キャリア公式Android市場でアプリ公開「スミスアプリマーケット」


 スミスアンドモバイルは、同社がAndroidアプリのコンテンツアグリゲーターとなって、携帯電話事業者が運営するAndroidアプリ配信マーケットへのアプリ登録、および配信代行するサービス「スミスアプリマーケット」を開始する。1月28日18時より、アプリ開発者の先行登録受付が開始される。

 「スミスアプリマーケット」は、スミスアンドモバイルがアプリ開発者の窓口となることで、携帯電話事業者が運営するAndroidアプリマーケットへのアプリ登録および配信を一括して行えるサービス。アプリ開発者は、開発したアプリを「スミスアプリマーケット」から配信することで、携帯電話事業者と登録手続きすることなく、ドコモやauのアプリ配信マーケットのみならず、韓国のSKTやKTのキャリア公式アプリ配信マーケットへもAndroidアプリが提供できる。

 国内では、NTTドコモが「ドコモマーケット」、auが「au one Market」といったアプリ配信マーケットを展開しているが、アプリ登録に際して、本人確認書類が必要になるなど所定の手続きを踏む必要がある。また、海外携帯電話事業者の公式アプリ配信マーケットについては、現地に居住していなければ登録できないといった制約もあるという。

 「スミスアプリマーケット」では、配信マーケットを指定して公開可能で、無料/有料アプリも開発者が選択できる。また、「スミスアプリマーケット」で公開したアプリをほかのアプリ配信マーケットで登録・公開することも可能で、特に制限は設けないとしている。ソフトバンクモバイルが公式アプリ配信マーケットを提供する場合も対応していく方針という。

 「スミスアプリマーケット」はまず、「ドコモマーケット」へのサービス提供を開始し、早ければ2月にも「au one Market」に対応する予定。担当者は、「個人のAndroidクリエーターを支援し、安全性の高いキャリア配信を面倒な登録手続きなしで利用できる。クリエーターがアプリ開発に集中できる」などと話しており、個人のアプリ開発者でも簡単な手続きで複数のキャリア公式アプリマーケットに展開できる点をアピールしている。同社では、無料アプリへの広告掲載や有料アプリからの収入を分配することで収益をあげていく考え。


 

(津田 啓夢)

2011/1/28 14:30