NECモバイリング、スマートフォン時代のショップ運営を


山崎耕司氏

 携帯電話の販売や保守を手掛けるNECモバイリングの新社長に、NECカシオモバイルコミュニケーションズの元社長、山崎耕司氏が就任した。同氏は7月1日、都内で記者向けに同社の携帯電話販売事業戦略について説明した。

 同氏は、スマートフォンへのシフトが加速している昨今の状況下においては、販売事業についてもスマートフォンを意識した取り組みが必要だと説明する。直近の数字としては、同社が販売する携帯電話のうち、スマートフォンが占める割合が4割程度まで高まってきているという。その中で、同社は霞が関にスマートフォンを軸にした携帯電話ショップ「AND market」を6月にオープンした。

 「スマートフォンは難しい、というユーザーが多い。当社としては、それを新たなビジネスチャンスだと捉えている」と語る。NECグループの一社として保有するエンジニアリング知識をベースに、エンドユーザーをサポートしていくのも同社の役割だ。Wi-Fiとフェムトセルのどちらがユーザーの利用環境にマッチするのか、といったような、同社のエリア調査事業のノウハウを生かしたサービスや、店頭でスマートフォンの使い方をレクチャーしたり、アプリを紹介したりするサービスを提供していく。

 また、スマートフォンについては、ケースや外部バッテリーをはじめ、周辺アクセサリーが豊富に用意されている。同社では、こうした商材についても積極的に取り扱っていく方針。




(湯野 康隆)

2011/7/1 13:42