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「Nexus 7」LTE対応モデル、ファーストインプレッション

「Nexus 7」LTE対応モデル、ファーストインプレッション

 7インチタブレット人気の火付け役とも言えるNexus 7の後継モデルとして登場したGoogleのタブレット「Nexus 7」(2013)。フルHD解像度のディスプレイやCPUスペックの向上に加え、非接触充電「Qi」や背面カメラなど新機能も多数搭載した新モデルだが、SIMカードスロットを備えたLTE対応モデルがラインナップされているのも注目すべき特徴の1つだ。

Nexus 7(2013)

 前モデルとなるNexus 7(2012)もWi-Fiモデルに加えてSIM対応モデルが発売されていたが、対応する通信方式はW-CDMA、HSPA+という3G方式で、LTEには非対応だっただけでなく、テザリング機能も利用することができなかった。Nexus 7(2013)では3Gに加えてLTEにも対応したほか、テザリングも利用できるようになり活用度が高まった。

 発売日は、Wi-Fiモデルが8月28日で、SIM対応モデルは2週間ほど遅れて9月13日に発売。価格は内蔵ストレージ容量16GBのWi-Fiモデルが2万7800円、32GBのWi-Fiモデルが3万3800円、32GBのSIM対応モデルが3万9800円となっている。

 前モデルとのスペック比較は下記表の通り。CPUスペックなど全体的に向上しており、本体の薄型軽量化も図られた。IEEE 802.11aに対応したのも地味ながら嬉しいポイントだ。なお、OSのバージョンについては前モデルのNexus 7(2012)もアップデートで4.3に対応しており、マルチユーザー機能を拡張した「制限付きプロフィール」などの新機能は前モデルでも利用できる。

Nexus 7(2013)とNexus 7(2012)のスペック比較

Nexus 7(2013)Nexus 7(2012)
CPUSnapdragon S4 ProTegra 3(T30L)
クロック数1.5GHzクアッドコア1.3GHz(クアッドコア動作時は1.2GHz)
GPUArdeno 320NVIDIA GeForce ULP
メモリ2GB1GB
ディスプレイサイズ7.02インチ7インチ
解像度1920×1200ドット(フルHD)1280×800ドット(WXGA)
画素密度323ppi216ppi
液晶IPSIPS
カメラインカメラ120万画素120万画素
アウトカメラ500万画素
ネットワークGSM/3G/LTEGSM/3G
無線LANIEEE 802.11a/b/g/nIEEE802.11b/g/n
内蔵ストレージ16GB/32GB8GB/16GB/32GB
Bluetooth4.03.0+EDR
NFC
GPS
Micro USB
Slimport
バッテリー3950mAh4325mAh
駆動時間約9.5時間約10時間(通信時)
サイズ200mm198.5mm
114mm120mm
8.65mm10.45mm
重量Wi-Fi290g340g
SIM299g350g

前モデルから薄型軽量化したほかデザインも一新

 本体は右側面に電源ボタンと音量ボタンを配置し、基本的な形状こそ前モデルと同じだが、薄型軽量化に伴いデザインを一新。前モデルは側面がシルバー、背面がドット調のマットなグレーだったのに対し、新モデルは側面から背面までをマットブラックで統一し高級感が高められた。強化ポイントであるスピーカーも本体上下(縦置き時)の2カ所に搭載され、スピーカーが下部1カ所のみだった前モデルと比べてより臨場感のあるステレオ環境を実現している。

本体前面
本体背面。上下にスピーカーを搭載
右側面に電源ボタンと音量ボタン。SIM対応モデルは下部にSIMスロットを搭載
それぞれ左がNexus 7(2013)、右がNexus 7(2012)

 前モデルで本体中央だったインカメラはやや右側の位置に変更されたほか、背面は新たにアウトカメラを搭載。こちらも本体中央ではなく左上となっている。また、前モデルではmicro USBとイヤフォンジャックが本体下部だったのに対し、新モデルではmicro USBが本体下部、イヤフォンジャックが本体上部に変更になった。

