ジンガ、ソフトバンク先行で「FarmVille」日本版提供へ


 ジンガジャパン(旧社名ウノウ)とソフトバンクモバイルは、2010年11月中に、農場を舞台にしたソーシャルゲーム「FarmVille(ファームビル)」の日本版を提供する。また、mixiユーザー向けに提供するサイト「Zyngaゲーム」で紹介するゲームでは、ソフトバンクモバイルユーザーだけの特典も提供する。

 今年7月、ソフトバンクでは、決算説明会の席上で、米Zyngaへの出資日本法人の設立を発表。その後8月には、米Zyngaがウノウを買収し、10月に社名を変更していた。この流れを受け、ソフトバンクモバイルユーザーには、先行的にジンガジャパンによるサービスが提供されたり、特典が用意されたりすることになった。

 「FarmVille」は、農場を舞台に、作物を育成したり、動物を飼育したりするシミュレーションゲーム。米国発のソーシャルネットワークサービス「Facebook」で大きな人気を得ているゲームコンテンツで、今年9月時点での月間アクティブユーザー数は6199万人にのぼる。時間が経過すると作物が実って収穫できたり、ソーシャルネットワーク上の友人と協力したりするプレイが可能となっており、いわゆる“ソーシャルゲーム”に分類される。農場などを意味する英単語「Farm」と、米国では“居住地”といった意味合いで用いられる「-ville」を組み合わせた名称だが、日本でのサービス名は未定。Facebookユーザー向けには「FarmVille」のiPhoneアプリも提供されているが、日本ではまずmixiにおいて、通常の携帯電話向けサービスとしてスタートを切る。来年にはスマートフォン向けアプリも、ソフトバンクモバイル先行で提供される予定という。

 FarmVilleの提供に先駆け、ジンガジャパンでは、mixi向けゲームを紹介するサイト「Zyngaゲーム」で、ソフトバンクモバイルユーザー向け限定特典を11月4日~18日13時まで提供する。期間中、ジンガが提供する街開発ゲーム「まちつく!」のアイテムと交換できるゲーム内通貨500枚分が提供され、今後もこうした特典が提供される予定とのこと。携帯電話の「Y!」ボタンを押してYahoo!ケータイトップページにアクセスすると、「まちつく!」あるいは「Zyngaゲーム」と表示され、「Zyngaゲーム」へのリンクが用意されており、そこからアクセスできる。

 



(関口 聖)

2010/11/4 19:30