日本通信が世界で利用できる独自SIMの発行へ

　日本通信は、欧州子会社を通じ、グローバル卸通信事業者BICSの「フルMVNO」となる相互接続に向けた基本合意書を締結した。

　BICSはベルギーのプロキシマス・グループ傘下の企業で、各国の通信事業者との提携により、世界中で利用できるモバイル通信サービスを提供している。日本通信は同社のネットワークとレイヤー2接続し、1つの契約で日本を含めた世界中で利用できるSIMカードを提供する方針。

　日本通信の加入者設備（HLR/HSS）を利用する「フルMVNO」として相互接続することで、独自の音声料金体系などを備えたSIMカードも発行可能となる。キャリアのローミングを利用するケースと比較して「コスト面で優位になる」（同社広報）としている。

　両者は、相互接続による通信サービスの開始は2017年夏までに開始する目標で合意し、主に自動車市場をターゲットとして展開する。今後、BICSのユーザーに対して、日本通信のネットワークを活用した通信サービスの提供も計画されている。