登録した指紋を識別する機能だ。指紋を端末に登録しておけば、その指紋を使わなければ、端末に保存されている情報を見ることができないという強力なセキュリティを実現している。
さらに、F505iはカメラ付きケータイとしてもメガピクセル級を搭載している。505iシリーズではF505iが4機種めのメガピクセル級ということになるが、ボディデザインはごく一般的な端末の形状を採用するなど、普通の携帯電話としてのスタイルを重視しているようだ。指紋センサーの使い勝手やカメラ機能を中心に、F505iの出来をチェックしてみよう。
■ 505iシリーズ最小・最軽量のスリムボディ
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505iシリーズ最小・最軽量のコンパクトボディにまとめられている
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製品のスペックや細かい仕様については、NTTドコモや富士通の製品情報ページ、「ケータイ新製品SHOW CASE」を参考にしていただくとして、ここでは筆者が購入した端末で得られた印象を中心に紹介しよう。
まず、ボディは一般的な折りたたみデザインを採用しているが、505iシリーズでは最小・最軽量を達成しており、実際に持った印象もコンパクトだ。注目の指紋センサーはテンキー部の下にレイアウトされており、背面側にはディスプレイと128万画素CCDを採用したカメラ、ワンタッチライトを備える。ディスプレイ側の左側面にはマクロ撮影と標準撮影を切り替える接写切替スイッチ、テンキー部の右側面にはセンター問い合わせや背面ディスプレイ点灯ができるサイドキーを装備されている。ちなみに、左側面に装備されたイヤホンマイク端子は薄型コネクタが採用されている。miniSDカードスロットは備えられており、フタは外部接続端子と同じゴム質のカバーが採用されている。
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背面にはカメラとワンタッチライトを備える。アンテナは一見、伸縮式のようだが、実は固定式
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本体左側面にminiSDカードスロットを備える
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ボタン類はマルチカーソルキーを中心にレイアウト。3色のボディカラーのうち、フューチャーブラックのみ、テンキーの印刷が異なる
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ディスプレイはメイン側が320×240ドット、26万2,144色表示が可能な約2.2インチのTFTカラー液晶パネル、背面側は256色表示が可能な有機ELパネルを採用する。メインディスプレイは2.4インチサイズの液晶ディプスレイを搭載する端末も登場しているが、実用レベルではまったく遜色ない。FシリーズではF504iSで背面に有機ELパネルを採用してきたことがあるが、F505iの有機ELパネルは256色カラー表示が可能で、ソフトウェア処理で16,384色表示も可能にしている。視認性も非常に良好で、F505iの薄型化にも寄与している。
ボタン類は決定操作にも利用するiモードキーと4分割の方向キーを組み合わせたマルチカーソルキーを採用し、左上に[menu]ボタン、右上に[電話帳]ボタン、左下に[iアプリ]ボタン、右下に[メール]ボタンをレイアウトしている。[開始]ボタンと[終了]ボタンの間には、[クリア]ボタンを配している。ちなみに、[クリア]ボタンは待受iアプリ設定時のiアプリ切り替えボタンとしても利用する。
F505iの外見は、テンキー部の下に装備された指紋センサーこそ目立つが、その他はクセのないデザインとレイアウトでまとめられており、ごく普通のケータイとして利用できるようにまとめられている。505iシリーズの中でも最もクセのない構成の端末と言えそうだ。
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メインディスプレイはQVGAサイズの表示が可能な約2.2インチのTFTカラー液晶を採用
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背面ディスプレイは256色表示が可能な有機ELパネルを採用。非常に明るく見やすい
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■ 高画質な128万画素CCDカメラを搭載
次に、カメラについて見てみよう。505iシリーズではD505i、SO505i、SH505iがメガピクセル級のカメラを搭載しているが、前述のように、F505iも128万画素のCCDカメラを背面側に装備している。
撮影できるサイズは、120×120ドットの「iショット(S)」、240×268ドットの「待受画面」、288×352ドットの「iショット(L)」、480×640ドットの「VGA」、そしてメガピクセルを最大に活かす960×1,280ドットの「SXGA」から選択することができる。サイズの選択は[menu]ボタン押して表示される[サブメニュー]から選択できるが、[*]キーで順次、切り替えることもできる。こうした撮影サイズの切り替えはP504iSなどでも採用されているが、撮影の度に利用目的が変わるカメラ付きケータイにとって、非常に有効な機能だ。
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カメラは128万画素CCDを採用。レンズも3枚内蔵しているため、歪みの少ない画像を撮影可能
