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ソフトバンクから「Xperia XZs」、5.2インチに960fpsスーパースロー動画のMotion Eyeカメラ
2017年5月11日 10:15
ソフトバンクは、ソニーモバイル製のAndroidスマートフォン「Xperia XZs」を5月下旬以降に発売する。SoftBankブランドの2017年夏モデルのひとつとなる。
「Xperia XZs」は、2017年2月にスペイン・バルセロナで発表された、Xperiaシリーズ最新モデル。昨冬の「Xperia XZ」と同じ画面サイズ、チップセット、ストレージながら、メモリ容量がアップし、最新のカメラを搭載する。ロゴマークはグローバル版と同じで、背面中央に「XPERIA」と配され、ソフトバンクのロゴはない。
機種名 | Xperia XZ | Xperia XZs |
ディスプレイ | 5.2インチ/フルHD | 5.2インチ/フルHD |
カメラ | アウト:2300万画素 イン:1300万画素 レーザーAF、RGB IR | アウト:1900万画素 イン:1300万画素 レーザーAF、RGB IR、 Motion EYEカメラシステム、 スーパースローモーション960fps/先読み撮影 |
チップセット | MSM8996(2.2GHz×2+1.6GHz×2) | MSM8996(2.2GHz×2+1.6GHz×2) |
ストレージ/メモリ | 32GB/3GB | 32GB/4GB |
大きさ/重さ | 146×72×8.1mm/161g | 146×72×8.1mm/161g |
その他機能 | バッテリー:2900mAh STAMINAモード USB Type-C/Quick Charge 3.0 | バッテリー:2900mAh スマートSTAMINA通知 USB Type-C 2.0/Quick Charge 3.0 |
Motion EYEでスーパースローモーション
Xperia XZで採用されたレーザーオートフォーカス(レーザーAF)センサーと、RGBC-IRセンサーの搭載に加えて、今回は「Motion EYEシステム」と呼ばれる仕組みが搭載された。メインカメラの画素数は2300万画素→1900万画素と少なくなったが、1/2.3型センサーの画素サイズが約19%大型化し、より明るく撮影できるようになった。あわせて多重アナログデジタル処理で、Xperia XZと比べ、ADノイズ(センサーで受信したアナログデータをデジタルに変換する際、発生するノイズ)は50%少なくなった。
またCMOSイメージセンサーは、メモリーが重ねられた「メモリー積層型」を新たに採用。撮影データを一時的に貯めこむ役割を果たし、これまでの仕組みよりもデータの読み出しが5倍、高速化された。
メモリー積層型センサーを採用した結果、実現したのが960fpsで記録できる「スーパースローモーション撮影機能」だ。解像度はHDサイズ、ファイルはMP4形式となるスーパースローモーション撮影は、動画撮影中、専用ボタンをタップすると、わずか0.2秒というごく短い時間を、960fpsで記録。この部分が約6秒の映像に引き延ばされる。たとえば、クラッカーを鳴らすタイミングで、動画の撮影をスタートし、いざ紐を引っ張る瞬間に「スーパースローモーション」のボタンをタップすると、その一瞬のタイミングが引き延ばされ、通常スピードの場面とスーパースローモーションの場面が自動的に組み合わされた動画が生成される。
先読み撮影、高速に動く被写体もゆがみなく
メモリー積層型センサーのメリットを活かす撮影機能として「先読み撮影」も用意される。発表時には「Predictive Capture」とされた機能で、カメラを構え、被写体の動きを検知すると自動的に最大4枚の写真を撮影してくれる。
これはカメラをかまえ、被写体の動きを検知すると画像の一時的な保存(バッファリング)を自動的に行うことで実現している。シャッターが押されたタイミングをもとに、一時保存されたデータから、ベストショットになりそうな写真4枚を抽出してくれる。ユーザーはその中から好みの写真を選んで残す。
またスピーディにデータをやり取りできるメモリーがあることにより、電車やスイングするゴルフクラブなど、高速で動く被写体もゆがみなく撮影できるようになった。撮影時、動きの全てを一瞬で撮影すると言えども、信号の読み込みよりも高速で動く被写体の場合、時差でひずみが生じてしまう。ところがメモリー積層では従来よりも5倍速くスキャンが終わり、そのスピード以下であれば、高速な動きもゆがみなく切り取れる。
バッテリー関連の新機能
「Xperia XZ」でも搭載された「いたわり充電」は、Xperia XZsでさらに改良が加えられた。もともと、いたわり充電は、ユーザーの生活パターンを学習し、起床するであろう時間にちょうど充電が100%になるよう、夜中は無理に充電しない……という機能だった。
今回は、従来の機能に加えて、新たにアラーム時刻も配慮するようになった。たとえば普段よりも1時間早い起床時間になるようアラームが設定されていれば、学習を無視して、アラームの時刻に充電が100%になるよう調節する。ただし、充電開始~アラーム時刻まで最低4時間以上空いていること、学習による予測時刻よりも前にアラーム時刻が設定されていること、といった条件を満たす必要がある。
学習による機能として「スマートSTAMINA通知」も新たに搭載される。これまで、バッテリーの減り方を予測するのは、使用状況を元にしたもので、グラフで示せば直線的な形になる。一方、新たな機能では、普段の使用習慣をもとに電池の減り方を予測する。通勤中の時間帯はバッテリーが多く減り、食事中は少なくなる……といった予測になる。そして普段の習慣と異なり、いつも以上にバッテリーが減っていくと次に充電されるであろう時間まで電池が足りない、と判断して、「電池は〇時頃になくなる見込みです」と通知してくれるようになる。