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「あいちトリエンナーレ2013」、ドコモのタブレットで案内サービス

 NTTドコモ東海支社とあいちトリエンナーレ実行委員会は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」において、タブレット端末を活用した来場者向け案内サービスを、8月10日から順次提供する。提供期間は10月27日まで。

 「あいちトリエンナーレ2013」は、愛知県・名古屋市と岡崎市を中心に、美術館だけでなく駅やショッピングセンターなど、街中にも芸術作品を展示する国際芸術祭。

 第2回を迎える「あいちトリエンナーレ」では、「揺れる大地―われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」をテーマに掲げ、東日本大震災後のアートを意識し、世界各地で起きている社会の変動を捉えている。国内外の現代美術から、ダンスや観劇などのパフォーミングアーツや映像プログラムまで、さまざまなジャンルのアートが展示される予定。

 タブレット端末による案内サービスでは、会場を巡る自転車タクシー「ベロタクシー」で移動する来場者のために、後頭部座席にタブレット端末を配備する。会場内を移動しながら、「あいちトリエンナーレ2013」の最新情報を手に入れることができる。「ベロタクシー」およびにタブレット端末は、無料で利用可能。

 また、展示会場にタブレット端末を持った案内人を配置し、各会場の来場者に対し案内サービスを提供する。特に、エレベーター設置のない街中の会場において、車いす来場者などには、バリアフリー化されていないフロアの展示作品をタブレット端末で紹介する。

 白川公園エリア内の若宮大通公園の多目的広場で展示される、現代美術「ブラスト・セオリー」の作品に対しては、40台のタブレット端末が来場者に貸出しされる予定。今回展示されるブラスト・セオリーの作品は、東日本大震災で被害を受けた船に着目したもの。

 同作品は、タブレット端末を通して作品情報を得ながら鑑賞できるほか、約15分間の映像作品を体感することができる。端末の貸出しには、身分証の提示と、貸出簿に住所・氏名を記入する必要がある。

 「ベロタクシー」内のタブレット案内サービスおよび、「ブラスト・セオリー」作品でのタブレットの貸出しは8月10日から、展示会場における案内人によるタブレット案内サービスは、8月26日から提供される。

西村 夢音