ニュース
iOS向けにAIを活用したZimperiumのセキュリティアプリ、ソフトバンクが提供
スマホ向け「基本パック」も拡充
2016年11月10日 10:00
ソフトバンクは、米Zimperium（ジンペリウム）が開発したセキュリティソリューションを日本国内で販売する。まずはモバイル端末向けとして、iOSに対応するアプリ「セキュリティチェッカー powered by ZIMPERIUM」が11月15日から提供される。利用料は月額350円（App Store、税込）で、ソフトバンク以外のユーザーも利用可能。ソフトバンクの「iPhone基本パック」（月額500円、税抜）に加入した場合でも利用できる。今後はZimperiumの法人向けソリューションも日本で展開していく予定。
「セキュリティチェッカー powered by ZIMPERIUM」は、Zimperiumが開発したアプリで、AIによる脅威検出エンジンを搭載しているのが特徴。端末の挙動などから、未知の攻撃や詐取の手法を脅威として検知する。
アプリは、既知のリスクの検査と駆除、未知の脅威を検知するリアルタイムの挙動の監視という大きく2つの機能で構成されている。
端末に既知の危険なアプリやマルウェアがないかどうかを検査する基本機能に加えて、AIのエンジンとリアルタイムの挙動の監視で、未知のマルウェアも脅威として検出できるとする。またアプリだけでなく、公衆無線LANサービスのアクセスポイントを装う不正なWi-Fiに自動接続した際なども、脅威として検知可能としている。
Zimperiumは海外でセキュリティアプリや、法人向けのセキュリティソリューション、開発キットとして企業のアプリにZimperiumのセキュリティ機能を組み込めるSDKなどを提供している。海外を中心に大手企業や大手キャリアへの納入実績もあり、日本での本格展開はソフトバンクが行う形になる。
ソフトバンクは個人向けのほかに、Zimperiumが海外で展開しているような法人向けサービスなども、順次日本に導入していく方針。
スマートフォン向け「基本パック」拡充
ソフトバンクは、iPhone向けに提供している「iPhone 基本パック」を契約しているユーザー向けに、「セキュリティチェッカー powered by ZIMPERIUM」を11月15日から提供する。「iPhone 基本パック」は月額500円（税抜）で、「留守番電話プラス」や「紛失ケータイ捜索サービス」「グループ通話」などのオプションサービスがセットになっている。
「迷惑電話ブロック」を追加
また、オプションサービスの「迷惑電話ブロック」が、新たにスマートフォン向けに、「基本パック」の中で提供される。iPhone向けの「iPhone 基本パック」、Android向けの「スマートフォン基本パック」「スマートフォン法人基本パック」の中に含まれる形になる。
ソフトバンクの「迷惑電話ブロック」はこれまで4G ケータイとAQUOSケータイ向けのオプションサービスとして提供されてきたもの。迷惑電話の番号を判別して、画面上に警告を表示するほか、着信の自動拒否や、公共機関からの電話は機関やサービスの名称を表示するといった機能が用意されている。
利用料は、どちらの基本パックも月額500円（税抜）、「スマートフォン法人基本パック」は月額475円（税抜）。
「迷惑電話ブロック」はアプリ単体でも配信される。iOS版はApp Storeで配信され、月額350円（税込）。Android版は、ソフトバンクユーザー向けにはMy SoftBankで月額300円（税抜）で提供される。Google Playでも月額324円（税込）で配信されるが、こちらはSoftBankおよびY!mobileユーザーのみ利用可能となる。