本体下部にMicro USBポート
本体左側面はボタン類なし
本体上部にイヤフォンジャック

 SIM対応モデルは背面左下にSIMスロットを搭載。サイズはスマートフォンで多く使われているmicro SIMサイズだ。トレイには穴が空いており、本体同梱のピンを差し込むことでトレイを引き出せる。iPhoneと同じSIMの取り出し方法ではあるが、ピンがなければ一切取り出すことのできないiPhoneと比べて、本体とトレイのすき間を使えば指だけでも取り出すことはできる。

本体右側面下部のSIMスロット

 前モデルと比べて約50g軽量化されているため、手に持った時は非常に軽く取り回しやすい。縦のサイズは、解像度が向上したこともあってか1.5mmほど大きくなったものの、幅は6mmの小型化を実現。男性であればジーンズのポケットに入れて持ち運ぶこともできるサイズ感だ。

左がNexus 7(2013)、右がNexus 7(2012)

 一方、軽量化のため本体の重量バランスも大きく変化。前モデルでは片手で本体をホールドしながら文字入力も可能だったが、新モデルでは片手で持ったときにやや不安定だ。気になるユーザーは背面にケースを装着するなどの方法でバランスを調整するといいだろう。

 なお、Nexus 7の隠れた機能とも言えるスマートスリープは新モデルも対応。本体左下に磁石を近づけると画面がオフになり、遠ざけると画面がオンになるようになっており、スマートスリープ対応のケースを使えば、ケースの蓋を開閉するだけで画面のオン・オフをコントロールできる。Nexus 7のケースを選ぶときに覚えておきたいポイントだ。

ベンチマーク結果はほどほどながら操作感は快適

 ホーム画面は前モデル同様5つの画面で構成され、ドックは中央のアプリメニューボタンの左右に3つ、合計6つのアプリを設定できる。本体下部には「戻る」「ホーム」「マルチタスク」の機能がソフトボタンとして割り当てられている。

ホーム画面

 画面上部の通知エリアから呼び出せるメニューは左右の位置で機能が異なり、左側は新着などを確認できる通知パネル、右側は画面輝度や自動回転、ワイヤレス機能のオンオフを切り開けられる設定パネルが利用できる。

左上部が通知パネル
右上部が設定パネル

 ベンチマークの測定は「Quadrant Professional Edition」「AnTuTu Benchmark」「MOBILE GPUMARK」の3アプリで実施。いずれも前モデルよりは向上しているものの、クアッドコアを搭載したハイスペックスマートフォンやタブレットと比べると数値そのものはさほど高くはない。

Nexus 7(2013)、Nexus 7(2012)、ARROWS NX F-06Eのスペック比較

Nexus 7(2013)Nexus 7(2012)ARROWS NX F-06E
Quadrant5227349510469
AnTuTu202161367123744
MOBILE GPUMARK673713864786756

 ただし、実際の使い勝手はベンチマークの結果と比べて遙かに快適。ホーム画面もきびきびと動作し、ブラウザや各種Webアプリも非常に高速に動作する。ベンチマークだけで見ると数値上は遙かに上であるARROWS NX F-06Eと比較しても遜色のないパフォーマンスで、実用上不満はほぼ感じないだろう。

NTTドコモのLTE回線で動作。テザリングは長時間駆動が魅力

 LTEの対応周波数は2100(バンド1)、1900(2)、1800(3)、AWS 2100/1700(4)、850(5)、700(13)、700(17)MHzで、仕様上はNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルと4キャリアのLTEをすべてカバー。設定画面からも4つの事業者を確認できる。

利用可能なネットワークには4つの事業者が表示される

 NTTドコモのXi契約SIMカードを装着したところ、設定画面には標準でIIJmio、b-mobile、mopera Uのアクセスポイント設定が表示され、mopera Uを選択するだけでNTTドコモ回線での接続も可能だった。IIJmioのSIMも同様にプリセット済みの設定から接続可能だ。なお、NTTドコモのスマートフォン用プロバイダーであるspモードは他社端末では利用できないため、NTTドコモ回線を利用する場合は別途「mopera U」をプロバイダーとして契約、設定する必要がある。

