豪雨被害の中国地方、一部で通信障害が発生

　山口県と島根県を中心とした中国地方の豪雨の影響で、土砂崩れによる基地局の伝送路の故障や、停電などが発生しており、一部地域で携帯電話の通信障害が発生している。

　NTTドコモは、7月28日午前8時頃から、一部地域でFOMAの音声・パケットがともに利用できない障害が発生している。なお、伝送路の故障と停電の影響を受けているのは、FOMAのみを担当している基地局としている。

　影響を受けていると想定される地域は、山口県の山口市、萩市、阿武郡阿武町、島根県の鹿足郡津和野町。ドコモでは当該地域の避難所に対して、衛星携帯電話2台、携帯電話6台の貸出を行っている。

　ドコモでは、通信障害の影響を受けている地域を地図上で確認できる復旧エリアマップの提供も行っている。

　KDDIは一部で通信障害の発生を確認しており、現在詳細を確認中。

　ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイル（イー・アクセス）は、17時時点でユーザーに影響のある障害は発生していないとしている。

【追記 2013/07/29 18:53】

　KDDIは、7月28日午前8時頃から一部地域で通信障害が発生していることを明らかにした。停電及び伝送路の故障によるもので、対象のエリアではau携帯電話の通話およびパケット通信が利用できない状況。

　影響を受けていると想定される地域は、山口県の山口市、萩市、阿武郡阿武町、島根県の鹿足郡津和野町。

　KDDIは、車載型基地局により避難所周辺エリアの復旧作業を実施している。また、携帯電話2台の貸出を行っている。

　KDDIはまた、今回の災害で利用できないエリアについて、地図上で確認できる災害エリア情報を提供している。

【追記 2013/07/29 20:05】

　KDDIは、29日19時30分現在の状況として、山口県の山口市と、島根県の鹿足郡津和野町は通信障害から復旧したことを明らかにした。伝送路の復旧にともない基地局が回復したことによるもので、これを受けて、避難所の車載型基地局の運用が終了している。

【追記 2013/07/30 15:46】

　NTTドコモは、7月30日13時現在の情報として、山口県の阿武郡阿武町が通信障害から回復したと発表した。

　通信障害の内容は同じで、FOMAの通話・パケット通信が利用できないというもの。引き続き影響を受けていると想定される地域は、山口県の山口市、萩市と、島根県の鹿足郡津和野町。同社は避難所に対し、衛星携帯電話17台、携帯電話26台を提供している。

　KDDIは、7月30日13時現在の情報として、引き続き通信障害の影響を受けている地域が、山口県の萩市であると発表している。通信障害の内容は同じで、au携帯電話の音声通話およびパケット通信が利用できないというもの。山口県萩市以外の地域は通信障害から回復している。同社は避難所に対し携帯電話2台を提供している。