沈胴式レンズ採用、“カメラにケータイが付いた”「L-03C」


Black
Champagne

 「L-03C」(LG製)は、コンパクトデジタルカメラそっくりの外見となるPROシリーズのFOMA端末。iモード対応で、通話やメールなど携帯電話としての機能をサポートするが、沈胴式レンズやタッチパネルディスプレイ、大型シャッターボタンなど、デジタルカメラとしての要素を多分に備えたモデルとなる。2011年1月発売予定。

 沈胴式レンズは、光学3倍(35~105mm)ズーム対応で、5群6枚という構成。PENTAX製レンズを採用し、F値は1:3.6~5.5。シャッタースピードは1秒~1/1500秒に対応し、起動時間は約1.5秒。IS0感度は最高3200相当。秒間5コマの高速連写も利用できる。

 デジタルカメラとしての内蔵モジュール部の開発には、三洋電機が携わっているという。1210万画素CCDセンサーは、デジタルカメラと同じサイズの1/2.3型を採用。また、携帯電話用カメラの撮影補助ライトとして一般的なLEDではなく、キセノンフラッシュを内蔵している。ハイビジョン動画の撮影も可能。

 ホールド性の高い本革調のカメラグリップを備えるなど、外観的にもデジタルカメラをイメージさせる構造。ズーム操作も、シャッター部のホイールで行える。電池カバー内部にはmicroSDカードスロット(最大サポート容量16GB)が配置されている。バッテリーは1200mAhの高容量タイプ。なお、三脚用の穴は搭載していない。

 基本的な操作は、約3.0インチ、ワイドVGA(480×800ドット)、1677万7216色表示のTFTディスプレイに直接タッチするか、画面下部のソフトウェアキー4個で行う。タッチパネルは静電容量式。主要なメニュー操作および文字入力時は本体を縦持ち、カメラ操作時は横持ちして行うスタイルとなっており、それぞれ別のメニューアイコンが割り当てられている。このため、iモードを横画面表示で閲覧するといった用途には対応しない。

 シャッターやズーム操作には専用ボタンが設けられているが、各種の設定はディスプレイにタッチして行う。フォーカス位置をタッチで指定することも可能。設定メニューからは測光モードやオートフォーカス領域の変更が行える。

 本体サイズは112×60×17.3(最厚部22)mm、重さは約165g。連続待受時間は約350時間、連続通話時間は約220分(いずれも3G利用時)。国際ローミング(3G+GSM)、Bluetoothに対応する。おサイフケータイやGPS、無線LAN、防水には非対応となる。ボディカラーは、Black、Champagneの2色。

 



(関口 聖/森田 秀一)

2010/11/8 13:47