ソフトバンクのイー・アクセス買収、日程など変更


 ソフトバンクとイー・アクセスは、株式交換契約の日程の短縮と交換比率の見直しを決定した。両社の取締役会において変更契約は締結された。

 ソフトバンクは、10月1日、イー・アクセスの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。今回の契約変更によって、イー・アクセスの最終売買日が2013年2月22日から、2012年12月25日に変更され、翌日にイー・アクセスの上場が廃止されることになる。また、株式交換の効力発生日も2013年2月28日から、2013年1月1日に短縮されている。

 イー・アクセス株の評価額は1株5万2000円で変更はなく、ソフトバンク株の指定期間の終値平均が3108円から、1株2589円となった。これにより交換比率も16.74(5万2000円÷3108円)から、20.09(5万2000円÷2589円)となる。

 米Sprint Nextelの買収発表以降、ソフトバンク株価は急落し、現在は徐々に持ち直しつつある状況にある。今回、契約変更では交換比率を10月17日~11月2日の直近の終値平均で計算した結果が反映されており、イー・アクセス株主へ配慮したものとみられる。

 ソフトバンクでは、買収日程を短縮した件について、経営統合のシナジーを早期に打ち出したい考え。また、株式交換比率を変更したのは、「株主利益を考えたため」としている。

 




(津田 啓夢)

2012/11/2 19:30