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VRコンテンツの配信システム「みんなのVR」、ドコモが法人・自治体向けに提供

 NTTドコモは、クロスデバイスと共同で開発したVRコンテンツの配信システム「みんなのVR」を法人企業・自治体向けに6月30日より提供する。基本パッケージは1カ月利用で12万円~。3カ月利用では20万円~(いずれも税抜)。

 「みんなのVR」は、VR映像コンテンツをイベント会場や観光案内所などで配信するためのシステム。コンテンツはドコモのクラウドサーバーで管理。視聴にAndroidスマートフォンとVRヘッドセットを利用し、コンテンツ選択にはAndroidタブレットを利用する。1台の管理タブレットで選択したコンテンツを各スマートフォンに一斉配信できるため、イベント集客などで運営の負担を軽減しつつVRプロモーションを展開できる。

 基本パッケージにはクラウドサーバーとアプリの利用料が含まれる。VR映像の制作やセットアップ、端末購入・レンタルはオプションサービスとして提供される。動作確認済み端末はスマートフォンが「Galaxy S7 edge SC-02H」「Xperia XZ SO-01J」など5機種、タブレットは「arrows Tab F-04H」など2機種。企業や自治体が保有する端末やVRコンテンツを利用することもできる。

 「みんなのVR」を利用したサービスの第1弾として、青森県大鰐町の見所を紹介するイベントが実施される。会場・期間は、東京都の「青森県東京観光案内所」では6月30日~7月末まで、青森県の大鰐町地域交流センターでは6月30日~12月末となっている。このイベントはドコモと青森県大鰐町、青森公立大学の木暮祐一研究室が連携した取り組みで、弘南鉄道大鰐線や大鰐温泉スキー場などの大鰐町の観光名所を、360度カメラやドローンで撮影した映像が使用される。