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2015年度の国内メーカー、スマホ出荷が3年ぶりプラス

3月の春商戦、年度最大の落ち込み

 電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、2016年3月の国内メーカーの端末出荷数を公表した。3月だけではなく、2016年度を通じた実績も明らかにされている。

2015年度の実績

 2015年度(2015年4月~2016年3月)の出荷台数は、2010万台。前年度と比べて91.7%とマイナスになった。また2011年度以降と比べても最も低い実績だった。

 一方、全体のうちスマートフォンが占める割合は51.9%で、台数ベースでは1043万2000台。これは前年度比で105.4%と、3年ぶりのプラス成長を記録した。この背景として2013年度出荷分からの買い換え需要があったと指摘。各年代層での一定の需要を取り込んだという。

2016年3月度の実績

 3月単体での実績を見ると、携帯電話・PHSをあわせた出荷台数は129万5000台(前年同月比63.7%)となった。例年3月は春商戦真っ盛りの時期。過去を振り返ると、前年を下回ったのは、2013年3月以来のこと。また、2015年度の各月の実績を見ると、この3月のマイナス幅は、2015年度でもっとも大きいものとなった。

 全体のうちスマートフォンが占める割合は42.4%で55万台(前年同月比59.5%)。携帯電話だけの出荷台数は126万5000台(同比64.3%)、PHSは3万1000台(同比45.5%)だった。