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MILスペックに対応したタフネススマホ「TORQUE G01」
(2014/5/8 13:29)
9つの耐久性能
米国防総省が策定した規格、いわゆるMIL規格(スペック)への対応が最も大きな特徴となる「TORQUE」。京セラ製の同名のスマートフォンが、国内でもSIMロックフリー端末、そして主に法人向けとして既に登場しているが、今回のモデルはそうした機種と異なる最新モデルとなる。
MIL規格対応のスマートフォンも、これまでに存在しているが、「TORQUE」ではMIL-STD-810Gに準拠し、防水、防塵、耐衝撃性といった過去のカシオのG'zOneシリーズなどがサポートしていた仕様に加えて、耐振動、塩水耐久性、防湿性能、耐日射性能、耐低圧性能も満たしている。
項目 | 内容 |
防水性能 | 30分間にわたる降雨、浸水に対する性能 |
防塵性能 | 6時間にわたる粉塵環境試験をクリアする性能 |
耐衝撃性能 | 高さ約1.22mから26方向での落下衝撃性能 |
耐振動性能 | 1時間におよぶ3方向での振動試験をクリアする性能 |
耐日射性能 | 24時間、計1120W/平方mという日射条件をクリアする性能 |
防湿性能 | 連続10日間、高湿度環境での放置試験をクリアする性能 |
温度耐久性能 | -21℃~50℃で3時間で動作、-30℃~60℃で4時間保管する試験をクリアする性能 |
耐低圧性能 | 2時間にわたる低圧環境(57.11kPa)をクリアする性能 |
塩水耐久性能 | 24時間、塩水を噴霧した後に24時間放置する試験にクリア) |
タフネス仕様にあわせた操作感
約4.5インチのHD解像度(1280×720)ディスプレイは、手袋をしていたり、画面が濡れていたりしても操作できる。これはタッチパネルのセンサに特別なチューニングを施しているというもの。スリープ状態から解除されたときや最初の操作が行なわれたとき、グローブ着用中か画面が濡れているかをTORQUEが判別し、モードが自動的に切り替わる仕組みで、手動でモードを切り替える必要はない。
京セラならではの機能として、ディスプレイ面のフロントパネルを振動させ、通話の音を出すSmart Sonic Receiver(スマートソニックレシーバー)を搭載する。通話音を出すための穴がなく、画面に耳を当てれば音が聞こえるようになっている。
ディスプレイ下部にはホームボタンやバックボタン、履歴ボタンといったハードウェアキーを備える。最新のAndroid端末の仕様に乗っ取り、メニューボタンの代わりに履歴ボタンが搭載されている。左側面には音量ボタンに加えてユーティリティボタンがあり、このボタンには長押しで起動するアプリを自由に割り当てられるほか、通話着信時に押すことで応答もできる。これらのボタンにより、手袋使用時などにも操作しやすくなっている。
上面には電源ボタンのほかにスピーカーボタンがあり、通話中に押すとスピーカーフォンモードに切り替わる。2つの大きめのスピーカーを搭載していて、100dB以上の大音量でハンズフリー通話も利用できる。
本体下端にはmicroUSB端子、上端にはイヤホンマイク端子、右側面にはau nano ICカードとmicroSDカードスロットがあり、それぞれ防水カバーに覆われている。充電はmicroUSB端子からも可能だが、Qi規格のワイヤレス充電にも対応していて、別売りのQi充電器におくだけで充電できるようになっている。背面カバーは取り外しできない固定式。
左側面の下端にストラップ取り付け穴が用意されている。また、au+1 collectionではTORQUE専用のジャケットも販売される。このジャケットにはベルトとカラビナがついていて、より強固にTORQUEをつなぎとめることができる。
ホームアプリもタフネス性を反映したデザインを採用。ロックスクリーン、ホームスクリーン、時計ウィジェット、天気ウィジェット、コンパスウィジェットなどがTORQUEの世界観にあわせたデザインで利用できる。
このほか、ホームアプリはau標準のauベーシックホームも利用可能。日本語入力システムはiWnn。電池残量に応じて自動で切り替わる省電力モードも搭載される。
カシオのG-SHOCKと連携
カシオの腕時計「G-SHOCK」のうち、スマートフォンと連携可能なモデルと「TORQUE」も連携して、電話着信やアラーム通知などを腕時計で受け取れる。auのEメールの着信通知やTwitter、Facebookの通知も受け取ることが可能。
主な仕様
大きさは約69×136×13.5mm、重さ約185g(暫定値)。OSはAndroid 4.4、チップセットはMSM8928(1.4GHz駆動、クアッドコア)、メモリ(RAM)は2GB、ストレージ(ROM)は16GB。外部メモリとして最大64GBのmicroSDXCカードをサポートする。LTE対応だが、キャリアアグリゲーションには非対応となる。またWiMAX 2+も利用できない。SIMカードはnanoサイズ。
おサイフケータイ(NFC/FeliCa)、Bluetooth 4.0、Wi-Fi(11ac対応)、防水・防塵も満たしている。なお、テレビ機能(ワンセグ/フルセグ)や高速充電規格(QuickCharge 2.0)は非対応。
項目 | 内容 |
大きさ、重さ | 約136×69×13.5mm、約185g(暫定値) |
カラー | レッド、ブラック |
発売時期 | 2014年8月上旬 |
OS | Android 4.4 |
ディスプレイ | 4.5インチ/TFT液晶/1280×720 |
CPU | クアルコム MSM8928/クアッドコア/1.4GHz |
メモリ(RAM/ストレージ) | 2GB/16GB |
カメラ | 約800万画素 CMOS |
インカメラ | 約200万画素 |
microSDXC | ○(最大64GB) |
Wi-Fi(無線LAN) | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
通信方式 | LTE(CA非対応)/3G/GSM |
通信速度(下り最大/上り最大) | LTE(150Mbps/確認中) |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
おサイフケータイ | ○ |
NFC | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
DLNA/DTCP-IP | 確認中 |
テザリング | ○(最大10台) |
Bluetooth | V4.0 |
赤外線通信 | × |
待受時間(3G/CDMA) | 確認中 |
待受時間(4G) | 確認中 |
通話時間(3G/CDMA) | 確認中 |
バッテリー容量 | 3000mAh |