携帯電話番号で送金できる「ドコモ ケータイ送金」


 NTTドコモは、銀行代理業の認可を得て、みずほ銀行と協力して新サービス「ドコモ ケータイ送金」を7月21日より提供する。

 「ドコモ ケータイ送金」は、口座開設や事前登録といった手続きを行わずとも、相手の携帯電話番号を指定するだけで送金などが行えるサービス。今回ドコモでは、みずほ銀行を所属銀行として、銀行代理業の許可を取得し、新サービスを提供する。なお、銀行代理業(銀行代理店)とは、銀行の一部業務を提供する企業のことで、かつては銀行の100%子会社のみ展開できるなどの規制が存在していたが、2006年4月の銀行法改正により、規制が緩和されている。

 今回のサービスでは、友人や知人の間でのお金の受け渡しを携帯電話を通じて行えるようになる。送り手は相手の電話番号を指定して送金すると、メッセージRで受け手に通知される。受け手側は、送られてきたお金を、みずほ銀行経由による口座振込で受け取るか、携帯電話の利用料に充当できる。送受どちらも利用時にはiモードのネットワーク暗証番号が必要になる。送金限度額は月間最大2万円まで。ただし与信など同社の基準により、送金限度額が1万円になることもある。

利用イメージ

 送金すると、送金額とサービス利用料(1回105円)が電話料金と合算して請求され、支払いが確認されれば送金限度額が復活し、翌月も上限2万円まで送金できる。受け手が銀行口座振り込みを指定した場合、みずほ銀行以外の口座で受け取る場合は口座指定手数料として1回65円請求される。たとえば5000円送金され、みずほ銀行以外の口座で受け取ると、受取金額は手数料を除き、4935円となる。なお、1カ月間に受け取れる金額は合計20万円まで。

 利用できるのは、送金側・受け手側どちらも個人のiモードを利用するFOMAユーザー。ただし、送金するユーザーの決済方法がDCMX以外のクレジットカードであれば利用できない。法人名義や未成年のユーザーは利用できない。



(関口 聖)

2009/7/2 16:16