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豪雨による通信障害続く、災害用伝言版開設

キャリア3社による支援措置も

 10日に関東・東北地方を襲った豪雨災害、被災地域の一部で携帯電話のネットワークに現在も障害が続いている。また、災害救助法の適用にともなって、キャリア各社が被災者への支援措置を発表した。

通信障害の現状

 NTTドコモでは、11日9時現在で以下の地域の一部のエリアで3G・LTEの音声通話とデータ通信が利用しづらい、もしくは利用できない状況となっている。

・福島県南会津町
・栃木県那須塩原市
・栃木県日光市
・茨城県常総市
・群馬県桐生市

 auでは、11日15時現在、以下の一部エリアで3G、4G LTEによる音声通話とデータ通信が利用しづらい、もしくは利用できない状況となっている。

・福島県南会津町
・栃木県日光市

 ソフトバンクでは、10日19時現在、以下の一部エリアで携帯電話サービスが利用しづらい状況となっている。

・福島県南会津町
・栃木県日光市

 各社とも、現在復旧作業中としており、完全復旧の見通しについては現時点で未定としている。

11日午前より災害用伝言版が稼働中

 11日午前中から、3キャリアとも災害用伝言版が使用可能となっている。稼働開始時刻は、auが10時27分、ソフトバンクが11時ちょうど、NTTドコモが11時35分。

災害救助法の対象ユーザーに支払い猶予などの支援

 今回の豪雨災害について、茨城県および栃木県が災害救助法の適用を決定したことをうけ、10日夜、キャリア各社は適用対象者への支援措置を発表した。11日15時現在の適用地域は茨城県の古河市、結城市、下妻市、常総市、筑西市、結城郡八千代町、猿島郡境町と、栃木県の栃木市、佐野市、鹿沼市、日光市、小山市、下野市、下都賀郡野木町。

 対象地域の各キャリアのユーザーには、窓口支払いの支払期限の延期、修理代金の一部減額や交換、固定回線の料金の減免などの支援を受けることができる。また、各キャリアとも復興支援を行う公的機関などへの携帯電話の貸し出しを表明している。

石井 徹