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カメラ起動時のサブメニュー。サイズ選択などはサブメニューを呼び出さなくても設定できる
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カメラの起動はマルチカーソルキーの右方向を押すだけで、わずか約0.6秒で起動する。レンズもF504iSのインカメラに続き、3枚構成となっており、歪みの少ない画像を撮影することができる。本体左側面の接写切替スイッチを操作すれば、5~10cmの至近距離の被写体を撮ることも可能だ。被写体が端末の影で暗くなるときは、ワンタッチライトを点灯すればいいだろう。ちなみに、ワンタッチライトはカメラ起動時に[メール]ボタンでON/OFFができる。
撮影時の設定は5段階に調整できる[明るさ]、ノーマルとファインが選べる[画質]、10秒と20秒に設定できる[セルフタイマー]などが用意されている。ズームについてはiショット(S)で最大16倍、最大サイズのSXGAでも最大2倍のズームが可能だ。ズームはマルチカーソルキーの上下で操作する。[iアプリ]キーでファインダーを切り替えることもでき、本体を閉じたままでの撮影も可能だ。閉じたままで撮影するときは、側面にサイドキーがシャッターの役割を果たす。
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SXGAサイズの撮影画像サンプル
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SXGAサイズの撮影画像サンプル
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フレーム撮影のサンプル画像。単なる飾りの枠ではなく、こうしたイラストとの組み合わせフレームも多い
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待受画面サイズよりも小さいサイズのときは、フレーム撮影や連続撮影、ツーショット撮影を利用することが可能だ。フレームはマルチカーソルキーの左右で選択肢、連続撮影は自動、もしくは手動で最大5枚まで、連続して撮影することができる。ツーショット撮影はA5401CAのレビューでも紹介した画面分割によるものだ。
また、動画の撮影にも対応しており、ファインモードで1件あたり最大2分、ノーマルモードで1件あたり最大6分の撮影が可能だ。動画撮影でもズームや画質設定ができ、本体を閉じたままのクローズ撮影にも対応する。撮影した動画はメールに添付できないが、富士通サイトで配布されている「ムーバFシリーズ データリンクソフト」を利用すれば、パソコンで再生することもできる。
撮影した画像は本体メモリとminiSDメモリーカードに保存することができ、一覧形式とサムネイル表示が可能だ。撮影した画像はMENU画面の[カメラ]から[マイピクチャ]を呼び出して表示することもできるが、マルチカーソルキーの右方向を長押しすることでも呼び出すことができる。撮影した画像がiショット(S)や待受画面サイズのときは、フレームの追加、[セピア]や[浮き彫り」の画像エフェクト、スタンプ、回転、くっきり補正、明るさ補正、暗さ補正などの画像編集が可能だ。さらに、撮影した画像の一部をくり抜いて、オリジナルフレームを作成したり、フレームとスタンプを組み合わせたカスタマイズフレームを作ることもできる。
撮影した画像のサイズ変更は[マイピクチャ]で画像を表示した状態からではなく、[カメラ]メニュー内の[マイクピクチャ設定]の[画像サイズ変更]から行なう。SXGAやVGA、iショット(L)以上のサイズの静止画をiショット(L)よりも小さいサイズに変更できるほか、iショット(S)の画像を待受画面サイズに拡大することも可能だ。ただ、この画像サイズ変更は本体メモリに保存されているものだけなので、miniSDカードに保存した画像は一度、本体メモリ側にコピーしてから変更する必要がある。操作方法にややクセがあるが、大きいサイズで撮影してもメールで送信できるサイズに変換できるのは有効だろう。欲を言えば、一部の機種で搭載されている切り抜き機能もサポートして欲しかったところだ。ただ、SXGAで撮影した画像をiショット(L)に変換した場合、どうも画像の縦横比率が正しく保持されていないようで、人物が妙にスリムになってしまうのはいただけない点だ。
また、F505iのカメラはバーコード(QRコード)にも対応しており、iアプリの「バーコードリーダー」が標準で搭載されている。バーコードリーダーはJ-SHシリーズやJ-Nシリーズの一部機種、SH505iなどで採用されているが、F505iは使い勝手が一歩進んでいる印象だ。他機種ではバーコードリーダーを起動し、ファインダにQRコードなどを写して、シャッターボタンを押してから認識する。これに対し、F505iのバーコードリーダーは同機能を起動し、バーコードの部分にカメラを近づけるだけで、自動的に認識する。
さらに、Fシリーズは従来から時間帯によって待受画面表示を変更できるようにするなどの工夫をしていたが、F505iでは撮影した画像をあらかじめ設定しておけば、端末を開閉するときにランダムに待受画面表示に使うこともできる。端末を開くのが楽しくなる機能のひとつだ。
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撮影した画像はサムネイルと一覧を選んで表示できる
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撮影した画像のサイズ変更は[マイピクチャ設定]で行なう。SXGAサイズやVGAサイズの画像を写真の3種類に変更可能
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■ 指紋センサーの賢い使い方はコレだ!!
