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5.4インチで三辺狭額縁、IGZO液晶搭載の「AQUOS ZETA SH-04F」

360度の全天球撮影も

 シャープ製の「AQUOS ZETA SH-04F」は、Android 4.4搭載のスマートフォン。5.4インチでフルHDのIGZO液晶ディスプレイは、三辺狭額縁のEDGESTデザインを採用することで、前面の約81%がスクリーンで構成され、大画面かつ持ちやすさを兼ね備えている。5月23日に発売される予定。ドコモオンラインショップで提示されている一括価格は8万5320円(税込)。月々サポートを適用した店頭想定価格は、新規契約、MNP、機種変更のいずれでも4万円台半ばになる見込み。

 省電力なIGZO液晶とあわせて、バッテリー容量が3300mAhとスタミナも強化され、大画面でありながら電池長持ちを実現。また、本体底面からみると六角になるように側面が「ヘキサグリップシェイプ」になり、グリップ感が向上された。さらに画面を4インチクラスまで小さく表示し、左右どちらかの寄せて片手操作がしやすくなる「片手モード」を搭載。持ちやすさや操作性を追求したモデルに仕上がっている。

AQUOS ZETA SH-04F/オレンジ

夜景撮影や360度撮影も、進化したカメラで“撮る楽しみ”を

 カメラの画素数は約1300万画素。前モデル「SH-01F」の約1600万画素と比較して下がったものの、一眼レフカメラのように“撮る楽しみ”が感じられる機能がいくつか追加されている。そのうちのひとつが、画面上で構図を意識して撮影できる「フレーミングアドバイザー」だ。フレーミングアドバイザーは、景色・人物・食べ物といった被写体に合わせた最適な構図を自動検出し、アドバイスするというもの。人物撮影や食事などは自動的に認識して最適な構図を画面上でアドバイスするほか、手動でシーンを選択することもできる。

 また、リアルタイムHDRにより、逆光時にも明るく補正して撮影することができる。F値1.9の明るいレンズで夜景も人物も明るく撮れる「Night Catch II」は、フラッシュ撮影に対応しより性能が強化された。カメラレンズカバーは、汚れや傷がつきにくく、くもりのない写真が残せるよう施されている。

 上下左右360度を見渡した風景を楽しめる全天球撮影機能も搭載する。ほかにも、カメラをかざすだけで英文を日本語にリアルタイムに翻訳できる「翻訳ファインダー」や、ファインダーに映っている文字をなぞってキーワード検索を行える「検索ファインダー」も搭載している。

着信時のプライバシーを保護する「グリップマジック」の新機能

 本体を手にとると、側面に埋め込まれたセンサーが反応し次の動作がしやすくなる「グリップマジック」に、新機能がいくつか追加された。これまでのグリップマジックは、ボタンを押さなくても手に持つだけで画面スリープが解除されてロック画面が表示されたり、寝転んだ姿勢でのムダな画面回転を抑えるといった機能を備えていた。

 今回は、音楽を再生した状態で机の上などに置けば、自動的に音量が上がったり、置いた状態で着信があった際、発信者の名前と写真は表示されず番号のみが表示され、端末を手に取るとはじめて名前と写真が表示されたりする、プライバシー保護に役立つ機能が追加されている。それぞれの機能は設定をオンにすることで適用される。

 センサー部分は改良が施され、ケースを付けた状態でも利用可能。グリップマジックが動作することを謳うサードパーティ製ケースも登場する見込みになっている。

 5.4インチの大画面化に伴い“片手で操作しづらい”といった声に応える「ワンハンドアシスト」も新たに追加された。ワンハンドアシストは、画面そのものを小さく表示した上で、左右のどちらかに寄せて表示することで、片手で操作がしやすくなる機能。シャープの「SH-07E」など4インチクラスの画面をイメージしているという。利き手に合わせて、画面の右寄せか左寄せが選択できる。

 ホーム画面は、ドコモ標準のホーム画面のほかに、シャープ独自の「Feel UX ホーム」を搭載、左右2画面の構成が基本となり、左側の「デスクトップ」がショートカットやウィジェットを配置できる画面、右側の「アプリ」がインストールされているアプリを一覧で表示する画面になっている。

IGZO液晶も進化、ドコモが計測する実使用時間は4日間以上

 同製品の特長でもある、5.4インチ、1920×1080ドットのIGZO液晶は、これまでのIGZO液晶から進化したものが用いられている。バックライトにPure LEDを搭載、さらにカラーフィルターを搭載することで、色彩と省エネの双方が進化した。省電力効果を高めながら、赤色が鮮やかに表示されるなど、表現力がアップしている。食べ物はより美味しそうに、人肌はより美しく表現される。なお、これらの機能は、4K動画にも対応する。

 バッテリーはドコモの2014年夏モデルのラインナップでは最大となる3300mAh。ドコモが測定・発表している実使用時間は4日間を超える約101.7時間を実現している。

主な仕様

 大きさは74×140×9.3mm、重さは154g。OSはAndroid 4.4、チップセットはMSM8974AB(2.3GHz駆動、クアッドコア)、メモリ(RAM)は2GB、ストレージ(ROM)は32GB。LTE対応、VoLTEは発売後サービスの開始に合わせて対応する。バッテリー容量は3300mAh(取り外し不可)。

 おサイフケータイ(NFC/FeliCa)、赤外線通信、Bluetooth 4.0、Wi-Fi(a/b/g/n/ac)、防水(IPX5/7)、ワンセグ、フルセグ、NOTTV、急速充電2に対応。

ブラック
ホワイト
主な仕様
項目内容
大きさ、重さ約140×74×9.3mm、約154g
カラーOrange、Black、White
発売時期2014年5月23日(予定)
OSAndroid 4.4
ディスプレイ5.4インチ/IGZO/1920×1080
CPUクアルコム MSM8974AB/クアッドコア/2.3GHz
メモリ(RAM/ストレージ)2GB/32GB
カメラ約1310万画素 CMOS
インカメラ約210万画素 CMOS
microSDHC/SDXC○/○(最大128GB)
Wi-Fi(無線LAN)IEEE 802.11a/b/g/n/ac
通信方式LTE/3G/GSM
通信速度(下り最大/上り最大)Xi(下り最大150Mbps/上り最大50Mbps)
ワンセグ/フルセグ/NOTTV○/○/○
おサイフケータイ
NFC
防水/防塵○/―
DLNA/DTCP-IP/DTCP+○/○/―
テザリング
BluetoothV4.0
赤外線通信
待受時間(3G)約900時間
待受時間(LTE)約770時間
通話時間(LTE/3G)未定/約1380分
バッテリー容量3300mAh
VoLTE○(6月)
急速充電2
非常用節電機能
非常用節電モード
HDコンテンツサービス提供開始(dビデオ)
SDコンテンツ高速ダウンロード(dアニメストア)
シンプルメニュー
docomo シンプル UI
かんたんテザリング(WPS接続)
ANT+
プリンタ連携
お風呂でも使える防水対応

実機

「AQUOS ZETA SH-04F」

発表会での展示

「AQUOS ZETA SH-04F」

太田 亮三

川崎 絵美