“初めてのスマホ”に向けた「ARROWS Me F-11D」


 「ARROWS Me F-11D」は、40代ユーザーをメインターゲットに、iモードから初めてスマートフォンへ乗り換えるユーザーを意識した富士通製スマートフォン。ソフトウェアプラットフォームはAndroid 4.0。8月発売予定で、各種割引を適用した場合の実質販売価格は5000円前後となる見込み。

 「ARROWS Me F-11D」は、iモードから初めてスマートフォンへ乗り換えるユーザーを対象に開発された機種。このほど発表された「らくらくスマートフォン」の想定ユーザーが60代前後であるのに対し、ARROWS Meは主に40代の使用を見込んでいる。

 また、らくらくスマートフォンは機能の絞り込みを積極的に行い、メニュー表示などでも独自路線をとっているが、ARROWS MeはAndroidの標準的な機能がほぼそのまま利用可能。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信機能も備えている。なお、本体販売価格も他のハイエンド端末と比べて抑えられている。

 iモード端末のアドレス帳、メール、ブックマーク、スケジュールなどをmicroSDカード経由でARROWS Meへ移行できるアプリ「かんたんお引っ越し」を搭載する。同アプリは、他の富士通製端末でも利用できる。これまでもアドレス帳はiモード端末からスマートフォンへ移し替えることはできたが、ブックマークやメールなどをあわせて手軽に移行できる仕組みは今回が初めてという。

 広辞苑やリーダーズ英和辞典などを収録した「富士通モバイル統合辞書+」、手書き入力対応の「NX!Input」などが利用できるほか、通話時に役立つ「スーパーはっきりボイス3」「スーパーダブルマイク」「気配り着信」が用意される。

 ディスプレイは約3.7インチ、ワイドVGA表示(480×800ドット)のTFT液晶。防水(IPX5/8)機能も備えている。CPUは「MSM8255」で1GHz駆動のシングルコア。ROM(ストレージ)は2GB、RAMは1GB。HSDPA(14Mbps)、HSUPA(5.7Mbps)による通信もサポートする。miniUIMカード(マイクロSIM)に対応する。

 このほか、500万画素CMOSカメラ、GPS、Bluetooth 3.0、DLNA(DTCP-IP非対応)、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、Wi-Fi/Wi-Fiテザリング、エリアメール、スマートフォンあんしん遠隔サポートを利用できる。NOTTVやXi、おくだけ充電、インカメラ、防塵などには未対応となっている。

 大きさは約120×60×10.9mmで、重さは約125g。ボディカラーはPrecious White、Precious Blackの2色。バッテリー容量は1520mAhで脱着できる。連続待受時間、連続通話時間については未定。なお、充電台として、富士通製端末向けの「F34」が同梱される




(関口 聖/森田 秀一)

2012/5/16 11:55