ドコモ、LTEとFOMA対応の「Xiフェムトセル」を12月導入


 NTTドコモは、LTEおよび3Gに対応した超小型基地「Xiフェムトセル」を開発した。

 フェムトセルは、住居や店舗、オフィスなどの屋内に設置することで半径数十mを通信エリアにできる超小型の基地局。「Xiフェムトセル」は、LTEと3G網に対応したもので、同時運用を実現する。音声通話やXiやFOMAのデータ通信が利用できる。

 LTE網の場合、下り最大112.5Mbps、上り最大37.5Mbpsに対応し、FOMAの場合は下り最大14Mbps、上り最大384kbpsをサポートする。対応周波数は2GHz帯。大きさは185×175×45mmで、重さは約700g。

 周辺環境に合わせて自動的にエリアを調整するプラグ&プレイ機能を搭載する。汎用のブロードバンド回線に接続することで、屋内をエリア化できる。ドコモでは、従来のFOMAフェムトセルに加えて、Xiフェムトセルを展開する。ドコモショップを中心に、2012年度は1000局程度が導入される予定。

 導入開始は12月から。ドコモでは、電波が届きにくい等を申し出ると、原則48時間以内に訪問調査を行っている。ここで電波状況を確認した上で、個人法人を問わず改善策の1つとして設置される。また、屋外や屋内のエリア化に必要であれば順次導入される。個人が申し込んで利用することはできない。

 

(津田 啓夢)

2012/11/16 13:48