NTTドコモのSIMを装着すると初期設定でアクセスポイントが表示される

 テザリングは無線LAN経由に加えUSBテザリング、Bluetoothテザリングと3種類のテザリングに対応。無線LAN経由のテザリングで1日持ち歩いたところ、午前中に家を出て深夜に帰宅、12時間以上テザリングを続けていてもバッテリーが残っていた。テザリング中は常に通信し続けているわけではないものの、1日中外出してもバッテリーを気にしなくてすむのはありがたい。

無線LANを利用したテザリングのほか、Bluetoothテザリング、USBテザリングの3種類が利用可能

 一方、iPhone 4Sで契約しているソフトバンクモバイルのSIMカードを装着したところ、ソフトバンク以外の端末向けアクセスポイントである「アクセスインターネットプラス」は表示されるものの、インターネットには接続できなかった。

ソフトバンクモバイルのSIMは「アクセスインターネットプラス」が表示されるものの接続はできなかった

フルHD化したディスプレイと音質が高まったステレオスピーカー

 AV関連ではディスプレイの解像度が1280×800ドットのWXGAから1920×1200ドットのフルHDへと向上したほか、スピーカーが横持ち時の本体左右に配置され、フラウンホーファーのサラウンド技術「Cingo」の搭載により、臨場感のある音響が得られるようになった。

本体2カ所にスピーカーを搭載

 ディスプレイの画素密度は前モデルが216ppiに対し新モデルは323ppi。Retinaディスプレイ搭載のiPhoneが326ppi、10インチサイズのiPad Retinaディスプレイモデルが264ppiのため、7インチサイズでiPhone並みの画素密度は、視点距離から考えると非常に高い性能と言える。

 液晶自体の性能向上か、前モデルと比較してディスプレイは非常に明るく輝度も高いため視認性が大幅に高まった。一方、解像度や画素密度についてはWebサイトを拡大するとフォントの滑らかさには明らかな違いがあるものの、実用上はスペックほど前モデルとの大きな違いは感じない。フルHDの動画を両機種で再生しても違いはよく見ればわかるレベルで、動画の画質が高くない場合は、新モデルの解像度が高いゆえにモアレやブロックノイズが逆に目立って見えるケースもある。

 むしろ大きな違いを感じるのはスピーカーだ。前モデルのスピーカーも音質は悪くないものの、新モデルと比べるとその差は歴然。ステレオスピーカーの配置やCingoの効果によって、非常に臨場感のある音が体感できる。タブレットの動画視聴というとテレビに比べて簡易的なイメージを受けるかもしれないが、Nexus 7(2013)のディスプレイとスピーカーは、動画を楽しむにも十分なスペックだと感じた。

 なお、NTTドコモの定額制の動画配信サービス「dビデオ」は、Nexus 7およびNexus 10のみ、NTTドコモが販売する端末でなくとも視聴できるサービス緩和を行なっている。「dビデオ」では、対象端末以外ではアプリをインストールしても視聴できないなど、端末の識別が厳しく行なわれているが、「Nexus 7」については新モデルも前モデルと変わらず利用することができた。

 動画関連ではアプリ「Twonky Beam」を利用したDTCP-IPも利用可能。ソニー・コンピュータエンタテインメントのレコーダ「nasne」との組み合わせでは、録画済みの番組再生、放送中のテレビ番組再生のどちらも可能だった。

NTTドコモ端末以外ではNexus 7、Nexus 10のみ対応だった「dビデオ」は、新モデルのNexus 7(2013)でも利用できた

非接点充電のQiや映像出力のSlimPortなど新機能も搭載

 新モデルでは非接点充電の「Qi」に対応しており、背面のnexusロゴのうち「x」の部分にQiが搭載されている。通常は本体下部のmicro USB経由で充電を行なうが、Qi対応の充電器があれば、本体を充電器の上に載せるだけで充電が可能だ。

