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両面エッジデザインで防水・防塵にも対応「Galaxy S7 edge SC-02H」

 NTTドコモから発売される「Galaxy S7 edge SC-02H」は、表と裏の両面にエッジデザインが施され、防水・防塵に対応したサムスン電子製のAndroidスマートフォン。海外発表当時にはなく、4月に追加されたカラー「Pink Gold」もラインナップされる。5月19日に発売される予定。ドコモオンラインショップでの価格は9万3960円(税込、以下同)で、分割購入の場合は3915円×24回。月々サポートによる割引後の実質負担額は、新規契約・機種変更で総額6万4800円、MNP転入で4万8600円。

「Galaxy S7 edge SC-02H」

 「Galaxy S7 edge SC-02H」は、5.5インチのSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載。「Galaxy S6 edge」などと同様に画面の左右両端を曲げたエッジデザインが施されており、新たに背面側の両端も曲面ガラスにした「両面エッジデザイン」となった。

 5.5インチのディスプレイながら本体の幅は73mmにとどめ、持ったときに手に収まりやすい形状になっている。5.1インチディスプレイの「Galaxy S5」などよりも幅が狭くなっている。

 薄さは7.7mmとスリムなボディにドコモのスマートフォンでは最大級の3600mAhのバッテリーを搭載。防水・防塵に対応し、USB端子とイヤホンジャックはキャップレス防水になっている。「Galaxy S6 edge」では省かれたmicroSDカードスロットも搭載する。

 なお、昨年ドコモは「Galaxy S6 edge」と同日に「Galaxy S6」を発売したが、今回、フラットタイプの「Galaxy S7」は販売されない。

Black Onyx
White Pearl
Pink Gold

 カメラでは、全ての画素をピント合わせに使用するデュアルピクセルセンサーの採用により、暗所でも動いている被写体にも高速なオートフォーカスと高画質な撮影が可能になっている。メインカメラ・インカメラともにF1.7のレンズを搭載している。

2年前の「Galaxy S5」とカメラ性能を比較するデモンストレーションが展示されていた。左が暗所撮影性能、右がオートフォーカス速度の比較

 ドコモが提供する新機能として、EVSコーデックでさらに高音質になった「VoLTE(HD+)」をサポートする。下りの通信速度(理論値)は、2GHz、800MHz、1.7GHzの3バンドCAで最大375Mbps。端末の動きと向きだけで電話をかけられるタップレス操作の「スグ電」に対応し、利用状況に応じてヒントを画面上に提示する「おすすめ使い方ヒント」が搭載される。

 「Galaxy S6 edge」では見送られた防水性能を備えつつ、高性能なチップセットを搭載するため、熱対策が見直されている。チップセットの裏側のグラファイトシートで熱を分散させる対策のほか、S6 edgeよりも本格的なヒートパイプを搭載し、放熱性を高めている。

プリインストールアプリは抑えつつも、ユニークな機能を盛り込む

 ハードウェアが高機能化する一方で、メーカー製のプリインストールアプリは、「Galaxy Apps」での配信に変更されるなどして、最小限に抑えられている。

 その中で新たに搭載された「Game Launcher」と「Game Tools」は、ゲームアプリのための機能。「Game Launcher」はGoogle Playからダウンロードしたゲームを自動で集約する。

 「Game Tools」ではゲームプレイ中の通知をオフにしたり、パフォーマンスを調整したりして、快適なプレイを楽しめる。パフォーマンスの調整では、フレームレートが60FPSから30FPSに変更され、解像度が落とされる。省電力効果はゲームによって異なるが、最大30%程度としている。

 また、エッジスクリーン上でスワイプして利用できる機能も強化されている。登録した人物に電話やメールできる「People edge」のほか、登録したアプリを素早く開ける「Apps edge」、カレンダー登録やタイマーの設定などの特定の動作ができる「Tasks edge」が追加された。

 さらに、「GALAXY Note Edge」で提供されていた、エッジスクリーン用の天気やニュース、コンパスといったアプリも利用できるようになった。

エッジスクリーン用の天気アプリ
Always on display

 黒の表示には電力を消費しない有機ELディスプレイの特性を活かし、待機時に時計を表示する「Always on display」も特徴のひとつ。表示する場所を一定時間ごとにずらすことで、焼きつきを防いでいる。

 このほか、2つのアプリを同時に利用できるマルチウィンドウ機能や、緊急時長持ちモードなどは引き続き搭載されている。

主な仕様

 ディスプレイは約5.5インチ、2560×1440ドットのSuper AMOLED。チップセットはSnapdragon 820(MSM8996)で、2.2GHz×2と1.6GHz×2のクアッドコア。メモリ(RAM)は4GB、ストレージは32GBで、最大200GBのmicroSDXCカードを利用可能。

 メインカメラは1220万画素、インカメラは500万画素。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac。指紋認証機能、Bluetooth 4.2、非常用節電機能に対応する。OSはAndroid 6.0。

 バッテリー容量は3600mAh。連続待受時間はLTEで約420時間、3Gで約450時間、GSMで約390時間。連続通話時間はLTEで約1260分、3Gで約1350分、GSMで約860分。

 大きさは約151×73×7.7mm。重さは約158g。ボディカラーはBlack Onyx、White Pearl、Pink Gold。

発売前日までに予約して購入で「Gear VR」かドコモポイント

Gear VR

 auと同様に、ドコモでも発売前に予約して「Galaxy S7 edge SC-02H」を購入すると、ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」をもれなくプレゼントするキャンペーンが実施される。ドコモのキャンペーンでは「Gear VR」の代わりにドコモポイント7000ポイントの特典も選択できる。

太田 亮三

石井 徹