KDDIが音楽ストリーミング企業を子会社に、LISMOで提供へ


 KDDIは、台湾を拠点に音楽配信事業を展開するKKBOXの株式を取得すると発表した。KKBOXの株式を100%保有するSkysoftと12月15日付けで契約を締結しており、24日付けでKKBOXの株式76%を取得する。

 KKBOXは、台湾や香港で音楽コンテンツ配信サービスを展開する企業。KDDIでは「(KKBOXは)クラウド型音楽サービスを提供」としており、ストリーミング方式により、1契約でパソコンやスマートフォンなど複数のデバイスで楽曲を楽しめるサービスを展開する。台湾ではレーベル各社と信頼関係があり、既に700万人のユーザーを獲得。香港でもユーザーを拡大中としている。

 今回の株式取得により、中長期的には、KKBOXの基盤を通じて中華圏においてKDDIのコンテンツビジネスの拡大をはかる。短期的には、2011年春を目処に、LISMOの一機能としてサービス提供を検討しているとのこと。ただし、台湾で展開されているサービスがそのまま日本でも提供されるかどうか、料金体系を含め、詳細は検討中とのことだが、auユーザーだけではなく、他の携帯電話会社のユーザーも利用できるサービスとして検討していくという。

 

(関口 聖)

2010/12/15 11:27