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IIJmioに「コミコミセット」期間限定で販売
月3GB+3分かけ放題+端末、1880円~
2017年8月22日 16:21
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、MVNOサービス「IIJmio」にて、端末と通信サービスをセットにしたプラン「IIJmioコミコミセット」を、8月24日~11月30日の期間限定で提供する。同社公式サイトで申し込みを受け付ける。
「IIJmioコミコミセット」は、端末代金(24回の割賦)と、音声対応で月間3GB SIM(ミニマムスタートプラン)、3分間のかけ放題のセットになったプラン。データ容量や通話定額の時間などが契約後に変更できる点や、コミコミセットそのものに契約期間が設定されない点が特徴。
料金
対応端末は4機種。「VAIO Phone A」か「Zenfone Live」を選ぶと、1年目は月額1880円、2年目は2880円で利用可能。「AQUOS SH-M04-A」や「arrows M04」は、1年目が2480円、2年目は3480円となる。3年目以降は端末代の支払いが無くなり、割引も終了するため、月額2200円となる。
機種名 | 1年目 | 2年目 | 3年目以降 | (端末代金) |
VAIO Phone A | 1880円~ | 2280円~ | 2200円~ | 725円×24回(総額1万7400円) |
Zenfone Live | 1880円~ | 2280円~ | 2200円~ | 750円×24回(総額1万8000円) |
AQUOS SH-M04-A | 2480円~ | 3480円~ | 2200円~ | 1280円×24回(総額3万720円) |
arrows M04 | 2480円~ | 3480円~ | 2200円~ | 1380円×24回(総額3万1740円) |
※初月は日割り計算。25カ月目の支払いのみ総額で最大100円程度割安になる |
プラン変更
差額を払えばプラン変更が可能。データ容量は当初3GBだが、毎月620円の追加で6GB、1660円の追加で10GBを選択できる。通話定額では3分までの通話が無料となるが、月額料金に230円を追加すれば10分まで無料となる。
契約解除料
「コミコミセット」自体には、契約期間が設定されていない。ただし、音声通話機能付きSIMの解除料は請求される。12カ月以内に解約した場合に、残りの契約期間に応じて、1万2000円(1カ月目)~1000円(12カ月目)となっている。
また、24カ月以内に解約する場合でも、端末代の割賦残債を支払う必要がある。
【お詫びと訂正 2017/08/22 18:12】
初出時、3年目以降に「割引が継続する」という記載がありましたが、これは誤りです。また、プラン変更時の差額に一部誤った記載がありました。お詫びして訂正いたします。
「MVNO市場のユーザー層が変化している」
“格安SIM”の初期から通信サービスを提供し、比較的、ITリテラシーが高いユーザーに好まれてきたというIIJmio。今回の「コミコミセット」は、こうした今までのユーザー層とは異なる、新しいユーザー層をターゲットにしたプランだという。
同社で販売支援を担当する今井健氏は、「MVNO市場は緩やかながら客層が変化するのではないか」と指摘する。
今井氏は「2年前のMVNO市場には、自分でサービスを調べて、購入するのが当たり前だった。IIJmioも、そうした端末にもサービスにも詳しいユーザーが中心となっている」と話す。一方で、「ここ半年でSIMカードとスマートフォンのセット購入の比率が約3~4倍くらいまで急激に高まっている」と紹介した。
この状況を「これまでの主体的に端末を選んでいたユーザー層にとどまらない、幅広いユーザー層がMVNO市場に流れてきているのではないか」と今井氏は分析する。こうしたエントリー層とも言えるユーザーは、端末や料金プランの選択肢が多いと選ぶことができないだけでなく、適正な価格かどうかも分からないという。
今回の「コミコミセット」は、端末・プランの組み合わせを減らし「これを選べば問題ない」という構成のみを残し、そうした人々に訴求する。
4点を選ぶだけでプラン選択が終了
販売ページも簡素化し、「端末」「ボディカラー」「端末補償オプションの有無」「新規契約かMNP転入か」の4点を選ぶだけで、契約手続きに進めるようにした。
一方で、差額を払ってより大きいデータ容量のプランを選べるなど、拡張性が高いプラン設計も特徴。今井氏によると「必ずしも初心者ばかりが選ぶとは限らないので、詳しい方にもメリットのある形にした」という。
発表に参加した記者からは、「1年目のみ1000円安くしたことで、2年目、3年目と料金が数回変わり、複雑になっているのではないか」という指摘があった。今井氏は、「入り口のハードルを低くしたいため、1年目の割引を増額している。IIJの負担で値引しているというイメージだ」と説明した。
期間限定の販売としているのは、このプランの位置づけを「テストマーケティング」としているため。「コミコミセットがユーザーにとってメリットがあるのか、実際にターゲット層にフィットするのかを、3カ月間の販売データから実証したい」(今井氏)という。販売目標は、500~1000回線程度で、アンケートによるユーザー評価も参考として、正式サービス化を検討する。