パナソニックが携帯関連事業の再編案を発表


 パナソニックは、子会社のパナソニック モバイルコミュニケーションズを再編し、2013年4月1日より新たな体制に移行すると発表した。

 パナソニックは10月31日に2012年度第2四半期の決算を発表。同時に業績回復に向けた組織変更や人事異動も発表している。この中で、同社の子会社であるパナソニック システムコミュニケーションズの組織再編と連動する形で、携帯電話の基地局と端末の事業を手がけるパナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)も再編されることが発表された。再編により、変化に対応する専門体制の構築や、経営体質の強化を図るという。

 具体的には、PMCの主要な2つの事業のうち、基地局事業が分割され、無線関連のシステム系事業を持つ新たな子会社へ移管(吸収分割)される。PMCの端末事業は、携帯電話端末事業を行う新会社に承継(新設分割)される。PMCには土地や有価証券などの資産管理機能が残されるが、これはパナソニック本体に吸収される。

 携帯電話端末事業を行う新会社の商号は、従来と同じ「パナソニック モバイルコミュニケーションズ」になる予定。代表者は現在未定で、資本金は57億円を予定する。パナソニックは長期計画を策定中で、端末事業の新会社について、事業規模や人員の増減などの詳細は明らかにされていない。ただし、市場では端末事業の維持・拡大を目指すとしている。

 

(太田 亮三)

2012/10/31 16:48