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京セラ、新たなキャリア参入で今期出荷台数1400万突破を目指す
タフネス端末を強みに
(2014/5/7 16:23)
京セラは5月7日、2014年3月期(2013年4月~2014年3月)の連結決算について説明会を実施した。先般発表された2013年度累計の売上高は1兆4474億円、過去最高を更新した。営業利益は1205億円(売上高比8%)、純利益は1462億円(売上高比10%)となっている。
事業セグメント別に見ると、半導体などの部品事業が57%、複合機・コピー機・携帯電話などの通信端末を含む機器事業が34%、その他事業が11%という構成比となった。中でも半導体部品関連事業(12.3%増)、ファインセラミック応用品関連事業(29%増)、情報機器関連事業(12.3%増)が好調で、2013年度はいずれも2桁成長となっている。
携帯電話事業ではドコモ参入も目指す
携帯電話などの通信端末事業について2013年度は、グローバルで1200万台を超える出荷台数となったが、今期目標としてさらに10%増となる1400万台突破を掲げる。同社が、昨年北米で発売したタフネスを謳うAndroidスマートフォン「TORQUE(トルク)」は、国内では2014年3月にSIMロックフリー端末として発売され、ドコモのネットワーク網に対応する。現在、おもに法人向けとして提供されている。同社では、更なる販売拡大を目指し、ニーズが高いと見込む欧州・中国での展開を検討しているという。
京セラ株式会社代表取締役社長の山口悟郎氏は、「今期は、当社がまだ参入できていない北米のメガキャリア(AT&T)からの販売を目指す」とコメント。これまで長期にわたり準備を行ってきたとし、「今期中にはよいニュースを届けられると思う」と自信を見せた。
一方、携帯電話の国内メーカーが事業を縮小している中、KDDIでは高いシェアを獲得しているが全体として現状は厳しいと説明し、海外の新規顧客開拓とともに「ドコモからの採用と、シェアを上げていける魅力的なもの作り」(山口氏)について注力していくとした。