ニュース

ドコモ、Google Play対応「らくらくスマートフォン プレミアム」

 NTTドコモは、シニア層向けのらくらくスマートフォンシリーズの新たなラインナップとして、富士通製のAndroid 4.2搭載スマートフォン「らくらくスマートフォン プレミアム」(F-09E)を発表した。9月下旬~10月上旬に発売される予定。従来モデルと比べ、Google Playやテザリングへの対応が新たな機能となる。割引適用後の実質負担額は3万円台後半になる見込み。

Google Play対応、一般的な料金プランに

 「らくらくスマートフォン」は、スマートフォン市場の拡がりを受けて、これまでのらくらくホンシリーズの使い勝手を継承したスマートフォンとして、2012年に登場した。今夏にはその2代目として、新たにXiへ対応した「らくらくスマートフォン2」が発売される予定となっている。これらのシリーズではGoogle Play非対応で、Googleアカウントを取得することなく、スマートフォンならではの使い勝手を楽しめるようになっていた。また通信料でも専用プランが用意されていた。

 一方、今回の「らくらくスマートフォン プレミアム」は、そうした従来機種で利用できなかった、Google Playが利用できるシニア向けスマートフォンという位置付け。Xi対応で、テザリングもサポート。料金面では、らくらくスマートフォン専用プランではなく、一般的なドコモのスマートフォンと同じプランを利用する形となる。

 「らくらくスマートフォン2」と近い時期に発売されることになり、スタンダードなストレート型タッチパネル端末に仕上げられているが、外観ではブザー用のスイッチがなく、角の丸みなど形状に違いはある。ただし大きさや重さは未定となっている。ボディカラーはPrecious Black、Silky Whiteの2色。

主な機能、特徴

 約4.3インチ、540×960ドット、1677万色表示のTFTタッチパネル液晶ディスプレイを装備する。傷つきにくく汚れや指紋を拭き取りやすいコーティング「ウルトラタフガードplus」が施されている。省電力液晶「WhiteMagic」を採用したディスプレイで、屋外や直射日光のもとでも見やすいという。タッチ操作のときには、ボタンを押したような感触を得られるとのことで、押し間違いが少なくなるよう配慮されている。

 ホームアプリは、従来のらくらくスマートフォンと同等のもの。プリセットされているホームアプリはその1つだけだが、Google Playからサードパーティ製のホームアプリを追加してカスタマイズすることもできる。

 約810万画素カメラを装備し、高輝度フラッシュを使って撮影することもできる。大音量のフロントスピーカーでハンズフリー通話なども使いやすいという。「通話時に相手の声を聴き取りやすくする「スーパーはっきりボイス4」も用意されている。

 防水(IPX5/IPX8)および防塵(IP5X)に対応する。1.7GHz駆動のクアッドコアCPU(APQ8064T)で、ストレージ(ROM)は「らくらくスマートフォン2」の倍となる16GBを搭載する。メモリ(RAM)は2GB。最大64GBまでのmicroSDXCカードも利用できる。Wi-Fi(11a/b/g/n/ac対応)で、赤外線通信、Bluetooth 4.0もサポートする。

 一方、10月提供予定のクラウド対応版「ドコモメール」、メール翻訳コンシェル、オートGPS、フルセグ、NOTTV、おくだけ充電、データ保管BOX、カラダのキモチには非対応となっている。

関口 聖