NTTドコモがEye-Fiに出資、フォトパネルで連携
NTTドコモと米Eye-Fiは29日、無線LAN内蔵SDメモリーカード「Eye-Fiカード」および写真の自動オンライン保存サービスなどの分野で業務提携したことを発表した。今後、ドコモのクラウドサービスとEye-Fi社製サービスの融合を進めていく。また、ドコモが米Eye-Fi社に対して1400万ドル(約10.7億円)の出資を行ったことも同時発表された。
ドコモとEye-Fiの提携イメージ図 |
Eye-Fiカードはデジタルカメラ向けのSDメモリーカードながら、無線LAN機能を内蔵。加えて、撮影した写真をワイヤレスかつ自動でクラウドへアップロードする機能「Eye-Fi View」を別途提供している。今後は、Eye-Fi Viewへアップロードされた写真を、ドコモの「お便りフォトパネル」へ自動転送する機能が追加される。実施時期は3月ごろとなる予定。
また、4月頃をめどに、スマートフォン用アプリから初期セットアップできる新バージョンのEye-Fiカードが、世界に先駆けて日本で先行販売されることが発表された。従来はパソコンでセットアップを行う必要があったが、今回の取り組みによりより幅広い層でのEye-Fiカードの利用が期待できるという。この製品をドコモの流通チャネルで販売することについても合意済み。
将来的には、Eye-Fi Viewをドコモでどう取り扱うか、ドコモのパーソナル向けクラウドサービスとどのように連携させるか、検討していく。なお、Eye-Fiカードは「デジタルカメラのネット対応」において特に強みを持つことから、すでに十分なネット対応を果たしているスマートフォンへEye-Fiの技術を組み込むといったことは、検討していないという。
ドコモでは提携の趣旨について、パーソナル向けのクラウドサービスの中でも、写真や動画の分野は特に急激に成長していると指摘。その上で、すでに独自の写真用ストレージサービスを展開しているEye-Fi社と、モバイル分野で強みを持つドコモとの提携効果は大きいと説明している。
なお、Eye-Fi社ではこのほど約2000万ドルの出資募集を行っていたが、NTTドコモはこのうち1400万ドルの出資に応じている。
2012/2/29 17:04