 手持ちのパナソニック製Qi対応充電器「QE-TM101」を利用したところ問題なく充電が可能だった。本体が大きいため充電台から本体がはみ出るものの、QE-TM101は送電コイルが移動するムービングコイル方式のため、適当に置いても充電できるのが嬉しい。

 また、市販のNexus(2013)用ケースを装着したまま充電したところ、コイルの反応が多少悪かったものの、問題なく充電が可能だった。Nexus 7(2013)のケースは「Qi対応」と明記している製品もあるため、Qiを使いたいユーザーはケースを選ぶの際に気をつけておくといいだろう。

QE-TM101で本体を充電
ケースをつけたままでも充電可能だった

 便利な無接点充電だが、充電後は本体が高熱を帯びるのが難点。USB充電の際とは比べものにならない熱を帯び、手にしたとき明らかな温かみを感じる。火傷するほどの熱ではなく、高熱によって動画が停止するといったこともないものの、若干の注意が必要だ。

 新機能であるQiのほか、前モデルに引き続きNFCも搭載。おサイフケータイのような決済機能は持たないが、NFC搭載Android同士でデータを交換できる「Androidビーム」や、NFCタグを利用して設定を切替えたり、アプリを起動するといった機能が利用できる。Androidビームは操作が明示されていないためわかりにくいが、相手に送りたいURLや画像を表示した状態でNFC対応端末と接触させると、自動でAndroidビームが起動し、タッチ操作で相手にデータを送ることができる。

NFC対応機種同士を重ねることで相手にURLや画像ファイルなどを送信できるAndroidビーム

 映像出力機能としてSlimPortにも対応。USB経由で映像を出力するという点ではMHLに近い機能だが、MHLのような別途用意する電源が不要であり、HDMIだけでなくVGAやDVI、DisplayPortなどにも対応している点が特徴だ。現状はまだSlimPort対応の機種や周辺機器も少なく、今回はテストできなかったが、電源が不要かつVGAでも出力できる点で、プレゼンテーションなどビジネスシーンでも活躍しそうだ。

サンワサプライが発売予定のSlimPort対応HDMI変換アダプタ「AD-HD14SP」

シンプルながら使いやすいカメラ。画質は若干のクセが

 前モデルでは非搭載だったアウトカメラ(メインカメラ)は500万画素のCMOSセンサーを搭載。インターフェイスは非常にシンプルで、タッチした部分にピントを合わせ、シャッターボタンで写真を撮影できる。動画や静止画、パノラマ撮影の切り替え、位置情報のオンオフはシャッターボタンの上下から変更が可能だ。なお、タッチした場所にピントを合わせてそのままシャッターを切るタッチシャッター機能は搭載されていない。

カメラ機能のインターフェイス

 その他の設定は画面を長押しするとショートカットが表示され、2段階目の設定では露出補正とインカメラ・アウトカメラの切り替え、2段階目の設定でセルフタイマーや画面サイズ、ホワイトバランス、撮影モードが選択できる。使用頻度の高い設定からアクセスできるインターフェイスに加え、画面をタッチしたままフリック操作で設定を選べるので設定もかなり切り替えやすい。

画面を長押しすると1段階目の設定を表示、そのまま中央の設定を選ぶと2段階目の設定を表示する

 写真については500万画素カメラとしては十分によく撮れてはいるものの、被写体が白い場合はやや青みを帯びるところが気になった。とはいえメインのカメラはスマートフォンやデジタルカメラを使い、サブ機として使う程度であれば十分以上の画質だろう。

作例(リンク先は等倍)

OSは最新のAndroid 4.3。制限付きプロフィールも利用可能

 OSは現状最新のAndroid 4.3を搭載。レスポンス向上などが中心で機能面では大きな変更はないものの、4.2で対応したマルチユーザーを拡張する「制限付きプロフィール」が利用可能になった。

