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5Gへの投資でネットワーク機器市場は再成長ステージへ

 IDC Japanは、国内の通信事業者向けのネットワーク機器市場に関するレポートを発表した。ルーターやイーサネットスイッチで占める同市場は現在、厳しい状況にあるが、2018年以降は再び成長するとの見通しが示されている。

 同レポートによれば、国内通信事業者向けネットワーク機器は、2015年の実績に比べて、2016年は6.2%減少して966億7200万円という規模だった。これは2008年以降続く最低水準をさらに更新したもの。そうした中でも、シスコシステムズは50%を超える市場シェアを得ている。またアラクサラネットワークはイーサネットスイッチ市場で2位となった。

 前年割れが続く一方で、IDCでは「再浮上の鍵を握るのは新たな通信サービスの開始」と指摘。そこで期待されるのが、2020年ごろに商用化が見込まれる5G(第5世代のモバイル通信ネットワーク)だ。固定通信の次世代化もあいまって、2018年以降、本格的な投資に入ると期待されており、2016年~2021年にはルーター市場が6.9%、イーサネットスイッチ市場が11.1%という年間平均成長率になるとされている。