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メニュー画面は9分割のアイコン表示を採用。もう一段、深いメニューもアイコン表示
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さて、F505iで最も注目される指紋センサーについてはどうだろうか。端末に搭載されている基本的な機能といっしょに見てみよう。
まず、MENU画面は9分割のアイコン表示を採用し、テンキーの[1]~[9]までを押せば、マルチカーソルキーを使わなくても各メニューを呼び出せる。メニューが開くときはF2051やF2102Vとよく似たアニメーション動作をする。メールはフォルダ管理に対応しており、標準で[ゴミ箱]フォルダも用意されている。自動振り分けにも対応しているが、宛先(メールアドレス)や題名、グループだけでなく、電話帳に登録されていないメールアドレスを自動的に他のフォルダに振り分けることも可能だ。
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メールはフォルダによる管理が可能。ゴミ箱フォルダも標準で用意されている
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フォルダは受信メールが最大30個、送信メールと未送信メールが最大10個まで設定でき、それぞれのフォルダはシークレットや保護の設定ができる。シークレットに設定したフォルダは、後述するプライバシーモードで「シークレットのみ非表示」に設定すると、F504iSなどと同じように、フォルダの存在そのものを隠すことができる。
メール画面はQVGAサイズの液晶ディスプレイを採用したため、フォントサイズを5段階に設定することが可能だ。フォントもなめらかなもので、いずれのサイズでも非常に読みやすいが、小さいサイズに設定すると画面描画が遅くなるのは残念な点だ。画面描画はiモードコンテンツを閲覧するときも同様で、もう少しキビキビ感が欲しいところだ。日本語入力は予測変換機能に対応しており、追加辞書をダウンロードすることもできる。ダウンロード辞書は富士通の公式サイト「@Fケータイ応援団」で公開されている。
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テンキー部の下に装備された指紋センサー。指を当てていると、わりと汚れる
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指紋センサーを利用するには、7~10回、指紋センサーに指を当てて、指紋の登録を行なう。登録に使う指はどの指でも構わないが、登録後に利用することを考えれば、「手の指」にしておいた方が賢明だろう(笑)。指紋は最大10個まで登録でき、その内、ひとつを利用することが可能だ。怪我をしたときなどのことを考慮すれば、いくつか登録しておいた方が確実だ。
登録した指紋は端末認証番号の代わりに利用できるため、ダイヤルロックやプライバシーモードの解除をはじめ、電話帳操作の禁止を解除するときなどに利用できる。仮に、指を怪我したときなどは端末暗証番号でも解除することも可能だ。ちなみに、端末暗証番号を出荷時設定のままだと、共通の番号が割り当てられているため、簡単に第三者にさまざまな制限を解除されてしまう可能性もある。指紋認証を利用するときは、端末暗証番号も忘れずに、変更しておこう。ちなみに、指紋認証を利用せず、端末暗証番号のみでセキュリティを設定することも可能だ。
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指紋センサーは利用開始時に指紋を登録する。指紋センサーに7~10回、同じ指先を当てて、登録を行なう
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指紋は最大10個まで登録しておき、切り替えながら利用することもできる
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ところで、最近の端末ではダイヤルロックや電話帳操作の禁止など、いくつかのセキュリティ機能が搭載されているが、最近のFシリーズでは「プライバシーモード」という便利なセキュリティ機能が搭載されている。F505iのプライバシーモードでは電話帳や履歴をすべて非表示にしたり、メールやマイピクチャ、マイムービー、スケジュール、ToDoもシークレット設定をした項目について、非表示に設定することが可能だ(メールはすべて非表示にも設定可能)。ちなみに、プライバシーモードは一定時間、操作がないときに自動的に起動したり、マルチカーソルキーの上方向を長押しすることで起動できる。
また、指紋認証は標準でインストールされているiアプリにも利用されている。犬を飼うiアプリ「ちびわんふれんず」では飼い主かどうかを指紋認証で判別したり、「マイエージェント」では指紋認証データに基づいて、通話やメールをできるようにしている。たとえば、右手の人さし指なら自宅に電話、左手の小指ならカノジョにメールといった使い方ができるわけだ。
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各セキュリティ機能が設定されていると、機能を呼び出すときに、この画面が表示される。認識は意外に早いので、ストレスにならない
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指紋センサーに対応したiアプリ「ちびわんふれんず」。飼い主がなでると反応が異なる
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どの向きで指を当てても指紋を登録することができる。これも裏技?
