Wi-Fi Alliance、無線動画送信の「Miracast」発表


 Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi Directの技術を使い、HDMIクラスの動画送信を無線で実現する技術「Miracast」を発表した。

 「Miracast」は、ルーターなどで構築されたWi-Fiネットワークを利用することなく、対応機器同士で直接接続し動画を送信できる無線の技術。接続の仕組みはMiracast対応機器に内蔵される。保護されたコンテンツの送信にも対応しており、HDMIやDisplayPortのような保護メカニズムを無線でも実現したとする。Miracast認定機器同士では、WPA2が自動的に有効化され接続される。

 ユーザーは、例えばスマートフォンから大画面テレビに写真や動画を出力したり、プロジェクターにパソコンの画面を表示させたり、テレビで受信している放送をタブレットで視聴したりといったことが、無線で行えるようになる。

 「Miracast」の認定を受けた無線チップなどが発表されているほか、支持するメーカーとして、ソニーモバイルコミュニケーションズ、ブロードコム、インテル、LG、Marvell、MediaTek、NVIDIA、Realtek、サムスン、テキサス・インスツルメンツの名前が挙がっている。

 

(太田 亮三)

2012/9/20 13:11