マット×グロスデザインの防水コンパクトモデル「SH-11C」


SH-11C(White)

 「SH-11C」は、マットとグロスのニュアンスの異なる2トーンデザインを採用したシャープ製の折りたたみ型FOMA端末。STYLEシリーズの中でも低価格のモデルになるという。発売時期は5月~6月の予定。

 IPX5/7相当の防水、IP5X相当の防塵性能を実現したラウンドフォルムの端末。810万画素カメラ、GPS、おサイフケータイなど、低価格モデルだが充実した仕様のコストパフォーマンスの良いモデルとなる。

 通常、2トーンデザインの携帯電話は、赤と青のように全く異なる調子のカラーを組み合わせるケースが多いが、SH-11Cでは同系統の色を採用。より統一感の高いカラーリングを狙った。また、サブディスプレイ(0.9インチ、128×36ドット、有機EL1色)側方に配色されたアクセントカラーと、ボタン表示色を同一にするといった配慮も行っている。

 メインディスプレイは約3.2インチ、フルワイドVGA(480×540ドット)、1677万色表示のNEWモバイルASV液晶。この面には「まるごと音声パネル」を採用しており、ディスプレイ面のどの部分に耳をあてても通話音声が聞こえる仕組み。メインディスプレイ上方には受話口らしき部分があるが、耳を当てる上での一応の目安であり、実際には穴が開いていない。

 この機構は、ソフトバンクのシャープ製端末「843SH」でも採用されていたが、ドコモの2011年夏モデル24機種の中ではSH-11Cだけが唯一導入している。なお、パネル面全体から音声が出る仕組みであり、骨伝導方式とは異なる。

BlackPink

 カメラ撮影機能も充実させており、被写体を追尾する「チェイスフォーカス」やシーン自動認識機能、フラッシュ機能などを搭載する。「高速撮影モード」では、撮影画像サイズを「待受」、オートフォーカスモードを「自動」に固定することで、シャッター押下から次の画像撮影開始までの時間を短縮化する機能。通常撮影モードから同モードへは、サブメニューを呼び出すことなく数字の「3」キーを押すだけで切り替わる。

 また「トイカメラ」では、RGB色調パラメータをスライドバーで調整して、セピア調やモノクロ調といったカラーリングよりもさらに極端な撮影ができるというもの。ファインダー内の一部分だけを切り抜いたようなトンネル効果なども撮影時に付与できる。このほか、魚眼レンズ風エフェクトなども用意されている。

 このほかの主要機能はGPS、おサイフケータイ、ワンセグなど。緊急地震速報などを受信するための「エリアメール」もサポートしている。2011年夏モデルにあわせて発表された50MBのiモーションやコンテンツパッケージにも対応する。一方でBluetoothやGSMなどには未対応。

 デコメール作成機能についても従来機種からの改善が行われた。これまではデコメール内の文字フォントを変える場合、メール内の全文章を一括して変更する必要があったが、SH-11Cでは範囲指定した一部の文章のフォントだけを変えられるようになった。また、絵文字入力時、カーソルで選択中の絵文字が拡大表示される。

 STYLEシリーズではデコメ絵文字2000種類以上、ゲームアプリや実用系アプリなどがプリセットされる。また、コンテンツプロバイダーを協力して「スグデコ!絵文字検索」サービスを提供する。端末内の専用フォームで検索キーワード最大3種類、気分などを入力すると、自動でメールが送信され、検索結果に合致した絵文字が自動返信メールに添付される仕組み(最大9種類まで)。iモードサイトを開いてわざわざ検索することなく、プリセット外の絵文字を入手できるのが特徴。月30回まで無料で利用できる。

 本体サイズは約110×50×15mmで、重さは約120g。連続待受時間は約540時間、連続通話時間は約210分。ボディカラーはWhite、Black、Pinkの3種類。


 



(津田 啓夢/森田 秀一)

2011/5/16 12:20