ドコモ、開発者向けにスマホアプリの通信効率化ガイドライン


 NTTドコモは、同社Webサイトで「Android アプリ作成ガイドライン~効率的な通信制御に向けて~」と題するPDFファイルを公開した。Android向けアプリの開発者向けの参考資料という位置付けで、スマートフォンの特性を説明しつつ、サンプルコードまで紹介されている。

 スマートフォンの急増を受け、携帯電話各社で通信量の増加が指摘されている。そのなかでNTTドコモでは、たびたび通信障害が発生しており、特に今年1月には、同社の見積もりの甘さにより、同時期に導入した新設備の能力が足りず、制御信号と呼ばれる信号を処理しきれなかったことが、通信障害を引き起こしていた。

 今回、ドコモが開示したガイドラインは、コンテンツプロバイダへの参考資料として提供されるもの。遵守しない場合でも、ドコモ側がそうしたアプリの通信を制御するといったことはなく、今後の開発に役立てば、といった考えで提供されることになった。

 ガイドラインの冒頭では、アプリの応答性とバッテリー消費量のバランスの取り方について、通信制御という面で解説すると案内。携帯電話のネットワークでは、一定時間、通信しなければ、それまで掴んでいた電波を解放する仕組みになっていることなどが紹介され、アプリの通信回数やリトライ処理を適切に設定する方法、端末1台あたりの通信回数を減らす手法などが紹介されている。




(関口 聖)

2012/10/18 19:13