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LGがハイエンドモデル「G2」を国内で披露、日本展開に期待

 LGエレクトロニクスは、8月に米ニューヨークで発表したAndroidスマートフォンのハイエンドモデル「G2」を日本の記者向けに解説する説明会を開催した。グローバルモデルを用いて特徴などが解説されたほか、タッチアンドトライの時間も設けられた。また、日本でも販売が開始されている「Nexus 4」についても実機が用意され、触れることができた。

LG「G2」

 LGの「G2」は、ハイエンドモデルのブランドとして改めて設定された「G」シリーズの最新モデル。8月にはニューヨークで各国の報道陣を招待した発表会が開催されたほか、9月にドイツで開催されたイベント「IFA 2013」のLGブースでも「G2」が展示されていた。どちらも、本誌では現地からのレポートを含めて詳細をお伝えしている。

 9月12日に日本の記者向けに開催された説明会では、前述の発表会などで披露されているグローバル版の「G2」が用意され、デザインやコンセプト、端末が搭載するオリジナルの便利機能などが改めて解説された形。「G2」の日本国内での展開については明らかにされなかったが、国内キャリアの秋冬モデルの発表が控えている時期ということもあり、日本での展開にも期待がかかる。

 なお、今回披露された端末の画面には日本語が表示されていたが、日本向けの端末という訳ではなく、グローバル版の端末の言語設定を変えたものとのこと。

「ベストと自負できるハードウェアを作った」

 端末は、ハードウェア、ソフトウェアの2つの側面で大きな特徴を備えている。

 ハードウェア面では、5.2インチ、1920×1080ドット、フルHDのIPS液晶を搭載し、非常に色鮮やかな表示が特徴。CPUのSnapdragon 800は2.26GHz駆動のクアッドコアで、こちらもハイエンドモデルに相応しいスペック。

 背面カバーは外せないタイプだが、内蔵のバッテリーは高密度化を達成するため新たに開発されたもので、容量は3000mAhを実現。形状もボディにあわせて一部を階段状にし、内部のデッドスペースを削減して端末の薄型化に寄与するなど、細部でも進化が見られる。カメラは2軸の光学手ブレ補正に対応し、動画撮影でも効果を発揮する。

 音楽再生では、ハイレゾ音源と呼ばれ、パソコンを中心に利用が広がり始めている、FLAC形式、24bit/192kHzのデータも再生できるなど、いち早くトレンドの兆しを取り入れる姿勢も窺える。

 外観上で最も特徴的なのは、背面に設けられたキーだ。従来は左右の側面に搭載されていたボリュームおよび電源のキーをひとつにまとめ、背面上部の中央に搭載したもので、これは端末を手に持った際に自然に触れられる位置で、「無意識に人差し指がくる場所」ということから、背面に配置された。「G2」では“Learning from you”というコンセプトを掲げており、象徴的な例のひとつという。

 側面のボタンをなくしたことや、配線方法を見直したことから、2.65mmという挟額縁のベゼルを実現でき、前面における画面の面積率は「Optimus G」の69.2%から、「G2」では75.9%にまで拡大している。担当者はこうしたハードウェアの進化について、「ベストと自負できるハードウェアを作った」と自信をみせていた。

 ソフトウェア面では、画面をトントンと2回ノックすると画面の点灯・消灯が行える「ノックオン」、3本指で画面をスライドすると起動中のアプリを一時保存しマルチタスクのように使える「スライド アサイド」、3.5mmのステレオミニジャックやUSB端子を接続すると画面下部からポップアップがアニメーションとともに表示され、操作できる内容が表示される「プラグ&ポップ」、パターンロック解除の種類を複数登録し、ホーム画面やアプリを子供向けなどにカスタマイズできる「ゲストモード」など、さまざまな取り組みも紹介された。

LGの戦略などを解説した LG Electronics JapanのBrand Communications 次長、金東建氏

会場で展示された「Nexus 4」

太田 亮三