東京都の青少年条例案にMCFが反対表明、慎重な審議求める


 携帯電話向けコンテンツ事業者の業界団体であるモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、第4回定例東京都議会に提出される予定の「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例(案)」に対する意見を表明した。

 今回の条例案は、東京都が議会に対して提出する予定のもの。都では今春、第1回定例議会に同様の条例案を提出したものの、継続審議となり、6月の第2回定例会で否決されている。

 MCFでは、あらためて提出された条例改正案について、表現の多様性を確保するための慎重な審議が行われていないこと、青少年保護については現行制度で十分対応できることを挙げ、改正に反対し、慎重な審議を求めるとしている。特に図書の表現やインターネット利用に関する部分については、「他者の立場を認めない不寛容で尊大な考え方によって進められているのではないか」として、不信感を抱かざるを得ないと厳しく批判している。

 



(関口 聖)

2010/12/13 16:17