KDDIが生体認証のLiquid社と資本業務提携、インテリア・カフェ店舗のウェルカムにも増資

　KDDIは、生体認証技術を手がける株式会社Liquidと資本・業務提携を締結した。KDDIは、Liquidの第三者割当増資を約3億円で引き受ける。

　資本・業務提携により、Liquidの生体認証技術と、KDDIの顧客基盤を組み合わせ、生体認証を使った本人確認基盤を構築する。既に両社では6月27日～11月30日にかけて、池袋のホテルで、宿泊する訪日外国人を対象に、指紋認証を使って、パスポートなしで本人確認するという実証実験を行っており、指紋などの生体認証で、従来より簡単な手順でさまざまなサービスを利用できる環境作りを目指す。

　またKDDIでは、インテリア・カフェレストラン店舗を経営するウェルカム社の第三者割当増資を引き受ける形で増資することもあわせて発表している。ウェルカムは、「DEAN & DELUCA」を展開するディーン アンド デルーカ ジャパン（DDJ）と12月1日付けで経営統合。DDJが存続会社となったが、社名はウェルカムとなった。今回の増資は、KDDIが進める「auライフデザイン戦略」にあわせたもの。これまでもKDDI直営店のau HAKATA、au みなとみらいといった店舗では、その設計をウェルカムが担当している。今回の増資を受けて、ウェルカムのノウハウを活かしつつ、共同で店舗企画・開発を進めていく。