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離島や山の水道を自動検針、KDDIなどがLPWAで

 第一環境、アズビル金門、KDDI、京セラコミュニケーションシステムによる「SIGFOX自動検針コンソーシアム」は、現場を訪問しづらい離島や山間部での水道での検針について、姫路市内の島で実用化を目指すと発表した。

 これまでは、免許が不要な微弱な電波を使う特定小電力無線の発信器を水道メーターと組み合わせ、近い距離から無線対応ハンディターミナルでデータを受信するという仕組みが採り入れられている。ただ、離島や山間部など、現地へ行くこと自体が大きな負荷になる場所への対策は課題のままだった。

 そこで今回コンソーシアムでは、IoT向け通信と位置付けられるLPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる通信技術のひとつ、SIGFOXを採用して遠隔での自動検針の実用化を進めることになった。LPWAとされる技術には、LoRaなど複数の技術があるが、SIGFOXはフランスのSIGFOX社が開発する規格で、日本では京セラコミュニケーションシステムが日本国内でのサービス提供体制を構築している。

 まずは姫路市水道局と協力して市内島しょ部での実用化を進める。水道だけではなく、ガス検針も似たような課題を抱えることから、ガス検針での自動化にも取り組む。