4.2で搭載されたマルチユーザー機能と4.3で搭載された制限付きプロフィール機能

 マルチユーザーは1つの端末を複数のユーザーで利用できる機能で、無線LAN設定などは共通ながら、ユーザーごと個別にアプリのインストールして利用することが可能。これに対して制限付きプロフィールはインストール済みのアプリをユーザーによって制限する仕組みで、自由にアプリを追加することはできず、許可されたアプリのみを利用できる。家庭内で考えるならマルチユーザーは大人が個別に使うための機能、制限付きプロフィールは子供にタブレットを使わせる際の機能、といったところだ。

 マルチユーザーおよび制限プロフィールは設定の「ユーザー」から利用が可能で、新たにユーザーを追加するか、制限付きプロフィールを追加するかを選択できる。制限付きプロフィールを作成すると、アプリ一覧から利用できるアプリを指定できる。

 すべてのアプリが制限付きプロフィールで利用できるわけではなく、GmailやGoogle+などGoogleアカウントで同期するサービスのほか、手持ちの端末で確認した範囲ではDropboxも利用できない。また、Play ブックスやPlay ムービーなどGoogleアカウントを利用したコンテンツについては、アクセスを許可することで自分のアカウントで購入した動画や書籍、音楽などを制限付きプロフィールでも利用できるようになる。

制限付きプロフィールでは利用できるアプリを個別に選択できる
Googleアカウントに紐付いたアプリは制限付きプロフィールで制限が課される

 これら機能はAndroid 4.3標準のもので、Nexus 7の2012年モデルでも利用可能だが、スマートフォンと違って家族や知人で共有する可能性も高いタブレットでこうしたユーザーの使い分けができるのは嬉しい。なお、制限付きプロフィールについては僚誌INTERNET Watchで詳しい解説が掲載されているので、そちらも参考にして欲しい。

 このほかAndroid 4.3ではBluetoothの最新規格である「Bluetooth SMART」をサポートした。Bluetooth Smartは低消費電力性を高めた「Bluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)」に対応した端末に与えられるブランドで、この規格では転送速度が最大1Mbpsのため大きなデータを転送することはできない代わりに、消費電力が抑えられており、ボタン電池で1年から2年の連続通信を実現している。

 これまでBluetooth 4.0はAndroidがOSとしてサポートしていなかったため、メーカーが個別に対応する必要があったが、4.3ではOSでサポートされたことで、Bluetooth SMART対応機器の拡大が見込まれる。周辺機器ありきの機能だが、Android 4.3の隠れた魅力の1つと言えるだろう。

長く使い続けられる充実したスペックのタブレット

 前モデルでは必要最低限の機能に絞り込むことで実売で2万円を切る低価格を武器に、7インチタブレット人気の火付け役となったNexus 7だが、新モデルではCPUスペックやフルHDディスプレイなど大幅に機能を向上し、7インチタブレットとしてはトップクラスのスペックとなった。そのスペックは価格にも反映されており、前モデルと比較するとどうしても高く見えてしまうものの、スペックを考えると納得の価格設定と言える。

 特にSIM対応モデルに関しては、昨今人気を集めている低価格SIMを組み合わせることで、月額費用を抑えながら常に通信できる環境を手に入れられる。テザリング時のバッテリー持ちもよく、移動中のモバイルルーターとしても非常に魅力的だ。

 Google自ら販売するNexusシリーズということでOSアップデートの際もキャリアの対応を待つこと無く、いち早くアップデートを受けられるのもメリット。QiやSlimPort、Bluetooth SMARTの標準サポートなど、新しい規格にもいち早く対応していることもあり、充実したスペックも含めて、今後も長く使い続けられるタブレットと感じた。価格帯はやや高めではあるものの、7インチタブレットを選ぶ際には有力な選択肢となるだろう。

甲斐祐樹