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実際の使い勝手も良好で、指紋認証の画面が表示され、指を指紋センサーに当てると、すぐに認証してくれる感覚だ。もちろん、筆者が試した限り、他人の指では指紋認証を解除することができなかった。505iシリーズの発表会で、NTTドコモの夏野氏が指紋認証の解除に苦労する一幕があったが、筆者の感覚からすれば、あんなに苦労することはまずないという認識だ。おそらく、隣の加藤あいちゃんに緊張して、指に汗でもかいていたのだろう(笑)。
ところで、指紋認証については、もうひとつ賢い使い方がある。F505iが発表された当時、編集部内で「指紋認証でセキュリティを保とうとしても家庭の場合、本人が寝てるときに指を当ててしまえば……」という話をしていた。確かに、マニュアルなどに記載されている通り、端末に対して、指をまっすぐ当てて登録をすれば、そういうことも起こりえる。しかし、F505iの指紋センサーはどの向きで指を当てても指紋を登録することができるので、登録時の指の向きをあらぬ方向にしておけば、家庭内でもプライバシーを守りやすい環境を作ることができる。もっとも解除するときに、家族に見られてしまうと、それはそれでマズいのだが……。
■ 写りのいいカメラと指紋センサーは「買い」
さて、最後にF505iの「買い」について考えてみよう。505iシリーズ第4弾として登場したF505iは、指紋センサーとメガピクセルカメラを搭載した高機能な端末だ。NTTドコモのiモード端末の内、505iシリーズはいわゆる高機能モデルに位置付けられているが、その中でも一段と高機能ということになる。スペックだけでなく、使い勝手も十分に考慮されており、ボディも奇をてらうことなく、スリムにまとめてられている。
これらのことを総合すると、F505iを「買い」と言えるのは、ケータイのプライバシーを保護したいユーザー、メガピクセル級のカメラ付きケータイでいろいろ撮ってみたいユーザーということになる。指紋センサーについては端末が高機能化し、さまざまな情報が記録され、いろいろなコンテンツが利用できる状況を考えると、なかなか有用な機能のひとつだ。Fシリーズが従来から積み上げてきたセキュリティ機能に、指紋センサーを追加することで、より安心して利用できる環境を実現している。しかも単純に指紋センサーをセキュリティに利用するだけでなく、iアプリでも利用できるようにするなど、遊びの面での工夫も見られる。
カメラについては、サンプル画像を見てもわかるように、非常にクッキリ写る印象で、撮影サイズの変更や撮影した画像のリサイズなどもきちんとサポートしている。画像の切り抜きがないのは残念だが、実用性と性能はトップレベルと言って差し支えないだろう。全体的に見て、残念だったのは、メールやブラウザの表示が速くないことだ。慣れの問題もあるのだが、やはり、この2つの機能については利用頻度が高いだけに、もう少し快適性を重視して欲しかったところだ。
■ URL
ニュースリリース(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0709.html
製品情報(NTTドコモ)
http://505i.nttdocomo.co.jp/product/f505i_top.html
ニュースリリース(富士通)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/07/9-1.html
製品情報(富士通)
http://www.fmworld.net/product/phone/f505i/
■ 関連記事
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・ F505i(フューチャーブラック)
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(法林岳之)
2003/07/29 12:34
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