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セルフィーもAI+ダブルレンズカメラ、「HUAWEI nova 3」10月5日発売

 ファーウェイ・ジャパンは、インカメラにもダブルレンズカメラとAIによる最適化機能を搭載したSIMロックフリーのAndroidスマートフォン「HUAWEI nova 3」を10月5日に発売する。価格は5万4800円(税抜)。

「HUAWEI nova 3」 アイリスパープル

メインカメラは1600万画素+2400万画素のダブルレンズカメラ

 「HUAWEI nova 3」は、「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 lite」の間に位置づけられるミドルクラスのスマートフォン。ディスプレイは6.3インチの液晶ディスプレイ。

 メインカメラは、1600万画素(カラー)と2400万画素(モノクロ)センサーで構成するダブルレンズカメラを搭載する。ソフトウェアでは新たに「パンダ」を含む22のAIシーン認識に対応した。

 背景をボカす「アパーチャ」モードや、人物撮影向けで印象的な照明効果を加えられる「ポートレート」モードなどを利用できる。

 写真の管理をAIがサポートする「AI Gallery」も用意されている。

 カメラ部分を「HUAWEI P20 Pro」「HUAWEI P20」などの上位モデルと比較すると、ライカ(Leica)ブランドではない点や、オートフォーカスの方式の種類が少ないこと、AIを利用する手ぶれ補正「AIS」に非対応といった違いがある。

インカメラにもAIダブルレンズカメラ

 インカメラを強化しているのも特徴。構成は2400万画素と200万画素(深度測定用)のダブルレンズカメラで、ダブルレンズカメラやAIを利用して背景をボカしたセルフィーの撮影が可能。また、青空、室内、植物、花、ステージ、雪、夜、ビーチの、8つのAIシーン認識に対応する。シーン認識では人物と背景を区別して、それぞれの描写が最適化される。

 インカメラには、HDRの効果をリアルタイムに確認しながらセルフィーの撮影ができる「HDR Pro」機能も用意される。HDR Pro機能はインカメラの動画撮影時でも利用できる。HDRは、背景の明るさが強い場面や、逆光の場面などが効果的に補正される。

 このほかインカメラでは、セルフィーにさまざまな効果を付加する「ARレンズ」機能も用意され、「3D Qmoji」では撮影者の顔の動物などのキャラクターに置き換えた上で、向きや表情の変化をリアルタイムに反映させることが可能になっている。

エンターテインメント機能

 「HUAWEI nova 3」は、エンターテインメント機能としてゲーム、音楽にも特徴的な機能を搭載する。

 ゲーム関連では、「Game Suite」機能が搭載され、「Game Suite」内から起動するアプリについては、AIがゲーム画面を認識してチップセットの稼働を優先的に割り当て、快適にプレイできるようにする。プレイ中は一部の通知を非表示する設定も可能。

 また「HUAWEI nova 3」には「GPU Turbo」機能が搭載されており、処理負荷の高いゲームアプリでもスムーズな表示を実現する。当初の対応タイトルは「モバイルレジェンド:Bang Bang」と「PUBG MOBILE」。

 音楽関連では、同じWi-Fiネットワーク上の最大7台の端末で音楽の再生タイミングをシンクロさせられる「HUAWEI Party Mode」が搭載される。「HUAWEI nova 3」以外の端末でもソフトウェア更新でこの機能が提供される予定。

HUAWEI Party Mode

本体外観

ブラック、アイリスパープル
アイリスパープル、ブラック、レッド(goo限定)
ブラック

主な仕様

 ディスプレイは6.3インチ、2340×1080ドット、19.5:9のTFT液晶ディスプレイ。インカメラなどが“ノッチ”(切り欠き)の中に収まり、ほぼ全面がディスプレイの「フルビューディスプレイ」を採用する。

 チップセットはNPU搭載のKirin 970で、2.36GHz×4と1.8GHz×4のオクタコア。メモリー(RAM)は4GB、ストレージは128GB。最大256GBまでのmicroSDXCカードを利用できる(SIMカードの第2スロットとの排他利用)。

 メインカメラ(アウトカメラ)は1600万画素(カラー)と2400万画素(モノクロ)のダブルレンズカメラ。オートフォーカスは像面位相差AFとコントラストAF。レンズの明るさはどちらもf1.8。カメラにライカ(Leica)ブランドは冠されていない。

 インカメラは2400万画素と200万画素(深度測定用)のダブルレンズカメラ。

 OSはAndroid 8.1、UIはEMUI 8.2。「HUAWEI nova 2」で搭載されていた、折り曲げた指の関節でノックして指定の動作を行うナックルジェスチャーに対応している。

 通信方式と対応バンドは、FDD-LTEがバンド1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28、TDD-LTEがバンド38/40/41。キャリアアグリゲーションをサポートする。W-CDMAはバンド1/2/4/5/6/8/19。GSMは850/900/1800/1900MHz。

 SIMカードスロットは2つ用意され、nanoSIMカードに対応する。DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)をサポート。VoLTEに対応し、DSDV(デュアルSIM・デュアルVoLTE)もサポートする。VoLTEはソフトバンク網で、ソフトウェア更新でau網のVoLTEに対応する予定。

 無線LANはIEEE802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)。Bluetooth 4.2に対応し、高音質コーデックではaptX、aptX HD、HWA(High-Res Wireless Audio)がサポートされる。

 加速度、電子コンパス、環境光、近接、ジャイロの各センサーを搭載。位置測位ではGPS、AGPS、Glonassを利用できる。指紋認証センサーを背面に搭載している。またインカメラによる顔認証に対応、インカメラ付近に赤外線センサーを装備しており、暗い環境でも顔認証を行いやすくしている。外部端子はUSB Type-C(USB 2.0)。3.5mmのイヤホン端子を下部に装備している。

 搭載されないのは、FeliCa、NFC。防水・防塵にも非対応となっている。

 バッテリー容量は3750mAh。9V 2Aの急速充電が可能。大きさは約73.7×157.0×7.3mm、重さは約166g。ボディカラーはアイリスパープル、ブラックの2色展開。

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