福田沙紀やおちまさと登場、シャープが3D撮影コンテスト


シャープの大畠氏と福田沙紀ちゃん
中央がおち氏、右が守屋氏

 シャープは、12月3日より開始した3Dの映像コンテスト「シャープ スマートフォン3Dコンテスト」について説明会を開催した。審査委員を務めるおちまさと氏や守屋健太郎氏がコンテストについて語ったほか、シャープの「LYNX 3D SH-03C」のテレビCMに出演する福田沙紀が登場した。

 この冬、シャープはNTTドコモ向けの「LYNX 3D SH-03C」、ソフトバンクモバイル向けの「GALAPAGOS 003SH」という2つのAndroidスマートフォンで、3D液晶を搭載した。端末では裸眼で手軽に3Dが楽しめ、さらに搭載するカメラで3D撮影が可能となっている。

 「シャープ スマートフォン3Dコンテスト」は、3D撮影された静止画や動画を一般から広く募集し、優秀作品にBlu-rayディスク内蔵の液晶テレビ「46V型AQUOSクアトロン3D」、3D対応Blu-rayディスクレコーダーなどプレゼントするという映像コンテスト。開催期間は2010年12月3日~2011年2月28日。

 3D静止画部門は、「LYNX 3D SH-03C」や「GALAPAGOS 003SH」、または富士フイルム製の3Dでデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W3」「FinePix REAL 3D W1」で撮影した作品。3D動画部門は、「FinePix REAL 3D W3」「FinePix REAL 3D W1」で撮影した作品が応募できる。

 3カ月間のコンテスト期間中、毎月24作品が選出される。審査員は慶應大学の稲蔭正彦氏、おちまさと氏、守屋健太郎氏が担当する。


LYNX 3D SH-03CGALAPAGOS 003SHLYNX 3Dの購入者2040人に背面カバープレゼント
コンテストの賞品

福田沙紀「たくさんの人に楽しんで欲しい」

撮影結果に感動する3人

 シャープの執行役員 情報通信事業統轄 兼通信システム事業本部長の大畠昌巳氏は、主催者挨拶の中で、「LYNX 3D SH-03C」と「GALAPAGOS 003SH」を紹介し、「今年はまさに3D元年、裸眼で楽しめる3Dで一気に3Dが身の回りに増える。今回のコンテストで新しい3Dの世界を広げたい」などと語った。

 シャープでは、コンテスト開催中、主要都市では3D動画の撮影体験が行える「シャープ 3D STUDIO」や、「LYNX 3D SH-03C」「GALAPAGOS 003SH」のタッチ&トライイベントを展開する。シャープのAndroid端末向けメーカーサイト「GALAPAGOS SQUARE」でも3Dコンテンツが順次提供される予定だ。

 プロデューサーとして各方面で活躍するおちまさと氏は、「3Dは単純にワクワクする。さっき楽屋で3Dを見たが正直ナメていた。さらにワクワク感が増した」「大好きな人を3Dで見たい。Twitterやブログ、Ustreamなどとの連携にも期待したい」などと語った。

 映画監督の守屋健太郎氏は、「裸眼でこんなに見えるなんて驚いた。映像の歴史は100年ほどで、モノクロからカラーへ、そして今回の3Dが三度目の進化だと思う。ここからどういう表現が出てくるか楽しみ」「持ち運べるので、みんなに見せられる。映画館はスクリーンとの1対1で向かい合うが、(3Dスマートフォンは)新たなコミュニケーションの形になるのではないか」とした。

 福田沙紀は、新曲「Snow Rain」が「LYNX 3D SH-03C」のCMソングに起用されている。今回、新曲のプロモーションビデオは一般視聴用の2D版のほか、3D版も用意されているという。

 最後に福田、守屋、おちの3人は、「たくさんの人に応募して楽しんで欲しい」(福田沙紀)、「3Dだとその人の魅力がよくわかる。好きな人を撮って欲しい」(守屋健太郎)、「3D撮影は普通のカメラ以上にテンションが上がる。テンションそのままに応募して欲しい」(おちまさと)などと応募を呼びかけた。

3Dに注力するシャープ

 このほか、説明会後に行われた取材において、シャープの大畠氏は、3Dコンテンツを拡充し、3D市場を盛り上げていくと語った。

 大畠氏は、シャープがPDC端末時代に3D液晶モデルを投入していることに言及し、端末の販売数としては好調だったものの、3D表示自体は時期尚早との見方を示した。こうした中で2010年は3D映画が封切られ、カメラ業界でも3Dファイルフォーマットがかたまるなど、市場環境が変化しつつある。同氏は「コンテンツ屋さんもノリがいい。あっという間にいろいろなところで3Dコンテンツが氾濫するのではないか」と語った。

 また、シャープが展開するコンテンツ配信ストア「TSUTAYA GALAPAGOS」では、電子書籍を皮切りに、来春にはスマートフォン向けアプリも配信される。テレビなどのAV機器やパソコン向けディスプレイでも3D対応機器を投入しており、今後さまざまな接点での3Dコンテンツの普及拡大にも期待される。

 3Dスマートフォンのターゲットは20~30代、シャープでは、3Dを付加価値のある機能としてアピールしていきたい考え。大畠氏は、端末の基本性能を充実させた上で、キャッチーなメッセージを届けていきたいと話していた。

タッチ&トライコーナーには、ゴージャスなモデル陣を配して3D撮影のデモが行われた1つのカメラで位置を微妙にずらして撮影する
画面のカーソルに従って右にカメラを移動カメラでは表現できないが、肉眼では3D表示になっている

 



(津田 啓夢)

2010/12/7 16:33