スマホの顧客満足度、全体では携帯電話と同水準に


 J.D. パワー アジア・パシフィックは、「2012年日本携帯電話端末顧客満足度調査」の結果を発表した。

 今回の調査は、1年以内に端末を新たに入手した全国の16~64歳が対象となり、スマートフォン3000人、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)3000人、合計6000人が回答した。調査時期は2011年12月上旬。

 調査では、「性能」「操作性」「スタイル・外観」「機能」の4つの項目について満足度を調査した。各項目の満足を合計した全体をみると、スマートフォンとフィーチャーフォンはほぼ同水準となった。項目別でみると、スマートフォンは「スタイル・外観」「機能」でフィーチャーフォンの満足度を上回る一方、ボタンやタッチパネルの押しやすさで「操作性」が、バッテリー性能の評価が低かったことなどが原因で「性能」が、それぞれフィーチャーフォンに及ばない結果となった。

 スマートフォンのユーザーのうち、利用する機能が5個未満のユーザーの割合は30%、5~10個が38%、10個以上が32%となり、スマートフォンユーザーが必ずしも多くの機能を利用しているわけではないことが明らかになった。アプリストアの利用率も、利用機能が5個未満のユーザーは利用率が3%にとどまる一方で、利用機能が10個以上のユーザーは利用率が86%と2極化しており、スマートフォンにおいては機能の活用度合いが満足度の差に現れている。

 メーカー別では、スマートフォンの顧客満足度1位はAppleで、「性能」「操作性」「スタイル・外観」「機能」のすべての項目でトップの評価を獲得している。2位はソニー・エリクソン、3位はサムスン、4位はシャープ、5位はNEC、6位は富士通(富士通東芝を含む)。フィーチャーフォンでは、1位がカシオ、2位はソニー・エリクソン、3位は富士通(富士通東芝を含む)、4位はNEC、5位はシャープ、6位はパナソニック、7位は京セラという結果になっている。

 

(太田 亮三)

2012/2/22 15:40