10.1インチでクアッドコアCPU搭載「REGZA Tablet AT500」


「REGZA Tablet AT500」

 「REGZA Tablet AT500/26F」は、10.1インチのディスプレイにクアッドコアCPUを搭載した東芝製のタブレット。7月に発売される。

 「REGZA Tablet AT500/26F」は、10.1インチのディスプレイにNVIDIAのクアッドコアCPU「Tegra 3」を搭載、データ通信機能をWi-FiのみとしたAndroid 4.0タブレット。auが販売するが、3G通信機能を搭載しない端末となっている。

 ハードウェア的には、東芝が5月26日より販売するタブレット端末、「AT500」とほぼ同等だが、東芝が販売するAT500は、ストレージが32GB(AT500/36F)と64GB(AT500/46F)の2モデルになっているのに対し、auが販売するAT500/26Fは、16GBモデルとなっている。

 ソフトウェア面でも東芝が販売するAT500と似ており、ホームアプリなどはメーカーやキャリアのカスタマイズが少ない仕様となっているが、auのAT500/26Fでは「auスマートパス」などに対応するために、OS自体に専用のカスタマイズが施されている。auスマートパスは、契約が切れたとき、auスマートパスのアプリをロックして削除するなどの機能が必要なため、こうしたOSのカスタマイズが必要となっている。auスマートパス以外にも、「ビデオパス」や「LISMO unlimited」、「au market」などに対応し、au Wi-Fiスポットにも専用ウィジェットで接続できる。

 auスマートパスは、現状では1つのIDで5台までがサインインできる仕様となっているため、すでにAndroidスマートフォンを所持し、auスマートパスを利用しているユーザーは、そちらで利用しているau IDをAT500/26Fで利用することもできる。一方で、AT500/26FをモバイルルーターDATA08と組み合わせて購入するようなユーザー向けに、データ専用回線契約でもauスマートパスを契約できるようになるという。auスマートパスは、現状ではスマートフォン向けのアプリしか配信されていないが、6月下旬よりタブレット向けのアプリが追加される。

 また、auのモトローラ製タブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」についても、バージョンアップでauスマートパスに対応する。時期は未定ながら、担当者は「夏まではかからない」と話していた。このほかゲームなど、スマートフォンとタブレットで同じアプリが用意されている場合、スマートフォンでプレイしたゲームデータを一旦コンテンツプロバイダーのサーバーに保存して、続きをタブレット用アプリでプレイするといった利用が可能となっている。

 ディスプレイは10.1インチ、1280×800ドットのIPS液晶で、映像補正技術「Resolution+」を搭載している。ソフトウェアプラットフォームはAndroid 4.0。前面にホームボタンなどは搭載せず、ホームやバックなどの操作は画面下部のソフトウェアキーで行う。

 充電にも使うマルチコネクタは独自形状で、充電などには専用ケーブルを利用する。SDカードはフルサイズのもので、最大64GBまでのSDXC規格に対応。ホスト側のUSBコネクタ(micro-AB形状)やヘッドセット端子(3.5mm)、micro HDMI端子も搭載している。

 カメラは500万画素で、インカメラは200万画素。CPUは「Tegra T30SL」で、最大1.3GHz駆動のクアッドコア。メインメモリは1GBでストレージ容量は16GB。Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)、Bluetooth 3.0に対応。3G通信機能は搭載しないが、GPSや電子コンパスを搭載している。おサイフケータイ、赤外線通信、防水などは非対応。

 内蔵バッテリーの容量は26Wh(約7000mAh相当)。利用環境によるが、約10時間の連続動画再生が可能だという。大きさは約178.9×260.6×9.0mmで、重さは約590g。


 

 




(白根 雅彦/津田 啓夢/太田 亮三)

2012/5/15 10:20